珍しく早く帰ってきた美佳だが、居間でなにやら母と言い争う声が・・。父「今日は早かったねえ」と顔を出すと、美佳「時計が壊れた!」。
見ると、本体とベルトを繋いでいるスチール製のピンが飛んでしまっている。確か、1ヶ月ほど前にベルトが切れて取り替えたばかりなのに・・。美佳は何ごとにも力加減ができず、ベルトも目一杯締め付ける。今回も、強く引きすぎてピンが飛んでしまったのだろう。
母との争いの種は修理費の負担。前回ベルトが切れたときは母が修理費を出した。で、「今回も・・」というのが美佳の言い分だが、「そう毎回甘やかせない」と母。結局、美佳が負けて仏頂面で引き上げたが、すぐに黙って家を出て行った。
夕食前に帰ってきた美佳の腕に時計がはめてあったので、父「幾らかかった?」と訊くと、美佳「無料だった」。父「時計屋さん、何か言ってた?」->美佳「強く締めないで下さいって」。時計屋さんも1ヶ月前のことを憶えていてサービスしてくれたのだろう。これが薬になってくれるといいのだけど・・。それにしても、すぐに行動に移す美佳のバイタリティは大したもの。