ただの映画好き日記

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ジェンダー・クライム / 天童荒太

2024-01-31 | 本 天童荒太
ジェンダー・クライム / 天童荒太 著

文藝春秋(2024.1)


誰もが容疑者。誰もが当事者。性にまつわる犯罪……ジェンダー・クライムは連鎖する。土手下に転がされていた男性の遺体。暴行の痕が残る体には、メッセージが残されていた。「目には目を」なんと男の息子は、3年前に起きた集団レイプ事件の加害者だった。次々現れる容疑者、そして新たな殺人。罪を償うべきは、あなたかもしれない。




久しぶりに天童さんのミステリーは楽しめました。
でも、残念ながら、天童さんならではの胸に迫ってくるものがなくて、天童作品としては物足りませんでした。
性犯罪は本当に許してはならず、加害者は去勢さるべきだと思います。
その手術代に使われるのなら喜んで税金を納めます。

ただ一点、どうしても気になり、それが物足りなさにつながったのだと思います。
それは、伊藤詩織氏の出来事をほぼそのまま使っていたことに、女性の立場よりも思想的なものを強く感じました。
物凄く不快です。
本当に女性女性!と女性の立場を思うのなら、女性専用トイレの必要性や不法滞在クルド人たちに怯える日本人女性をテーマに書いて下さい。
でも、怯える日本人女性のことはどうでもいいんでしょうね。
リベラリストたちは、怯えている日本人女性たちよりも、LGBTや不法移民を守りたいですよね。
伊藤詩織氏の出来事だけに熱意を持ち、つまりは、暗殺された安倍元総理を批判したいだけにしか思えませんでした。
高い本代を払わせてまで巻き込まないでほしいです。
エセリベラリストの身勝手さには吐き気がします。



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