さいたま市長選で安倍晋三首相「パラサイト候補」が大惨敗、自民・公明連立政権ドンデン返しの兆候か

2013年05月22日 04時38分27秒 | 政治
◆誠にかなりローカルな話だが、自民・公明党連立政権の下で行われた埼玉県都であり、人口123万人の政令都市である「さいたま市長」選挙(5月19日執行)で、自民・公明党推薦の長沼威・前県議が、大惨敗した。現職の清水勇人市長が、2期目当選を果たした。清水勇人候補171876表票、長沼威候補118362票、票差は53505票。投票率は、37.98%だった。低投票率の場合、自民党や公明党のような組織政党の支援を受けた候補者が強いはずなのに、長沼威候補は、ひどい大惨敗ぶりである。
 この自民・公明党連立の政権与党が大惨敗したという結果は、7月21日の参院議員選挙はもとより、次期総選挙の結果についても、大きな不安材料を残している。
 安倍晋三首相の人気、安倍晋三内閣の支持率が70%前後を示しているというのに、これと比較して、たとえローカルな「市長選挙」といえども、自民党、公明党に対する支持率が果たして回復しているのか、極めて怪しくなっている。
◆確かに、長沼威候補は、「玉」が悪かった。「玉の悪さ」に加えて、最悪だったのは、「公設掲示板」に貼った選挙ポスターであった。何と候補者本人だけならともかく、にこやかに笑っている安倍晋三首相の顔が、丸で仲の良いアベックのように映っているではないか。これでは、安倍晋三首相が市長選挙の候補者のようで、気持ちが悪いやら、バカにしているやら、公設掲示板の前を急いで通り過ぎたものである。
 そのうえ、もっと悪かったのは、選挙公報やチラシに書かれた公約である。「なんじゃ、これは」とこれも胸が悪くなった。「さいたまを3本の矢で、取り戻す」と触れ込んで、「第1の矢」「第2の矢」「第3の矢」を示している。「第2の矢」には「アベノミクスを生かした地域密着型の経済政策」と書いており、この内容が、抽象的で支離滅裂だったのには、呆れた。一言で言えば、安倍晋三首相の「パラサイト」だ。そもそも、自分というものがない。
 そのクセ、自民党本部から石破茂幹事長、公明党からは井上義久幹事長ら幹部がJR浦和駅東口に姿を現し、街宣車のうえに並び、その真ん中に長沼威候補が立って、「中央との直結ぶり」をアピールするなど、「古いタイプの政治」を強烈に印象づけていた。どうもこれが、市民有権者に嫌われたらしい。清水勇人候補が、常に市民の間に入り、「下から目線」だったのに対して、長沼威候補は、終始、街宣車の屋根や車内から「上から目線」だったので、いかにも「権威主義」的で、有権者からソッポを向かれていた。
 これでは、自民党、公明党が、元の木阿弥の「傲慢政党」に逆戻りしていると見透かされる危険がある。
◆地元紙であり県紙である「埼玉新聞」は5月21日付け朝刊「第2埼玉面」(28面)の「記者座談記事」で、こう酷評している。
 「長沼氏は政権与党の枠組みを前面に出した戦略が裏目に出たような気がする。『政権与党は自公なのだから首長も自公で』という応援演説を聞いた30代の自営業男性は『独裁国家じゃあるまいし』と嫌な顔をしていた」「『さいたまを、取り戻す』『さいたまミクス』など自民党や安倍内閣のコピーをなぞったフレーズを多用していた」
 酷評は、これだけに止まらない。「埼玉都民」、しかも県都・政令都市「さいたま市」の市民有権者の多くは、自民党、公明党に冷ややかな目を向けていたのだ。衆院小選挙区の「数のマジック」に幻惑されていると、ドンデン返しを受ける。その兆候が、早くも現れ始めているのを見逃してはならないのだ。

※Yahoo!ニュース個人


BLOGOS

にほんブログ村 政治ブログへ

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
経団連の米倉弘昌会長と菅義偉官房長官が日本郵政社長人事で対立、「日中のカギ」を握る小沢一郎代表が焦点

◆〔特別情報①〕
 日本郵政社長人事をめぐり、財界天皇と言われる経団連の米倉弘昌会長(住友化学会長)と安倍晋三政権の菅義偉官房長官が、対立している。表向きは、「手続き」に関する対立に見えるけれど、目を凝らして見ると、この本質には「安倍晋三政権の中国外交のまずさ」が起因していることが判明してくる。しかも、キーマンは、何と生活の党の小沢一郎代表なのである。つまり、この問題は小沢一郎代表が焦点ということだ。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話からのアクセスはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話から有料ブログへのご登録

※Yahoo!ニュース個人でも「情報局」有料記事の配信を始めました。
YahooIDをお持ちの方は簡単に登録できます。ぜひご利用下さい。
お申し込みはこちらから↓


「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


blogosでも配信しております。お申し込みはこちら↓



第18回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成25年6月8日(土)
戦前回帰の憲法改正と日本の進路
 
~大正デモクラシーと平成デモクラシーの相違点


**********板垣英憲『勉強会』の講演録DVD販売********

板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会

4月開催の勉強会がDVDになりました。

 『フェニックス!小沢一郎代表の「政権取り戦略』~中国・東北部(旧満州)『幻のユダヤ国家』構想実現へ

その他過去の勉強会7種類(各定価3000円)をご用意しております。遠方でなかなか参加できない方など、ぜひご利用下さい。
板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会


【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】




『大蔵・日銀と闇将軍~疑惑の全貌を暴く』(1995年5月26日刊)


目次

第7章 竹下登元首相の周辺で起こる数々の疑獄事件と疑惑

第1節 事件が発覚して火の粉 ①

*平和相互銀行をめぐる事件で疑惑


 平和相互銀行の大型不正融資事件というのがあった。この銀行は、約五十億円もの不良債権を抱えて住友銀行に吸収合併されたが、何人かの政治家が、同相銀に関り合いを持っていたといわれている。毎日新聞の昭和六十一年六月五日付朝刊一面トップでは、「東京地検が前社長ら事情聴取」という次のような記事を掲載した。

つづきはこちら→→「板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話からのアクセスこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

※ご購読期間中は、以下過去の掲載本全てがお読み頂けます。

『小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず』(2001年6月15日刊 板垣英憲著)
『戦国自民党50年史-権力闘争史』(2005年12月刊 板垣英憲著)
『小沢一郎 七人の敵』(1996年2月6日 ジャパンミックス刊)
『小沢一郎の時代』(1996年2月6日刊 同文書院刊)
『小沢一郎総理大臣』(2007年11月10日サンガ刊)
『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日ジャパミックス刊)
『ロックフェラーに翻弄される日本』(20074年11月20日サンガ刊)
『ブッシュの陰謀~対テロ戦争・知られざるシナリオ』2002年2月5日刊
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)
『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日 ごま書房刊
『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊
『政治家の交渉術』2006年5月刊
『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊
「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊

板垣英憲マスコミ事務所

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする