火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

NASA>太陽系探査の2つのミッションを始動!

2017-01-21 12:14:44 | Weblog

NASAは、太陽系誕生から1,000万年も経たない時期の様子を探るために5つの候補の中から2つを選定しました。
それは、Lucy と Psycheと呼ばれています。
詳しくは、こちら> https://www.nasa.gov/press-release/nasa-selects-two-missions-to-explore-the-early-solar-system

①Lucy:木星のトロヤ群の調査を目的としています。
    詳しくは、こちら> http://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2016/pdf/2061.pdf

 Lucyミッションは、2021年10月に打ち上げ予定で、2025年には最初の目的地である小惑星帯に到着する予定です。
 2027年から2033年にかけてルーシーは、6つの木星のトロヤ小惑星を探索します。
 これらの小惑星は、木星と軌道を共有する2つの群(木星のラグランジュ点L4またはL5)に分かれています。
 トロヤ群は、太陽系の歴史の中で、はるか初期の時代の遺物であると考えられています。

②Psyche:火星と木星の間の小惑星帯を公転する、幅200kmあまりの巨大な鉄の塊であるPsycheを詳細に調査します
    詳しくは、こちら> https://sese.asu.edu/research/psyche 

 Psycheミッションは、地球よりも太陽から約3倍遠く離れた16個のPsycheとして知られている巨大な小惑星帯の中で、最も興味深いターゲットの1つを探索します。
 2023年10月に打ち上げられ、探査機が火星を超えてPsycheに到着するのは、2030年の予定。
 この小惑星は、直径約210キロメートルで、岩石や氷の多い大部分の小惑星とは異なり、大部分は地球の核と同様の金属鉄とニッケルで構成されていると考えられています。
 科学者たちは、Psycheが火星と同じ大きさであったが、何十億年も前に数多くの激しい衝突のために岩石の外層を失った初期の惑星の核となるのではないかと考えています。   

今日は、Psycheについて大きな話題になっているので、メモしておきます。
初期の惑星の核ということは、鉄を主成分とした大きな金属の塊です。
惑星の核を直接調査できるという素晴らしい機会を得たわけです。
下図は、目標のPsycheの画像です。サイケデリックな感じです。

下図は、金属核がむき出しになった様子です。

そして、巷でPsycheの出現によって地球上での金属相場が暴落するのではないかと話題になっています。
それによりますと、Psycheは、直径約210メートルで高密度(7,000 kg /m³)であるとのこと。
それから概算するとPsycheには、世界経済の総額(約7370兆ドル)のおよそ1356倍にあたる1000京ドル(約10垓円)相当の鉄が含まれているということです! 
さらに、金・プラチナ・銅などのレアメタルも含有しているとみられています。
でも、地球に持ってくるわけではないので、直接的な影響はないとのことです。
しかしながら、火星基地建設やバナール球を建設するための良い鉱山となるかもしれませんね。(笑

Daily Mail(1月17日付)
 は、こちら>http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4128582/Nasa-plans-explore-expensive-asteroid.html

日本語のTOCANAは、こちら>http://tocana.jp/2017/01/post_12074_entry.html  

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何ですか?ペニテンテスって!

2017-01-18 14:32:56 | Weblog

冥王星から驚きの知らせが・・・

2015年7月14日に探査機New Horizonsが冥王星に最接近して取得した膨大なデーターの中に科学者たちを悩ませるものがあったそうです。
いろいろ調査した結果、それが地球でも見ることができるペニテンテスと同じものであるという結論に至りました。
ただ、地球上で見られるものは高さ数cm~5m程度で水の氷でできています。
一方、冥王星のペニテンテスは、メタンと窒素の氷でできていて、高さが約500mもありました。 
ペニテンテスのでき方は、地球も冥王星も同じで、個体が液体にならずに昇華して気体になることで形成されるとのこと。
*鍾乳石の生成とは、逆な感じですね。
生成条件は、大気があることです。

冥王星は、表面温度が-220℃で、薄い大気があります。 

Credits: NASA/JHUAPL/SwRI

発見された場所は、 冥王星のタルタロス・ドルサ領域(東経200~250度、北緯0~20度)です。
間隔が3000~5000 mで深さが約500 mのペニテンテスに似た形態の規則定な尾根が観測されました。

NASAの発表は、こちら https://www.nasa.gov/feature/scientists-offer-sharper-insight-into-pluto-s-bladed-terrain

Natureの概要は、こちら http://www.nature.com/nature/journal/v541/n7636/full/nature20779.html

