火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

淡水炭酸塩岩って・・・

2010-06-30 23:33:52 | Weblog
1週間ばかり旅行に行ってましたので、ご無沙汰です。
仕事もそこそこ溜まっており、サッカーも見なくてはならず・・・寝不足の日々ですが、徐々にペースを上げて行きたいと思います。

梅雨の最中ですが、夏も近いので海ネタがありましたので紹介します。

6月のMarsTodayによりますとNASAとカナダ航空宇宙局は、今年の夏にPavilion湖(カナダのBritish Columbiaにある)でPavilion Lake Research Project (PLRP)teamの訓練を計画しており、マスコミへの公開を予定しています。

詳しくは、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=31098

Pavilion Lake Research Project (PLRP) は、3人の宇宙飛行士によってPavilion湖に多く見られる淡水炭酸塩岩構成の起源を調査研究することを目的としています。

彼らは、水中の乗り物とスキューバダイバーを使用して極限環境での生命の研究を行います。
研究計画は、宇宙生物学の知識を増進させること、および、月と火星で如何に有人探査を行うかを調査することを目的としています。

科学者は、microbialitesとして知られている炭酸塩岩石構造が、25億年前には微生物によってすでに形成されていたと信じています。
今日、microbialitesが豊かな環境は初期の地球、および他の惑星の生物学的、地質学的、そして、化学の過程を再現する類似環境と考えられます。

ニュースメディアには、2010年7月6日火曜日太平洋夏時間午前8時から午後3時までにNASAとCSAの3人の宇宙飛行士を含むPLRP科学者にインタビューする機会があるようです。



詳しくは、下記にて
http://www.pavilionlake.com/#

それにしても、いろいろ考えるもんですね。行動力に頭が下がります。
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共同生活が始まってます

2010-06-17 23:54:16 | 520MARS
6月17日ESAのサイトでMARS500のクルーによる最初のビデオが紹介されました。
写真で見るより立体的なので、大きさ等空間の感じが良く分かります。
任天堂のWiiを使っているようですが・・・

詳しくは、下記にて
http://www.esa.int/SPECIALS/Mars500/SEMJO3RVEAG_0.html

結構広い感じですが、窓が無い為6人の男たちが居る訳でかなりストレスを感じると思われます。
それが、このテストの目的なので良いとは思います。
でも、実際に火星へ向かう場合は、外には素晴らしい星空を背景に遠ざかる地球と近づいてくる火星を眺められるはずです。
それは、どれほど人類初の冒険者たちを励ましてくれることでしょうか?
火星から見る星空は、どんな感じなんでしょうね。
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大昔、海に水が流れ込んでいた

2010-06-16 23:44:18 | 火星地形
6月14日のMarsTodayによりますと35億年前の火星には、地表の3分の1を占める海洋があったことが推察されるとの事です。
そして、数億年は存在していたと考えられるので生命が誕生していた可能性が高まったとの事です。
その研究結果が6月13日発行のNature Geoscienceに発表されています。

詳しくは、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=31040

発表者はColorado大学のDi AchilleさんとBrian Hynekさんです。
Di AchilleさんとBrian Hynekさんは、CU-Boulder研究室に所属しています。
お二人は、geographic information system(GIS)を使って調査した結果、火星上で海洋が36%を占めており、その総量を124百万立方km、平均深さは550mと推定しています。
この水量は、地球上の水量の10分の1程度です。
彼らは、52のデルタ地帯のうち29のデルタ地帯が同じ高度であることを突き止めたことで、火星に海があったことを推定してます。

二つ目の研究は、同じくCU-Boulder研究室のHynekさんとMichael BeachさんおよびMonica Hokeさん達です。
the Journal of Geophysical Research-Planetsに発表されました。
4万個の渓谷を研究した結果です。
その渓谷が形成されるためには、大量の降雨が必要であると言うことですね。
では、その大量の水はどこへいったのでしょうか?
地下に眠っていることがかなり確実です。

今後、2013年に予定されているNASAのMars Atmosphere and Volatile Evolution mission( MAVEN)が火星の水がどこにあるか答えてくれるでしょう。

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大風呂敷広がった!

2010-06-14 00:08:49 | ソーラーセイル
遅ればせながら、6月11日のJAXAの発表によりますと「IKAROS」がセイルの展開に成功しましたね。
「6月3日にセイルの展開を開始し、6月10日に地球からの距離約770万kmにて、セイルの展張、及び、薄膜太陽電池による発電を確認しました。」とのことです。

詳しくは、下記にて
http://www.jaxa.jp/press/2010/06/20100611_ikaros_j.html

これで、ミッションの最初の段階「ミニマムサクセス」成功です。
次は、ソーラーセイルでの発電状況の確認→ソーラーセイルによる加速試験→ソーラーセイルによる軌道制御・航行技術獲得で「フルサクセス」達成を目指します。
「ミニマムサクセス」とかいうカタカナ英語を使う意味があるのか疑問ですが、とにかく今回の成功は、世界の宇宙探査に大きな影響を与える出来事だと思います。
夢物語であった技術が現実のものとして、手に入る可能性が出たと言うことですから。
ぜひ、次の段階を目指して頑張ってください。
超小型探査機や補給物資の輸送船に活用できると面白いですね。
期待してます。
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エンジンの音 轟々と

