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日本裁判官ネットワークブログ

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鳥越俊太郎さんと対談しました。

2009年05月12日 | 
 先日,テレビ朝日の企画で裁判員裁判実施直前の,5月17日午後2時からの放映予定の「ザ・スクープ」の一部ということで,裁判官ネットワークに打診のあった鳥越さんとの対談を,元裁判官でも良いということで,私が引き受けました。

 番組は再審事件などを中心に取り上げ,おそらく最後の方で裁判員裁判でえん罪は無くなるのか,という視点で何人かのインタビューがあり,場合によっては私と鳥越さんとの対談も出る,という予定のようです。

 私の話があまりおもしろくない場合は全部カットの可能性もあります(かつてそういう体験もありました)が,ご用とお急ぎでない方はご覧いただければと思います。

 鳥越さんは,癌との闘病中という素振りを全く見せず,刑事裁判官が検事よりに偏っていないか,裁判員裁判の評議をそういう裁判官がリードしすぎないか,評議の中身を報道機関としてはどうしても検証したい,などと熱心に語りかけて来られました。

 鳥越さんのえん罪を無くしたいとの強い執念に,私も刺激を受けた1時間余りの対談でした。

                     鳥越さんに圧倒された「花」

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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実施ですか (jsds001)
2009-05-16 10:39:01
中途失聴者の情報保障手段である要約筆記による模擬裁判を最高裁はついに実施せず、手話を解さない聴覚障害者の裁判員選任が危ぶまれています。ある地方で候補者となった聴覚障害者が地裁に連絡のためにFAX番号を知らせてほしいと要望しましたが、拒否されたとのことです。これについては今回の裁判が実際には始まる前に何らかの手段を講じる時間的余裕があったはずなのに、どうなったのか不明です。一方で外国語通訳を要する場合は、裁判時間が倍になるわけですから「ほぼ3日間」の拘束期間が伸びることになるので、裁判所としては辞退してほしいという話もあります。聴覚障害者一般の場合もこれに引っかかりそうです。裁判員法付則第二条の2に「前条〔施行期日〕の政令を定めるに当たっては、前項の規定による措置の成果を踏まえ、裁判員の参加する刑事裁判が円滑かつ適正に実施できるかどうかについての状況に配慮しなければならない。 」とありますが、こういうことで「適正に実施できる」のでしょうか? 第三条には「国は、裁判員の参加する刑事裁判の制度を円滑に運用するためには、国民がより容易に裁判員として裁判に参加することができるようにすることが不可欠であることにかんがみ、そのために必要な環境の整備に努めなければならない。 」とありますが、この条文には罰金や科料はないようです。そのせいかどうか、「努めている」ことがあまり感じられません。努めているかもしれませんが、それが伝わってこないのでは同じことでしょう。
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