日本語のニュース、TOCANAは、こちら http://tocana.jp/2017/01/post_12038_entry.html

地球上のペニテンテスは、こちら https://matome.naver.jp/odai/2141830808539965001

出典:「Wikipedia」アルゼンチンのペニテンテス

*とにかく驚きの光景です。

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火星から見た地球家族

2017-01-08 10:48:17 | MRO

NASA/JPL/MRO

上図は、2016年11月20日に火星周回軌道からNASAのMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)のHiRISE(the High Resolution Imaging Science Experiment) カメラで撮影されたものです。
NASAのサイトはこちら。https://www.nasa.gov/feature/jpl/earth-and-its-moon-as-seen-from-mars
朝日新聞デジタルの記事はこちら。http://www.asahi.com/articles/ASK172H3TK17UHBI004.html

火星と地球との距離は、205百万km。
地球と月の明るさを同じに調整してます。
ちょうどオーストラリア大陸が正面に見えてます。日本は、てっぺんの夜側に入った付近でしょうか?
下図は、Google Earthにて

Google Earth

*さすが高解像度カメラ!結構鮮明に見えるもんですね!

*HiRISEについては、こちら https://marsoweb.nas.nasa.gov/HiRISE/instrument.html#components
        と こちら http://moonstation.jp/ja/mars/exploration/MRO/inst.html

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明けましておめでとうございます!

2017-01-01 22:14:01 | 出る月を待つべし

今年もよろしくお願いいたします。

1.火星の動向
1月3日 月と火星が大接近です。

7月27日 火星が合となります。

2.Curiosityの山登りも楽しみです。

3.ExoMars 2016は、以下のスケジュールです。

TGO changes inclination to science orbit (74°) 17 January 2017
Aerobraking phase (TGO lowers its altitude to 400 km circular orbit)

January 2017 – November 2017

Superior solar conjunction
(critical operations are paused while the Sun is between Earth and Mars)
11 July - 11 August 2017
TGO starts data relay operations to support NASA landers on Mars December 2017
TGO science operations December 2017 – December 2019

4.2018年のMDRSクルーの募集を開始しました。
 まだ、アメリカMARSSOCIETYから詳細な発表がされてませんが、1月中に発表が有ると思います。

 今回は、Team_Asiaです。
   すでに日本人以外の応募者もいますので、ますます面白い活動が出来ると期待してます。
 ご応募をお待ちしてます。 

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今までに分かったこと

2016-12-14 18:04:14 | MSL

12月13日のWhat'sNewthe American Geophysical Union の発表内容がアップされていますので、紹介します。

概要は以下のとおりです。

- Curiosityは、山のより高い、より若い層で岩の組成の変化のパターンを調査しています。
- 古代火星の地下水を伴う堆積盆地は、化学的に活性で、生命の存在の可能性のある組成でした。 
- Curiosityは、大変可溶性の高い元素として最初にホウ素を見つけました。 

移動ルートやドリル穴に関しては、昨日の当ブログ「Curiosity、最新情報(明日の朝4時です)」でお伝えしましたので、割愛します。

下図は、現時点でのCuriosityの垂直位置を表しています。
高さが水平方向に比べて14倍に誇張されています。
また、高さは、火星の海面レベルより低いので「マイナス」表示となっています。

下図は、 CheMinによる2013年から今までの泥岩の分析結果です。

上記のサンプルサイトは、以下のとおりです。
JK:JohnKlein、CB:Cumberland、CH:Confidence Hills、MJ:Mojave、TP:Telegraph Peak、BK:Buckskin、OD:Oudam、MB:Marimba、QL:Quela、SB:Sebina 

下図は、CheMinの分析結果から"Yellowknife Bay" と "Murray Buttes."での泥岩からの粘土鉱物の分析結果の違いを表しています。

下図は、"Yellowknife Bay" と "Murray Buttes."での粘土鉱物の構造に固定されるイオンの様子を示しています。

下図は、"Yellowknife Bay" と "Murray Buttes."での鉱物の含有量の違いを示しています。

下図は、Curiosityが移動中にChemCamでホウ素を分析した結果を示してます。

下図は、CuriosityによってSol1441(2016年8月25日)に最高濃度のホウ素を発見した"Catabola,"と呼ばれている場所です。

下図のとおり、Murray岩盤中の白く見える硫酸カルシウムの鉱脈中にホウ素、ナトリウムと塩素を発見しました。
場所は、 Diyoghaと呼ばれる分析対象で、Sol1454(2016年9月7日)に調査しました。 

