火星への道

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火星で診断医療

2019-06-19 10:40:14 | 火星医療

3月28日に窪田製薬ホールディングスが米航空宇宙局(NASA)と眼科診断装置の開発受託契約を締結したことを発表しました。詳しくは、下記にて

・窪田製薬HDのIR情報:3月18日/NASAのディープスペースミッションに向け、小型 OCT(光干渉断層計)の開発受託契約を締結
https://sw4596.swcms.net/ja/news/newslist/auto_20190314490831/pdfFile.pdf

・日経電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42582490X10C19A3TJC000/

・窪田製薬HDのブログ発表
https://www.kubotaholdings.co.jp/company/prblog/2019/nasa-oct/index.html

ーーーーーーーー以下、上記「窪田製薬HD」のブログからの一部引用:

NASAの狙いと我々の取り組み

最近の研究で宇宙に長期滞在すると骨や筋肉だけでなく目にも影響が出ることがわかってきました。今回我々に”Space flight-associeated neuro-ocular syndrome (SANS)”という宇宙に長期滞すると60%の人に発症する目の病気を診断、解明し、ゆくゆくは対処法、治療法を開発するために白羽の矢が立ちました。我々の持つ網膜黄斑部の計測技術を視神経乳頭の計測に応用するというものです。

実は、NASAはかねてより米国民の税金から成り立つ莫大な国家予算を使って研究開発をしています。そのため、宇宙研究がゆくゆくは広く人類の役に立つことを強く期待しています。我々の技術がNASAの宇宙飛行士だけのためではなく、一義的には米国民、広く人類普遍的に使われる可能性のある技術であることが選定の重要条件でした。

黄斑部計測は加齢黄斑変性、糖尿病網膜症などの疾患の診断に役立つのに対し、視神経乳頭計測は日本で失明の第1位である緑内障の診断や様々な視神経乳頭部に異常を来す疾患の診断に役立ちます。我々は、黄斑部の次は視神経乳頭計測を行うことを念頭にデバイス開発を行っておりました。

以上、引用おわり(正確な内容は、原文にてご確認ください。)-------

・Kabutanさんのインタビュー記事
https://s.kabutan.jp/news/n201906170495/


窪田製薬HDでは、、耐久性と耐放射線性を備えた軽量の小型 OCTを開発するだけではなく、NASAからの同診断装置のデータを活用することで眼科医療での新たなフロンティアの開拓を考えているとのことです。
この小型OCTは、双眼鏡型となっていて、専門の医師のがいなくても宇宙飛行士一人一人が自分で測定ができるということです。
小型 OCT(光干渉断層計)とは、網膜を見ることで眼科疾患を診断するのに使用される機器です。現在、国際宇宙ステーション(ISS)には、市販のOCTが設置されていますが、大型で放射線耐性と携帯性がありません。

窪田良CEOは、NASAが米国の宇宙開発ベンチャー企業であるスペースXの技術を認め支えた例を挙げて、同じように「NASAの信頼に応えられるよう、事業化を進めていきたい」と力強く述べられています。

*うれしいニュースですね!
地上の私たちの目の病気にも、近い将来役立つわけです。
期待してますし、頑張ってほしいです。

 

コメント
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