コンビニのポルノ・・・コンビニの「成人向け雑誌」は欧米の基準ではポルノそのものです。

　セブン・イレブンでも、ローソンでも、あるいはファミ
リー・マートでも、コンビニの雑誌コーナーには、必ず、
　　「成人向け雑誌コーナー」
　というものがあります。
　そこには、まさしく、「成人向け」の雑誌が置いてあり
ます。
　数えてみたら、セブン・イレブンでも、ローソンでも、
軽く３０種類ぐらいの雑誌を置いてあります。

　この雑誌は、アメリカの基準で見ると、完全にポルノで
す。

　アメリカに旅行する機会があれば、ぜひ、コンビニに立
ち寄ってみてください。
　雑誌は置いてありますが、日本でいう「成人向け」の雑
誌は、絶対においてありません。
　アメリカはポルノ解禁の国ですから、街のコンビニには
ポルノが置いてあるだろうと思いそうですが、そんなこと
はありません。
　アメリカでは、コンビニにせよ、書店にせよ、街の店に
は、ポルノは、まず、置いてありません。
　ポルノどころか、女性のバストが露出した写真を載せた
雑誌は、街のコンビニにはないのです。
　そう。プレイボーイや、ペントハウスは、アメリカの街
角のコンビニでは買えません。
そうした雑誌を買おうと思えば、あらかじめ決められた
一角にあるポルノショップに行かなければなりません。ニ
ューヨークでも、ごく限られた一角にだけ、そうした店が
あります。そこは、大人しか行かないのです。
　
　日本のコンビニに戻りましょう。
　日本のコンビニでは、どの店でも、「成人向け雑誌」を
置いてあります。しかも、多数、置いてあります。
　それが第１の問題点です。

　では、第２の問題点は何でしょう。
　日本では、「ポルノ」は解禁されていないーーというこ
とになっています。
　ですから、あの「成人向け雑誌」は、日本ではポルノで
はないということになっています。
しかし、アメリカの基準では、あれはポルノです。
　いや、欧州の基準でも、ポルノでしょう。
　日本のコンビニで売っている「成人向け雑誌」は、ポル
ノなのです。それが第２の問題点です。

　かつて、アメリカ人の女性に、「日本ではなぜ、あんな
たくさんのポルノを売っているのか？」と尋ねられたこと
があります。
　私は、何気なしに、「いや、日本ではポルノは禁止され
ていますよ」と答えました。
　すると、その女性は、苦笑して、「何言ってるのよ。ど
の店でも、ポルノをいっぱい売っているじゃないの」と言
うのです。
　そのとき、はっと気づきました。
　女性のヌードが掲載されている雑誌、そう、週刊ポスト
や週刊現代は、アメリカ人から見ると、実はポルノそのも
のなのです。
私たち日本人は、ポストや現代を、ちょっとエッチだけ
れど、時事問題を扱った週刊誌とみています。しかし、あ
れだけヌードが出ていれば、アメリカの基準では、ポルノ
マガジンになります。

　ポストでもポルノですから、「成人向け雑誌」は、もう、
完全にポルノです。ポルノそのものです。

　セブン・イレブンやローソンには、入口に
　「私たちは地域の安全を守ります」
　という標語が張ってあります。
　しかし、地域の安全を守るという店で、堂々と、多数の
ポルノを売っているのです。

　おかしな話です。
　
　しかも、この成人向け雑誌は、子供用の雑誌のすぐ横に
並べて置いてあったりするのです。

　まったく、どうかしています。

　日本のコンビニでは、ポルノを売っている。
　事実は、そういうことになります。

　（次回に続きます）。