下図は、the Murray formationで泥岩中の硫酸カルシウムの鉱脈中にホウ素が集まったことを説明する2つの仮説を上下で示しています。
右端の結論が同じだということに注目です。 
*まだ、2つの仮説があるんですね。 

下図は、現在Curiosityが見ている風景です。
今後、進んでいく場所が含まれています。
岩の色がいろいろありますね。地層の多様性を示しているようですので、今後の調査が楽しみです。 

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Curiosity、最新情報(明日の朝4時です)

2016-12-13 12:44:20 | MSL

Curiosityは、Sol1545(12月11日 JST)時点で、ドリル問題を解決するための作業をしながら、ドリル以外の機器を使用して周辺を調査しています。

EmillyさんがCuriosityの最新情報を纏めてくれていますので、メモします。
また、the American Geophysical Union の会議で以下の発表があるそうです。
Livestreamがありますので、早起きして見ますか!
ーーーーーーthe American Geophysical Union の会議の内容ーーーーーーーーーーーー

ゲイルクレーターからのニュース:NASAの好奇心火星ローバーから最近の知見
日時:12月13日(火曜日)午前11:30(PST):日本時間(14日4:30 JST)

内容:NASAのCuriosityが火星のこの部分に水が豊富な古代の環境に関する情報を追加して、ゲイルクレーターの中央にあるSharp山の若い地層を調査し続けています。2年前(Sol753:2014年9月18日)山のふもとに達してから、ローバーは、長く存在していた湖や地下水環境の記録を提供する180メートルの厚さの地層の半分以上の垂直方向の範囲を調査しました。それは、複数のサイトでの岩組成の分析で、生命のための有利な要因を含む、環境条件が時間の経過とともにどのように進化したかについての新たな証拠を提供しています。いくつかの成分は、これからのさらに長い山登りののちにたどり着く当面の最終目標地で何を見つけるかを予想することができます。

参加者:Joy Crisp, 米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所、パサデナ、カリフォルニア州、USA; 
Thomas Bristow, NASAエイムズ研究センター、モフェットフィールド、カリフォルニア州、USA; 
Patrick Gasda, ロスアラモス国立研究所、ロスアラモス、ニューメキシコ州、米国; 
John Grotzinger, カリフォルニア工科大学、パサデナ、カリフォルニア州、アメリカ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

下図は、今までと今後の移動ルートです。

NASA / JPL / MSSS / ESA / HRSC / Emily Lakdawalla
白丸がドリルでサンプル採取した場所です。 

下図は、火星着陸依頼にサンプルした15か所のドリル穴です。

NASA / JPL / MSSS / Emily Lakdawalla / Sebina image processing by James Sorenson
新しい順に左から右へ、上から下へ並んでいます。 

下図は、Sol1468からSol1546のルートです。
Sol1495に “Sebina”でドリル穴をあけました。
Sol1536に“Precipice.”でドリル穴をあけるときにトラブル発生。 

NASA / JPL / UA / Phil Stooke

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大量の水発見!!

2016-12-07 10:00:30 | 水と生命

GIZMODOさんで、「火星に巨大な氷床を発見。水量は北米最大スペリオル湖以上かも」という記事が載ってましたので、紹介します。
詳しくは、こちらです。
ネタ元は、Geophysical Research Letters」です。

記事によりますと、テキサス大学オースティン校の博士課程学生Cassie Stuurmanさんのチームが、NASAのMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)搭載の火星の地下探査用レーダー、SHARAD (Shallow Subsurface Radar)のデーターを分析して、ユートピア平原の地下に大量の水の氷を発見したとのことです。
場所は、ユートピア平原の西側の地下1mから10mです。
推定量は、14,300 km³にもなります。

当ブログ2015年5月3日「中緯度に氷河が!しかも、動いている!」でも南北の緯度30°~50°の範囲の地下に大量の水があることが証明されています。
これも、MROのSHARAD のデーターから導き出したものです。(コペンハーゲン大学の研究者です。)
北緯30°~50°というとユートピア平原が含まれています。 

