いろいろな情報が飛んでますが、当ブログとしては今まで頼りにしていた「russianspaceweb.com」の情報をお知らせします。
Phobos-Gruntのページは「Aftermath of the Phobos-Grunt mission」となっています。
ここでも新たな業界筋からの情報として、第2小委員会の結論を報告しています。
正式発表ではないということですね。
(「russianspaceweb.com」のサイトは、独立系でかつ欧米系のサイトのようです。)
Phobos-Gruntの失敗の結論としては、下記の通り地上でのテストや検証が不十分なまま、急いで打上げたことが原因とのことです。
(打上延期などあり、かなり余裕ではと思っていましたが、何があったのでしょうか・・・)
1.flight control system(BKU)に重大な欠陥があったこと
2.BKUの地上テストが十分実施されなかったこと
3.従って、失敗原因は統合テストの不足に絞られています
報告書によりますと、宇宙船が周回軌道上に達したときは、全て順調に作動していました。
しかしながら、地上管制官は、ソーラーパネルの展開を確認する信号を受け取りませんでした。
調査結果は、ソーラーパネルが開いたら地上へ連絡するようになっていたことを確認してます。
それにもかかわらず、電源系での電流に関するデータは、パネルが展開したことを間接的に示していました。
この事故のもっとも重大な原因は、メインコンピューターのTsVM-22上で2つの運用プロセッサーが同時に再起動したことです。
報告書でのこの最後のポイントの言及は、この失敗を外国のレーダーあるいは太陽フレアのような様々な起こりそうもない外部理由の責任にするロシアの報道機関での多数の報告書の根拠になりました。
しかしながら、1月中旬に、NPOラーボチキンは、宇宙船自身の電源系の問題、あるいは地上レーダーの強力なビームのような外部からの妨害によってBVKが影響を受けるかもしれないかどうか確かめるために一連のテストを行ないました。
これらのテストの結果、コンピューターは問題なしでシミュレーションすべてに耐えました。
結局、もともと重大な欠陥があり、それを十分に検証できなかった?しなかった?ことが原因と結論されています。
もう一点は、こういう事態になることを想定した冗長性が全く無かったことも原因ではあります。
宇宙船自身がコントロールを失った場合を想定して、地球周回軌道上の宇宙船との通信回路を確保しておきべきだったでしょうね。
地上からメインコンピューターを遠隔操作することが出来れば、今頃火星へ向かって飛行していたはずですが・・・
更に、委員会は宇宙船が地球軌道を離脱する為、MDUを点火する際にあらかじめプログラムされた飛行シーケンスでは、宇宙船の姿勢制御を確認するようにはなっていなかったことを明らかにしました。
とんでもないことです
委員会は、その仕事を完了して1月30日にVladimir Popovkin長官へPhobos-Grunt事故の調査報告書を提出したとのことです。
原文を見てみたいものですが、ロシア語は全く駄目なので・・・
スペースサイトさん!よろしくお願いします。
Phobos-Gruntのページは「Aftermath of the Phobos-Grunt mission」となっています。
ここでも新たな業界筋からの情報として、第2小委員会の結論を報告しています。
正式発表ではないということですね。
(「russianspaceweb.com」のサイトは、独立系でかつ欧米系のサイトのようです。)
Phobos-Gruntの失敗の結論としては、下記の通り地上でのテストや検証が不十分なまま、急いで打上げたことが原因とのことです。
(打上延期などあり、かなり余裕ではと思っていましたが、何があったのでしょうか・・・)
1.flight control system(BKU)に重大な欠陥があったこと
2.BKUの地上テストが十分実施されなかったこと
3.従って、失敗原因は統合テストの不足に絞られています
報告書によりますと、宇宙船が周回軌道上に達したときは、全て順調に作動していました。
しかしながら、地上管制官は、ソーラーパネルの展開を確認する信号を受け取りませんでした。
調査結果は、ソーラーパネルが開いたら地上へ連絡するようになっていたことを確認してます。
それにもかかわらず、電源系での電流に関するデータは、パネルが展開したことを間接的に示していました。
この事故のもっとも重大な原因は、メインコンピューターのTsVM-22上で2つの運用プロセッサーが同時に再起動したことです。
報告書でのこの最後のポイントの言及は、この失敗を外国のレーダーあるいは太陽フレアのような様々な起こりそうもない外部理由の責任にするロシアの報道機関での多数の報告書の根拠になりました。
しかしながら、1月中旬に、NPOラーボチキンは、宇宙船自身の電源系の問題、あるいは地上レーダーの強力なビームのような外部からの妨害によってBVKが影響を受けるかもしれないかどうか確かめるために一連のテストを行ないました。
これらのテストの結果、コンピューターは問題なしでシミュレーションすべてに耐えました。
結局、もともと重大な欠陥があり、それを十分に検証できなかった?しなかった?ことが原因と結論されています。
もう一点は、こういう事態になることを想定した冗長性が全く無かったことも原因ではあります。
宇宙船自身がコントロールを失った場合を想定して、地球周回軌道上の宇宙船との通信回路を確保しておきべきだったでしょうね。
地上からメインコンピューターを遠隔操作することが出来れば、今頃火星へ向かって飛行していたはずですが・・・
更に、委員会は宇宙船が地球軌道を離脱する為、MDUを点火する際にあらかじめプログラムされた飛行シーケンスでは、宇宙船の姿勢制御を確認するようにはなっていなかったことを明らかにしました。
とんでもないことです
委員会は、その仕事を完了して1月30日にVladimir Popovkin長官へPhobos-Grunt事故の調査報告書を提出したとのことです。
原文を見てみたいものですが、ロシア語は全く駄目なので・・・
スペースサイトさん!よろしくお願いします。