いまジャーナリストとして

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舛添都知事と東京五輪・・・舛添氏は、責任を取ろうとはしません。この人は、逃げます。

2015年08月23日 02時09分53秒 | 日記

 また東京五輪の話を書かざるをえません。
 東京都の舛添要一知事の話です。

 舛添知事は、東京五輪のエンブレムが盗作の疑惑を受けていることに
ついて、8月21日、自らのツイッターで見解を述べました。
 次のようなものです。

 「2020年東京五輪エンブレム・デザイナーの佐野氏が、サントリーのト
ートバッグ取り下げなどの不祥事を起こしている。彼の信頼性失墜は免
れないし、エンブレムのイメージすら悪化しかねない。エンブレムはIO
C、JOC、組織委員会の決めることで、都知事の私には何の権限もない
が、残念至極である」。

 これは舛添氏自身のツイッターですから、舛添氏自身の発言です。
 これを読んで、がっかりしました。
 やはり、舛添氏は、責任を取らず、逃げます。

 舛添知事は、東京五輪のエンブレムについて、 「エンブレムは
IOC,JOC、組織委員会の決めることで、都知事の私には何の
権限もないが、残念至極である」と言います。
 それはないでしょう。
 形式的には、確かに、都知事には、権限がないのかもしれません。
 しかし、そんなことは、形式的なことです。
 東京五輪は、あくまで、東京都が立候補し、東京都が開くものです。
 東京都がおカネを出します。
 東京都が主催都市であり、メインのプレーヤーなのです。
 「日本五輪」ではなく、「東京五輪」なのです。

 エンブレムをどう決めるかについて、形式的に東京都知事に権限があ
るのかないのか、そんなことは、どうでもいいのです。
 東京都が主催都市なのだから、権限があろうがなかろうが、東京都知事
として、「このエンブレムは、おかしい」と言えばいいのです。
 ツイッターで「残念至極」などと書くのであれば、自ら、「エンブレムは、
白紙に戻して、やり直しましょう」といえばいいのです。
 東京五輪の主人公である東京都の知事が、そう発言すれば、JOCも、
組織委も、政府も、無視するわけにはいきません。
 東京都知事が、自らの意志として、
 「エンブレムはやり直しましょう」
 と主張すれば、そうなります。

 ところが、この人は、ツイッターで、「都知事には何の権限もないが」と
書くのです。
 自分の責任ではないといって、逃げているだけなのです。
 
 この人は、逃げます。
 去年、東京都議会で、発言に立った女性議員に対し、男性議員が「早
く子供を作れ」とヤジを飛ばし、大きな問題になりました。
 テレビの画面を見ていると、発言者である女性議員のすぐ横に、都知
事の席があり、舛添氏が座っています。そして、このヤジが飛んだとき、
舛添氏は、笑っているように見えました。
 もしかすると笑っているように見えただけかもしれませんが、しかし、そ
の場に舛添氏がいたことは、間違いありません。
 ところが、このヤジ事件で、舛添氏は、何の発言もしませんでした。
 もちろん、形式的には、これは都議会の問題であり、都議同士が解決
すべきものです。
 舛添氏は、たぶん、このヤジ問題に対し、都知事には何の権限もない
といいたいのだろうと思います。
 しかし、舛添氏は、都知事として、都議会に出席していたのです。都知
事は、絶大な力を持ちます。
 権限があろうがなかろうが、たとえば、都知事として「私は議員ではな
いが、都議会に出席していた者として、そして、東京都の知事として、あ
のヤジは、絶対に間違っている」と発言していれば、非常に大きなインパ
クトがあったと思います。たぶん、ヤジ問題の解決に向けて、貢献しただ
ろうと思います。
 しかし、あのとき、この人は、
 私の席からもヤジは聞こえたように思いますが与野党のどの辺からヤ
ジが飛んだかまでは分かりませんでした
 というようなことを発言しただけでした。

 国立競技場の建て替え問題も、当初は、舛添知事は「おかしい」とはっ
きり言ってました。ところが、ある時期から、ぱたりと、何も言わなくな
りました。急に、発言を控えてしまったのです。
 肝心なところで、何も言わない。
 
 舛添知事は、どうにも、責任を取ろうとしません。
 この人は、逃げます。
 こんなに逃げる人は、信頼されません。
 これだけ逃げてしまえば、東京都の知事として、あまりふさわしいとは
思えないのです。
 個人的なことをいえば、こういう人は、友人にはしたくありませんね。 




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