アメリカ牛が輸入再開されることになりました。
実はヤバい国は他にもあって米国産牛だけの問題じゃないけれど、この、牛の大量生産/消費地である米国の対策の現状を(お粗末なヤコブ病サーベイランスの現状も含め)放置すること、そしてBSE・vCJD問題自体のコトの大きさを、担当者や報道陣はわかっているんだろうか?
BSE問題はもはや食の安全だけの問題じゃなくなっているわけです。英国で、つい最近、実のところ感染潜伏者は14000人はいるのではないか、潜伏期間が思ったよりもっともっと長いのじゃないか、とかいう論文が出たわけだけど、
これが何を意味するかっていうと、それがそのまま医療の安全を脅かすことにつながるわけです。
食べて感染した”感染潜伏者”が歯科を受診、その後に治療する人はどうなる?
さて、病院で採血をしました、採血は真空管を用いたけど器具(ホルダー)は使いまわしでした、とか、
盲腸の手術をするのはいいけど、盲腸ってプリオンがたまる危険部位だし、メスとか器具は使い捨てなのか、とか、他の手術も同様、
「海外旅行に行くから」「肺炎予防のため」とかいってワクチンを接種するのはいいけど、ワクチンの培養にヒト由来のものを使ってるのもあるし(子供のワクチンにもヒト由来のものはあります)
血液から感染するなら血液製剤だってヤバいでしょ(プリオンを完全に不活化することはムリ)血液製剤は米国からも大量に輸入しているよ、
鳥インフルエンザが問題になったときに「タミフルをgetしてるからダイジョブ!」なんていってた人もいたかもしれないけど、カプセルに米国牛由来成分を使わなくなったのって最近だし、備蓄分は米国牛由来のでしょうし、
あんまり勉強してない理容院や美容院はだいじょうぶか、とか、タトゥーのインクつぼだって使いまわしもあるみたいだし、
ヒト由来の胎盤注射にはまってるヒトが献血をするのも禁止されていない。
「消費者の選択」なんていってるけど、第一、アメリカ牛を解体、スライスした包丁やまな板は使い捨てにしてるわけじゃなし、
牛エキス、牛脂、外食、加工品のどこに産地、由来表示があるんですかね?
それと、解体したときのゴミはどうなるのさ?背根神経節なんかもちゃんと取ってあるものが輸入されるのかね?
ゴミは肥料化?肥料を撒いた土地にまさか、レンタカウ、オーガニック、有機、エコシステム、とかいって草取り放牧なんかしないでしょうね?!
昔、鶏糞を牛に食わせて「エコ」とか「オーガニック」なんていってた農場も日本にあったからね、オーガニックも内容を確認したほうがいいかも知れないよ。
「もったいない」運動とかいってコンビニの残りの弁当を飼料化したり、なかにはコンビニのパンを牛にやってるところもあるわけだけど、そのパンには動物油脂が入ってないか、惣菜パンだったりしないか、そこまで確認しているのか、ですよ。
なんていったって、ご飯に精米改良剤やらゼラチンをいれて炊いたりしてる時代ですよ。
昔、明治製菓がリサイクルとかいって工場のカールとかの残りクズを牛にやったりするのをHPに掲載してましたけど、カールにはビーフエキス入れたりしてるものもあったわけで、お客様相談室に電話してきいたら「微量だから」だって。「微量?牛はどのくらいそのクズを食べてるのさ?1mgの危険部位で感染するんだってよ。
ビーフエキスは危険部位が濃縮されている可能性が云々、って、現在専門調査会の委員をやってた委員も昔言ってましたわよ。まぁ、カールはともかく、コンビニのパンの仕分けをする人がどれだけ内容物をチェックしているのか、あたしはとっても疑問なわけです。
給食だって「牛肉は使わない」なんていっても動物油脂や肉エキスほかのチェックまでしてるのかはアレだし、リスク未評価のメキシコ産や中国産を使ってるのかも知れないし、EUとかでヤバいよ、って評価してる国の牛を使ってる場合だってある。
「牛肉」はチェックしてるけど「ソーセージ」やら「しゅうまい」などの「加工品」は使用してて原材料はチェックしてない、とか、結構ありそうじゃない?