いよいよ、水の存在は確かなものになってきましたね。

--------水に関するアレコレ-----------

その1:東京都の2018年12月6日現在の貯水量は、合計で611,192km³ですので、今回発見された氷床は、その2.3%となります。
 12月5日の1日の配水量は、4,350km³でしたので、約3.3日分となります。
 一見少ないようですが、東京都の人口は、2015年11月時点で、13,646,374人でした。それ以外に大きな工業地帯とビジネス街、娯楽施設を抱えた大都市です。
 配水量で単純に比較すると13,646人だったら3,300日分、14人だったら3,300,000日分(約9千年分)の埋蔵量に相当しますね。
 東京都での個人の水使用量は、2014年の統計で平均220リットル(約0.22m³)です。
 でも、使用内容をよく見ると洗うことに大量の水を使用していることが分かります。
 この水は、節約も出来るし、火星でも水の再生システムで再利用することになりますので、10,000人規模の工場や娯楽施設を備えた都市を作ることが可能になるかもしれません。 (水に関して言えば、100万人でも可能かも・・・)

その2:火星の地下の氷の利用法は、既に研究が始まっています。
 10月14日発表のJAXAの「第2回 研究提案募集(RFP)結果」の中に「マイクロ波凍結乾燥技術(氷から水をつくる技術)」がありました。
 詳しくは、10月24日の化学工業日報JAXAの記事をご覧ください。
 *日刊工業日報からの引用:マイクロ波化学はこのほど、マイクロ波を用い、月や火星で地中の氷から水を作る技術の開発を始めると発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究提案募集に対し、東京工業大学と共同提案が採択された。まずは地球上で技術を確立し、将来、月や火星での実証を目指す。

-------------------

*ますます、有人火星探査の実現性が高まってきました。
火星の風景が下図のようになることがあるのでしょうか・・・ 

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ドリルに不具合が・・・

2016-12-06 18:14:36 | MSL

12月5日のWhat'sNewによりますと、12月1日にCuriosityのドリルに不具合が発生したとのことです。
通常、パーカッションと回転でサンプルを削りますが、Sol911(2015年2月)にドリルをした時にショートが発生し、それ以降は、回転のみでサンプルを削っています。
しかしながら、今回は、ドリルが出ないトラブルです。
原因を究明中です。 
サンプル採取目標は、“Precipice.”(下図:撮影Sol 1526 (2016-11-21 02:30:44 UTC)) でした。



*2015年2月に発生したパーカッション機構の不具合は、下記のとおりです。
通常、パーカッションとドリルを行い、サンプルを削りますが、ドリルの時にショートが発生しました。 

Sol911 ショート発生によりサンプル投入停止中

"Pahrump Hills" は、調べつくした!

現在の場所は、下図のとおりです。
着陸地点から15.01km走行してきました。"Murray Buttes”からは、840m。
高さは、着陸地点から165m登ったことになります。"Murray Buttes"からは、44m。 
*"Murray Buttes"から単純計算では、斜度3°となりますね。道路勾配だと約5.2%(普通の自転車で登れるくらいの傾斜です。)

なんと、最後の手段は、パーカッションを使うことも検討しているようです。
まだ、山登りは続きます。
頑張って!Curiosity!

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宇宙での存在感を増す!

2016-12-04 00:40:11 | ESA

12月2日のESAの閣僚理事会で、Space 4.0の始まりとして火星探査やロケット開発のための予算103億ユーロが承認されました。
103億ユーロというと約1兆2,500億円となります。
もちろん、年間予算ではなく、今後2020年代までに亘って使用される予定です。
通常のESAの年間予算は、約30億ユーロです。
宇宙開発競争激化の中でESAの存在感を増そうという意欲に満ちたものです。
日本経済新聞の記事は、こちら 

とにかく、ExoMarsの継続が確認されたことで、安心しました。

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TGO、初画像!

2016-11-30 14:48:14 | EXOMARS

11月29日のESAから送られてきた素晴らしい画像は、TGOTrace Gas Orbiter)のこれからの活躍を期待させるものでした。
現時点では、火星軌道を下図のとおり楕円軌道で周回しています。
最終的には、来年1年間をかけて400kmの円軌道を周回することになります。 

下図は、TGOが撮影した素晴らしい火星の画像です。

現在は、楕円軌道の特徴で最接近時235kmとかなり低空を飛行しています。
今回の最接近時は、マリネリス峡谷のHebes Chasma地域の上空だったそうです。 

Credit: ESA/Roscosmos/ExoMars/CaSSIS/UniBE

また、CuriosityのWhat'sNewによりますと、TGOに搭載しているNASA radioと火星上のローバー(Curiosity、Opportunity)2機との通信に成功したとのことです。
これで、火星-地球間の通信ネットワークが補強されたことになりますね。 

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見たくない風景、心に刻んで次に期待しましょう!