2010-06-13 23:24:21 | 日本
はやぶさ君お帰り!
無事に再突入しカプセルの回収もほぼ確実になったようです。

JAXAに繋がらず焦ってスペースサイトさんに助けを求め、下記USTREAMにて無事見届けることが出来ました。
いつもお世話になります。

http://www.ustream.tv/recorded/7634995

再突入時はかなり光り輝き徐々に消えていきました。
素晴らしい映像です。
でも、この映像を得るためには、用意周到な準備があったことと思います。
関係者の皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございます。
この実績は大きいですね。
日本の技術陣の優秀さを世界に示すことが出来たのではないでしょうか。

サンプルリターンの実績は、今後の探査計画の幅を広げてくれることと期待してます。
そして、将来の有人探査および宇宙旅行(火星が第一候補ですね)に繋がります。
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先輩の夢、やりましたよ!

2010-06-06 00:21:30 | MRO


上記の写真は、Mars Global Surveyorが撮影した火星の北極冠です。北極冠はおおよそ直径が1,000kmあります。
大きく抉れている所がChasma Borealeで地球からの観測でも見ることが可能です。
Chasma Boreale(ボレエールカズマ:当ブログ5月31日で触れてます。)は、アメリカのグランドキャニオンと同じ長さで深さが2kmあります。
グランドキャニオンは、深さ平均で約1200m(最深地点は1800m)、長さ446km、幅6km~29km。

大きい画像は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/multimedia/pia13163.html

Chasma Borealeの他にもいくつも溝のような切れ目があることからその成因についていろいろ議論されてきました。
それが、今回 MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)搭載のShallow Radar (SHARAD)での観測結果から北極冠の構造の原因が分かったとの事です。
5月27日発行のthe journal Natureに2論文が発表され、その中で数百万年の歳月を掛けて風がこの構造を作ったと述べられているようです。(本文見てないので申し訳ないです。)

下の画像が、MRO搭載のSHARADによる北極冠の構造です。


大きい画像は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/multimedia/pia13164.html

MGSは、2006年11月2日に突然通信を絶っています。そして、MROは2005年8月12日に打上げられ2006年11月から観測を始めています。
この2衛星の連携で奇しくも新しい発見がされたのですから、とても素晴らしいことだと思います。
地球上では水の作用が重要なのと同じで、火星では風の作用を解明することで気候の歴史が明らかになることが期待されますね。

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/news/mro20100526.html
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ハッチが閉じられました。

2010-06-03 23:45:36 | 520MARS


いよいよモスクワ時間で6月3日13時49分に6人のクルーが入った宇宙船のハッチが閉じられました。
来年の11月までの長い閉鎖実験の始まりです。
日本時間だと6月3日19時49分となりますね。

ヨーロッパのDiego UrbinaさんとRomain Charlesさん、ロシアの Sukhrob Kamolovさん、 Alexey Sitevさん、 Alexandr Smoleevskiyさん Mikhail Sinelnikovさんそして、中国の Wang Yueさんの6人です。

詳しくは、下記にて
http://www.esa.int/SPECIALS/Mars500/SEMLUB5XT9G_0.html

今回は、男性のみで構成されています。
男女が混じるとどういう効果があるかも知りたいところですが、今回はテスト条件を単純化しているのでしょう。
ISSでの経験などで、男女混合の効果はある程度データが採られているのでしょうね。
とにかく、6人のクルーの健闘を祈ります。
ワールドカップ見させてあげてください。
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将来の仲間を育てよう!

2010-06-03 23:04:18 | 520MARS
6月2日付けでESAのMARS500のサイトに今回のミッションで使用されるゲームが紹介されています。
以下の3点です。
①月着陸ゲーム
②Coloured trails game
③Mission Execution Crew Assistant(MECA)

詳しくは、下記にて
http://www.esa.int/SPECIALS/Mars500/SEMK215NL9G_0.html#subhead4

いづれも、ミッション中のクルーの心理状態を計る要素があります。
その中でも①月着陸ゲームは、娯楽性が強いようです。

②Coloured trails gameは、共同でゲームをやることでクルーの人間関係を測定できるようです。the Automatic Mental Health Assistant (AMHA)として使われているとの事です。
下記のような画面です。


③Mission Execution Crew Assistant(MECA)は、将来の深宇宙探査でクルーを助ける『ePartners』となるよう今回はデータの蓄積が行われます。
MECAは、南極のEuropeのConcordiaベースと国際宇宙ステーション(ISS)でのテストも予定してます。

下記は、MECAの最初の画面です。


下記は、Teacherの画面です。将来MECAは、ミッション全体を監督する教師の役割を担うようです。



人的データを収集する装置です。


ゲーム的な要素を使いながら新しいシステムのための情報収集をするということです。
真面目だけれども遊んでる感じですね。
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