てか、私は石川県の住人でなくて本当によかったと思う。石川県の人には気の毒だけど、石川県は教育委員会の委員長からして、「アメリカ牛を給食に使う」とかいってたんでしょ。冗談!だわよ。なにこの不勉強
なにより赤ちゃんの粉ミルクや、健康食品に入ってありがたがっている「タウリン」などのサプリの素材なんかだって、「牛の胆嚢」由来のものだってあるわけだし、
鉄分!とかいって喜んで購入してりゃ動物由来の鉄分だったりする場合もあるし、いや、まじめに「選択」なんてできませんわよ。
「今日は自宅でピザでも」、なんていっても、サラミに中国の牛タンが使われるこの時代、トッピングのペパロニはどこの何からできてるのか、とか、「この揚げ物の揚げ油は牛脂はいってないでしょうね?」までいちいち消費者がわざわざ聞いて、確認してられるかっつーわけです。
そしてなにより、1年半ほどの食品安全委員会の見学を通して、担当のおじさんおばさんの専門家面した”学者”とか”役人”たちが、いかに都合の悪い情報を切り捨てて、輸入再開に都合のいい結論をこねくり作り出してきたか、
そしてマスコミがいかに、専門家の委員の発言や審議内容とはかけ離れた世論操作につながるような報道をしてきたかを見てきたわけだけど、
感想としては、もはや消費者というか国民は自分で勉強して自衛するしかないということです。
「選択をする」には、ワクチン1つ接種するにも「これはヒトや動物由来でないか、使ってるとすればどこの国のか」とか病院で確認、採血も器具を全部使い捨てにしてるか確認、
手術器具はどうなのか、内視鏡の洗浄消毒はどうなってるのか、生物由来の製剤を気楽に使われてないか、
ファミレス行けば「このハンバーグの肉だけじゃなくてソースも含めすべての肉エキスと動物油脂など動物由来の調味料や添加物も含めての産地は?」と確認するとか、「アメリカ牛と国産牛を扱うときの調理器具は別にしてるか」とか、そこまで確認すべきだってことですよね。
コンビニでパンを買えば「動物油脂」って原材料表示に書いてあるけど、これはどこの何?!って確認。
コンタクトレンズ屋にいけばテストレンズが使い捨てでなく、使いまわしじゃないか、とか、
一番感染しやすい時期である幼児期、赤ん坊に飲ませてるミルクに入ってる横文字原料の由来や産地を全部確認するとか。
まぁ面倒ですから、加工品とか外食とか、表示しないもの、怪しいものは買わない、食べないのが一番楽かと思いますが、医療だけはねー。。。
種間のバリアもなく、”直接体内に注入”ですからねー、よっぽど確認しないとやられますよ。
時間がなくて専門外のことを勉強してないお医者さん少なくないですもん。SARSがいい例だけど、感染症対応がちゃんとできている病院だって少なかったでしょ。
患者が受診したらそこが「SARS対応病院」にならざるを得ないのに、みんな他の病院に押し付ける。
それと、薬害肝炎を思い出してください。日本にC型肝炎の患者さんは200~300万人って言われてるけど、その多くは注射のまわし打ちとか、知らない間に使われた接着剤のフィブリン糊とかの薬害でしょ。信用するもんじゃないです。ほんと。自分の身は自分で守るしかないわけで。
話は変わりますが、
「食品の裏側」という本
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492222669/249-9214090-6446700?v=glance&n=465392
を貸してくださる方がいてたいへん面白く拝読しました。おすすめの本ですが、その中でひとつ気になる点があったのでご報告まで。
ドロドロのくず肉が30種類の添加物でミートボールに甦る
の章から抜粋
>「そのミートボールは、スーパーの特売用商品として、あるメーカーから依頼されて開発したものでした。
>発端はそのメーカーが「端肉」を安く大量に仕入れてきたことでした。端肉というのは、牛の骨から削り取る、肉とも言えない部分。現在ではペットフードに利用されているものです。」
>「本来なら産業廃棄物となるべきクズ肉を、添加物を大量に投入して「食品」に仕立て上げた--それがこのミートボールだったのです。」
>「ヒットの理由は子どもと主婦に受けたこと。それは開発当時からの狙いでした。使った肉はまずくて食べられたものではないけれど、添加物を駆使して子供の大好きな味をつくり出したのです。
>軟らかさも子どもが2口、3口噛んだら飲み込めるようなソフトなものを狙ってつくりました。」
これは機械的に骨から肉をそぎとったもの(MRM)なんでしょうけれど、産地とか、さて、どこだったんでしょうね。私も発売当初、遠い遠い昔に食べたことがあったような。
以上、「米国牛再開ニ際シ思フ」でした。おわり
余談:
私が今回の件で唖然としたことは多数あるけれど、その中から1つ。見たひとも多いと思うけれど、
どこかのテレビ局が焼肉店経営者の女性にインタビューをしてて、
その女性曰く
「輸入再開してもらわないと本当に困る。早くしてほしい」「でも私は食べないけど」だって。自分も食べないものを客には提供するんだそうで。マックの藤田田社長も自社製品を一切食べなかった、それから販売戦略は子供をターゲットにしていたというのは有名な話ですが、まぁ、あんまり珍しい話でもないのかな。残念ながら。
実はヤバい国は他にもあって米国産牛だけの問題じゃないけれど、この、牛の大量生産/消費地である米国の対策の現状を(お粗末なヤコブ病サーベイランスの現状も含め)放置すること、そしてBSE・vCJD問題自体のコトの大きさを、担当者や報道陣はわかっているんだろうか?