2016-11-28 14:44:48 | EXOMARS

Schiaparelli からの火星の画像を期待してましたが、残念な結果となりました。
下図は、NASAのMROによるSchiaparelli のカラー画像です。
詳しくは、こちらで 

11月23日のESAの発表によりますと、Schiaparelliは、3,700mの高度から落下したことが分かったとのことです。

 

火星大気突入後パラシュートは、予定通り展開しました。
ここまでは、順調でした。(3m21sec:14時45分21秒 UTC:Parachute deploys  11km、1700 km/h )
しかしながら、ESAの検証によって、この後に次のことが発生したということが、判明しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パラシュートの展開の衝撃によって、IMU(慣性測定ユニット:the Inertial Measurement Unit) の測定値が最大値を超えて、それが1秒間続きました。
そのため、Schiaparelliは、すでに地上に到達したと勘違いをして、急いで次の動作を行いました。
・パラシュートとバックシェルを切り離し
・地上到着時に行うブレーキスラスターの噴射
・さらに地上用制御システムの起動
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
このことは、ESAでの確認作業で、制御システムのコンピュータシミュレーションで再現されています。 

ところが、その時、Schiaparelliは、高度3,700mで降下中だったのです。
今回の発表は、原因究明の中間報告で、最終的な調査結果は、2017年初旬に公開されるとのこと。
それにしても、Schiaparelliが失われたことは間違いありません。
今回の結果が少しでもExoMars 2020 Missionに役立つことを願ってます。

下図は、火星大気突入時の想像図です。 
3月14日に打上、10月19日に火星大気突入・・・ 219日間の長旅でした。

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火星でも流星刀が・・・

2016-11-15 23:04:44 | MSL

11月2日のWhat'sNewによりますと、Sol1505(10月30日UTC)にCuriosityがゴルフボール大の鉄隕石を発見したとのこと。
その鉄隕石は、"Egg Rock,"と名付けられました。

鉄隕石は、小惑星の金属核由来と考えられています。Wikipedia
下図がその画像です。まったくもって金属ですね。

下図は、ChemCamのレーザーで分析を行った痕です。

下図は、鉄隕石を発見した場所。撮影(Sol1505:2016-10-30 12:54:26 UTC)

CuriosityのSol1519(11月14日)での位置は、下図のとおりです。 

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軟着陸、失敗!画像は・・・

2016-10-24 18:24:44 | EXOMARS

ESAの10月21日の発表によりますと、Schiaparelli は、軟着陸に失敗したことが確実となりました。
http://exploration.esa.int/mars/58480-mars-reconnaissance-orbiter-views-schiaparelli-landing-site/ 
*huffingtonpost.jpさんの日本語の投稿は、こちらです。
http://www.huffingtonpost.jp/engadget-japan/mars-orbiter_b_12604474.html

下図は、MRO(NASA's Mars Reconnaissance Orbiter)によって撮影されたものです。
Schiaparelli が着陸する予定の地点に新しい黒点が見つかりました。
地域と時間的に、この黒点は、Schiaparelli が火星地表に激突した結果と考えられます。 

火星大気への突入は、予定通り10月19日の14:42 UTC(23時42分 JST)だったようです。
ただ、着陸予定の1分前に通信が途絶えたとのことで、パラシュートの切り離しが早すぎたのと、スラスターが十分に機能しなかったと考えられています。
MROが発見した黒点の状況からSchiaparelli は、高度2-4kmの高さから落下して300km/hの速度で地表面に激突したと見積もられています。
着陸のタイムラインは、以下のとおりです。

0m00sec:14時42分 UTC
Enter the atmosphere  altitude of about 121 km、speed of nearly 21,000 km/h 

1m12sec:14時43分12秒 UTC
Heatshield Protection 45km、19,000 km/h 

3m21sec:14時45分21秒 UTC
Parachute deploys  11km、1700 km/h   

4m01sec:14時46分01秒 UTC
Front Shield separates, radar turns on   7km、320km/h 

5m22sec:14時47分22秒 UTC
Parachute jettisoned with rear cover  1.2km、240km/h 

5m23sec:14時47分23秒 UTC
Thruster ignition  1.1km、250km/h 

5m52sec:14時47分52秒 UTC
Thuster off, freefall   2m、4 km/h 

5m53sec:14時47分53秒 UTC
Touch down    0m、10 km/h

上記を見ると、着陸1分前に通信が失われたということは、4m01sec:14時46分01秒 UTC (Front Shield separates, radar turns on   7km、320km/h) と5m22sec:14時47分22秒 UTC (Parachute jettisoned with rear cover  1.2km、240km/h)の間にトラブルが発生したと推定されます。
したがって、パラシュートの切り離しが早すぎたのとスラスターが十分に機能しなかったことの裏付けとなります。 

