今年も、第36回目となる『国際バンブーオルガン・フェスティバル』が、ラス・ピニャス市セント・ジョセフ教会(St. Joseph Church・通称バンブーオルガン教会)で、2月17日から23日まで開催されます。↓
The 36th International Bamboo Organ Festival 2011
St. Joseph Church of the Parish, Las Piñas City
February 17 to 23, 2011 8:00PM
P. Diego Cera Avenue, Poblacion, Las Piñas City, Philippines
バンブーオルガン基金のオフィシャル・サイト。↓
Official Website of Bamboo Organ Foundation Inc
バンブーオルガンHome Page。↓
Home - Bamboo Organ
今年のフェスティバルのプロモーション・ビデオです。↓
36th International Bamboo Organ Festival
(クリスマスで賑わうバンブーオルガン教会)
この、主にレンガと竹で建てられた教会と、共鳴管が竹で作られたバンブー・オルガン。
”P. Diego Cera Avenue”と、その教会に面した通りの名前にある、スペイン人の修道士「ディエゴ・セラ」により、1816年から8年間かけて作られたということです。全部で1031本あるパイプのうち、902本が竹製ですが、この竹は、製作前にビーチの砂に8年間も埋められたことで、吸収した塩分が虫よけとなり、二百年の歳月に耐えてきたといわれています。
また、実はこのバンブーオルガン、太平洋戦争中には、当時フィリピンを占領していた旧日本軍の手で守られ、戦禍を免れた、という事実があるそうです。
当時、朽ち果てそうになっているオルガンを見た、徳川家末裔で音楽家の徳川頼貞氏によって1942年から解体修理が行われた、と…。その修復にかかった費用は、徳川氏個人の寄付と旧日本軍、マニラ大司教や信徒たちによって賄われたそうです。戦時中の厳しい状況下にあっても、音楽、美を求め続けた人々、日本人の逸話です。
その後、1970年代に、バンブーオルガンは修復のためにドイツに運ばれました。修復を申し出たクライス・オルガン工房は、竹の乾燥を防ぐために気温や湿度をフィリピンと同様に保つ、専用の部屋を用意したそうです。また、将来の自国での修理に備えて、フィリピン人の修理技術者を養成しながら作業を進めたとのこと…。ドイツ職人の気質とこのオルガンに寄せる思いが伺える話です。その本格的な修復が終わり、ラス・ピニャスの教会に戻ってきたのが1975年2月。その修復完了を祝って開かれたのが、この『国際バンブーオルガン・フェスティバル』なのです。
(昨年の第35回国際バンブーオルガン・フェスティバル。右上2階にバンブーオルガンがあります。)
私は、以前2年以上ラス・ピニャス市内に住んでいて、何度かこのバンブーオルガン教会を訪ねています。世界最古で、現存する唯一の竹製のパイプオルガンは、オルガニストがいれば、普段の日曜日のミサでも演奏されています。重厚で柔らかなその音色は、心の奥底まで響いてくるようで、とても愛着を覚えます。
そして、毎年2月に開催されている『国際バンブーオルガン・フェスティバル』は、海外からも指揮者やソリストを招待しての、文字通りインターナショナルな音楽祭です。通常よく演奏されるJ.S.Bach(バッハ)などバロック音楽の他、地元の少年・少女合唱団が参加するプログラムもあります。私も、2001年のこの音楽祭の確か最終日に聴きに行ったことがありますが、間近にチケットがあるか問い合わせたら、一番安い遠くの席しか残っていませんでした。それでも、その美しいバンブーオルガンの響き、フィリピンで初めてのクラッシックの演奏会を堪能できました。もう10年も前…、です。
チケット購入、詳しい日程は、こちらからチェックできます。↓
The 36th International Bamboo Organ Festival - 021811
オレンジ席(ゾーン)が600ペソ、イェロー席が400ペソ、グリーン席が200ペソ(座席指定なし)となっています(^0^)。
(参考)以前のブログ記事より。↓
ラス・ピニャス市のバンブー・オルガン - アイ!サラマッポ in バギオ
マニラ湾のサンセットとバンブーオルガン…半年ぶりのマニラで。 - アイ ...
戦時中のベートーヴェン『第九』 - アイ!サラマッポ in マニラ
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珠玉のひと時を過ごさせて頂きました。
このバンブーオルガンの音色も聴きに行きたくなりました。
フィリピン生活者でなければ経験の数々、イッシンさんとお遭いできた特権です。
僕もフィリピン・フィルは初めてでしたが、とても素晴らしかったです…。ほのぼのとしたムードの中…(^0^)。
急きょ起用されたフィリピンの19歳の若手ソリストDiomedes B. Saraza Jr.さんのチャイコフスキーのバイオリン協奏曲、こちらにまで緊張感が伝わってきましたが、見事でした。
TOMさんは、やはり「ガーシュウィン」でしたか…。僕は、あのマリンバを完璧にこなした眼鏡の女性の演奏が「すごい」と思いました。彼女、次のバイオリン協奏曲では、セカンド・バイオリン・パートでした。
フィリピン、クラッシックでも結構層が厚そうな気がしました。
CCPのMain theater(大ホール)も初めて…。
電動車椅子で観れるのはあの2つのスペースだけでしたね。でも、よかった…、無事に入れて(^^;)。
観点が違いますね。マリンバの奏者は凄いと思いましたが、同じ方が別のぱーとの奏者であったとは気が付いていませんでした。
でも、いつまでも記憶に残るコンサートでした。
また、お誘い下さいね~~~。
ホール内は、ちょっと涼しかった(寒かった)ですか?次回は、ぜひロング・スリーヴで…(^^;)。
お誘いして本当によかった…(^0^)。
それにしても、TOMさんブログのアップに、コメント…、これまたすごい(^^;)。