BSE問題はもはや食の安全だけの問題じゃなくなっているわけです。英国で、つい最近、実のところ感染潜伏者は14000人はいるのではないか、潜伏期間が思ったよりもっともっと長いのじゃないか、とかいう論文が出たわけだけど、
これが何を意味するかっていうと、それがそのまま医療の安全を脅かすことにつながるわけです。
食べて感染した”感染潜伏者”が歯科を受診、その後に治療する人はどうなる?
さて、病院で採血をしました、採血は真空管を用いたけど器具(ホルダー)は使いまわしでした、とか、
盲腸の手術をするのはいいけど、盲腸ってプリオンがたまる危険部位だし、メスとか器具は使い捨てなのか、とか、他の手術も同様、
「海外旅行に行くから」「肺炎予防のため」とかいってワクチンを接種するのはいいけど、ワクチンの培養にヒト由来のものを使ってるのもあるし(子供のワクチンにもヒト由来のものはあります)
血液から感染するなら血液製剤だってヤバいでしょ(プリオンを完全に不活化することはムリ)血液製剤は米国からも大量に輸入しているよ、
鳥インフルエンザが問題になったときに「タミフルをgetしてるからダイジョブ!」なんていってた人もいたかもしれないけど、カプセルに米国牛由来成分を使わなくなったのって最近だし、備蓄分は米国牛由来のでしょうし、
あんまり勉強してない理容院や美容院はだいじょうぶか、とか、タトゥーのインクつぼだって使いまわしもあるみたいだし、
ヒト由来の胎盤注射にはまってるヒトが献血をするのも禁止されていない。
「消費者の選択」なんていってるけど、第一、アメリカ牛を解体、スライスした包丁やまな板は使い捨てにしてるわけじゃなし、
牛エキス、牛脂、外食、加工品のどこに産地、由来表示があるんですかね?
それと、解体したときのゴミはどうなるのさ?背根神経節なんかもちゃんと取ってあるものが輸入されるのかね?
ゴミは肥料化?肥料を撒いた土地にまさか、レンタカウ、オーガニック、有機、エコシステム、とかいって草取り放牧なんかしないでしょうね?!
昔、鶏糞を牛に食わせて「エコ」とか「オーガニック」なんていってた農場も日本にあったからね、オーガニックも内容を確認したほうがいいかも知れないよ。
「もったいない」運動とかいってコンビニの残りの弁当を飼料化したり、なかにはコンビニのパンを牛にやってるところもあるわけだけど、そのパンには動物油脂が入ってないか、惣菜パンだったりしないか、そこまで確認しているのか、ですよ。
なんていったって、ご飯に精米改良剤やらゼラチンをいれて炊いたりしてる時代ですよ。
昔、明治製菓がリサイクルとかいって工場のカールとかの残りクズを牛にやったりするのをHPに掲載してましたけど、カールにはビーフエキス入れたりしてるものもあったわけで、お客様相談室に電話してきいたら「微量だから」だって。「微量?牛はどのくらいそのクズを食べてるのさ?1mgの危険部位で感染するんだってよ。
ビーフエキスは危険部位が濃縮されている可能性が云々、って、現在専門調査会の委員をやってた委員も昔言ってましたわよ。まぁ、カールはともかく、コンビニのパンの仕分けをする人がどれだけ内容物をチェックしているのか、あたしはとっても疑問なわけです。
給食だって「牛肉は使わない」なんていっても動物油脂や肉エキスほかのチェックまでしてるのかはアレだし、リスク未評価のメキシコ産や中国産を使ってるのかも知れないし、EUとかでヤバいよ、って評価してる国の牛を使ってる場合だってある。
「牛肉」はチェックしてるけど「ソーセージ」やら「しゅうまい」などの「加工品」は使用してて原材料はチェックしてない、とか、結構ありそうじゃない?