NASAのMROの報告は、こちらです。
http://mars.nasa.gov/mro/news/whatsnew/index.cfm?FuseAction=ShowNews&NewsID=1947

ESAでは、Schiaparelli は、軟着陸に失敗したが、火星大気突入から降下までの情報を取得できたので、2020年のExoMarsのミッションは、予定通り実行可能との見解ですね。
まだ、情報収集しているところなので、 Schiaparelliが画像を取得していることを期待してます。

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Schiaparelliは、どんな風景を見るのか!

2016-10-18 22:41:22 | EXOMARS

ExoMarsのTGO(Trace Gas Orbiter)の火星周回軌道投入と同行者であるSchiaparelliの火星大気への突入→着陸が日本時間の19日深夜に行われます。
http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/ExoMars/Watch_ExoMars_arrival_and_landing

ESAは、ExoMarsの火星到着に合わせてFACEBOOKLivestreamで番組を配信します。
10月19日13:00-15:15 GMT(22:00-0:15 JST) 

20日8:00 GMT(17:00 JST)には、記者会見が開かれ、そこで投入と突入の結果報告があり、Schiaparelliの降下カメラの画像が公開される予定です。
*Schiaparelliは、どんな風景を届けてくれるのでしょうか!期待してます! 

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ExoMars 2016 Missionが始まります

2016-10-14 00:04:14 | EXOMARS

いよいよ10月16日にSchiaparelli と TGO(Trace Gas Orbiter)が火星を目の前にしてそれぞれの任務に就くため分離します。
ExoMars 2016 Missionの開始となりますね~
着陸準備の状況は、こちらです。 

SchiaparelliのEDLのアニメは、こちらです。
分離直後のビデオ :http://exploration.esa.int/mars/57431-exomars-2016-tgo-and-schiaparelli-approaching-mars/
EDLのビデオ :http://exploration.esa.int/mars/58407-schiaparellis-descent-to-mars/

下表は、ExoMars 2016 Missionのタイムラインです。
10月19日に、TGOが火星軌道へ投入され、Schiaparelliが着陸します。 
着陸は、19日の14:42 UTC(23時42分 JST) に火星大気突入です。 

ExoMars 2016 Timeline

Launch [1] 14 March 2016 at 09:31 UTC
Testing NASA radio transponder Early April
Commissioning of Trace Gas Orbiter (TGO) instruments Up until 6 weeks after launch
Commissioning of Schiaparelli instruments Up until 6 weeks after launch
Checkout of TGO instruments [2] 12-16 June
Checkout of DREAMS and DECA [3] 15-17 June
Cruise phase Up until end June
Deep space trajectory manoeuvres
Largest engine burn [45]
Mid July – mid August 2016
28 July
Navigation measurements (delta-DOR) September – October 2016
Start of 24/7 ground station contact with TGO 9 October 2016
Schiaparelli – TGO separation 16 October 2016
TGO performs Mars avoidance manoeuvre 17 October 2016
TGO insertion into Mars orbit 19 October 2016
Schiaparelli lands on Mars 19 October 2016
Schiaparelli science operations 19 - 23 October 2016
TGO changes inclination to science orbit (74°) 17 January 2017
Apocentre reduction manoeuvres
(from the initial 4-sol orbit to a 1-sol orbit)
December 2016
Aerobraking phase (TGO lowers its altitude to 400 km circular orbit) January 2017 – November 2017
TGO science operations December 2017 – December 2019
TGO starts data relay operations to support NASA landers on Mars December 2017
Superior solar conjunction
(critical operations are paused while the Sun is between Earth and Mars)
11 July - 11 August 2017
Start of the TGO data relay operations to support communications
for the rover mission and for the surface science platform
April 2021
End of TGO mission December 2022

分離した後のEDLのタイムラインです。http://exploration.esa.int/mars/57465-exomars-2016-schiaparelli-descent-sequence/
Schiaparelliのカメラがどのような風景を撮影してくれるかも興味ある処ですね。 
http://exploration.esa.int/mars/58412-schiaparelli-readied-for-mars-landing/

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