FPの家で暮らす

ストレスフリーなFPの家で ひとり暮らし満喫

ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ

2016-12-15 13:56:53 | 本・映画・音楽の感想

あるミステリのあとがきに、傑作ミステリがいくつか挙げてあって、
その中に『ウォッチメイカー』が入っていた。そんなにすごいミステリなら
読んでみようと思ったが、それはリンカーン・ライムシリーズの7作目だったので、
シリーズの最初から読み始めたのだった。

1作目『ボーン・コレクター』は、デンゼル・ワシントンと
アンジェリーナ・ジョリーの主演で映画化されていて、わたしも見ている。
でも、読んでみたら映画よりずっとおもしろかった。
CSIでおなじみになっった科学捜査が、ここではより詳細に描かれていて
興味をかき立てられる。しかも、ストーリーが二転三転どころか、四転五転し、
犯人が捕まって解決!と思っても、ぜったいその裏にまだ何かあるのだ。
最後のページまでまったく安心できない。しかも、シリーズのすべてで
毎回どんでん返しが起きる。2、3冊読んでからは、残りまだ10ページ以上
あるから、もう一波乱あるなとは思うのだが、内容は予想を超えていることが多い。

キャラクターもいい。主役2人だけでなく、2人を取りまく脇キャラも
個性的・魅力的に描かれていて、それは重要な要素だ。
事件も毎回バラエティーに富んでいるし、時にはNYを遠く離れて、
南部で捜査したりもする。

3作目『エンプティー・チェア』で容疑者として追われる昆虫少年や、6作目
『12番目のカード』で命を狙われる女子高生など、その話限りの登場人物にも
魅力的なキャラは多い。

この『12番目のカード』では、現代の事件が140年前の事件とリンクし、
ライムはその両方を解決してしまう。つい最近テレビで『黄金のアデーレ 
名画の帰還』を見たが、それを連想させるような痛快な結末。

それにしても、『ウォッチメイカー』がどんな傑作かと期待して読み始めたと
いうのに、それ以前のどれもがミステリの標準的なレベルをはるかに超えている。
今や、ついに『ウォッチメイカー』に到達したのだが、読み始めるのが
ちょっとこわい気さえする。だって、これまでの作品を上回ることなんて
ほんとに可能なの? ドキドキ。

ちなみに、到達したとは書いたけど、5作目『魔術師』は図書館になくて
飛ばしている。他市から取り寄せてほしいとリクエストを出したら、
近く購入してくれるとのこと。

スピンオフのシリーズもあるし、お楽しみはまだまだ終わらない。



にほんブログ村 花・園芸ブログへにほんブログ村
コメント    この記事についてブログを書く
« 知らないと怖い水回り修理 | トップ | ジェフリー・ディーヴァー『... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・映画・音楽の感想」カテゴリの最新記事