てか、私は石川県の住人でなくて本当によかったと思う。石川県の人には気の毒だけど、石川県は教育委員会の委員長からして、「アメリカ牛を給食に使う」とかいってたんでしょ。冗談!だわよ。なにこの不勉強
なにより赤ちゃんの粉ミルクや、健康食品に入ってありがたがっている「タウリン」などのサプリの素材なんかだって、「牛の胆嚢」由来のものだってあるわけだし、
鉄分!とかいって喜んで購入してりゃ動物由来の鉄分だったりする場合もあるし、いや、まじめに「選択」なんてできませんわよ。
「今日は自宅でピザでも」、なんていっても、サラミに中国の牛タンが使われるこの時代、トッピングのペパロニはどこの何からできてるのか、とか、「この揚げ物の揚げ油は牛脂はいってないでしょうね?」までいちいち消費者がわざわざ聞いて、確認してられるかっつーわけです。
そしてなにより、1年半ほどの食品安全委員会の見学を通して、担当のおじさんおばさんの専門家面した”学者”とか”役人”たちが、いかに都合の悪い情報を切り捨てて、輸入再開に都合のいい結論をこねくり作り出してきたか、
そしてマスコミがいかに、専門家の委員の発言や審議内容とはかけ離れた世論操作につながるような報道をしてきたかを見てきたわけだけど、
感想としては、もはや消費者というか国民は自分で勉強して自衛するしかないということです。
「選択をする」には、ワクチン1つ接種するにも「これはヒトや動物由来でないか、使ってるとすればどこの国のか」とか病院で確認、採血も器具を全部使い捨てにしてるか確認、
手術器具はどうなのか、内視鏡の洗浄消毒はどうなってるのか、生物由来の製剤を気楽に使われてないか、
ファミレス行けば「このハンバーグの肉だけじゃなくてソースも含めすべての肉エキスと動物油脂など動物由来の調味料や添加物も含めての産地は?」と確認するとか、「アメリカ牛と国産牛を扱うときの調理器具は別にしてるか」とか、そこまで確認すべきだってことですよね。
コンビニでパンを買えば「動物油脂」って原材料表示に書いてあるけど、これはどこの何?!って確認。
コンタクトレンズ屋にいけばテストレンズが使い捨てでなく、使いまわしじゃないか、とか、
一番感染しやすい時期である幼児期、赤ん坊に飲ませてるミルクに入ってる横文字原料の由来や産地を全部確認するとか。
まぁ面倒ですから、加工品とか外食とか、表示しないもの、怪しいものは買わない、食べないのが一番楽かと思いますが、医療だけはねー。。。
種間のバリアもなく、”直接体内に注入”ですからねー、よっぽど確認しないとやられますよ。
時間がなくて専門外のことを勉強してないお医者さん少なくないですもん。SARSがいい例だけど、感染症対応がちゃんとできている病院だって少なかったでしょ。
患者が受診したらそこが「SARS対応病院」にならざるを得ないのに、みんな他の病院に押し付ける。
それと、薬害肝炎を思い出してください。日本にC型肝炎の患者さんは200~300万人って言われてるけど、その多くは注射のまわし打ちとか、知らない間に使われた接着剤のフィブリン糊とかの薬害でしょ。信用するもんじゃないです。ほんと。自分の身は自分で守るしかないわけで。
話は変わりますが、
「食品の裏側」という本
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492222669/249-9214090-6446700?v=glance&n=465392
を貸してくださる方がいてたいへん面白く拝読しました。おすすめの本ですが、その中でひとつ気になる点があったのでご報告まで。
ドロドロのくず肉が30種類の添加物でミートボールに甦る
の章から抜粋
>「そのミートボールは、スーパーの特売用商品として、あるメーカーから依頼されて開発したものでした。
>発端はそのメーカーが「端肉」を安く大量に仕入れてきたことでした。端肉というのは、牛の骨から削り取る、肉とも言えない部分。現在ではペットフードに利用されているものです。」
>「本来なら産業廃棄物となるべきクズ肉を、添加物を大量に投入して「食品」に仕立て上げた--それがこのミートボールだったのです。」
>「ヒットの理由は子どもと主婦に受けたこと。それは開発当時からの狙いでした。使った肉はまずくて食べられたものではないけれど、添加物を駆使して子供の大好きな味をつくり出したのです。
>軟らかさも子どもが2口、3口噛んだら飲み込めるようなソフトなものを狙ってつくりました。」
これは機械的に骨から肉をそぎとったもの(MRM)なんでしょうけれど、産地とか、さて、どこだったんでしょうね。私も発売当初、遠い遠い昔に食べたことがあったような。
以上、「米国牛再開ニ際シ思フ」でした。おわり
余談:
私が今回の件で唖然としたことは多数あるけれど、その中から1つ。見たひとも多いと思うけれど、
どこかのテレビ局が焼肉店経営者の女性にインタビューをしてて、
その女性曰く
「輸入再開してもらわないと本当に困る。早くしてほしい」「でも私は食べないけど」だって。自分も食べないものを客には提供するんだそうで。マックの藤田田社長も自社製品を一切食べなかった、それから販売戦略は子供をターゲットにしていたというのは有名な話ですが、まぁ、あんまり珍しい話でもないのかな。残念ながら。