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ハイチュウ、アメリカで人気商品に

2016年08月06日 08時15分43秒 | 時事放談: 海外編

凄い!ハイチュウが、ここまでアメリカに浸透していたとは、知りませんでした。記録しておきましょう。

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森永ハイチュウ、USAを行く 門前払いの試練経て
朝日新聞 2016年8月5日07時48分

■ハイチュウUSA(上)

 ニューヨーク市中心部のマディソン・スクエア・ガーデン。ここを本拠地とするNBA(米プロバスケットボール協会)のニックスの試合では、合間に名物企画がある。

 “HI-CHEW”

 中央の巨大スクリーンに、森永製菓のソフトキャンディー「ハイチュウ」の商品とロゴが大写しになった。会場にアナウンスが響く。「ここからはハイチュウの提供です」

 リポーターに扮した子どもたちが、選手らに「もしスーパーヒーローになれるとしたら何がいい?」といった可愛らしい質問をするコーナーだ。ニックスとは2年前にスポンサー契約を結んだ。おかげでほとんどのニックスファンはハイチュウを知っている。

 日本では1975年の発売以来、おなじみのハイチュウ。最近は全米で広く認知され、駅の売店やコンビニエンスストアなど街のあちこちで買える。地方にも広がってきた。

 ニューヨーク在住のダリル・ホーマー(26)は「ハイチュウに、はまっています」。リオデジャネイロ五輪で男子フェンシングの米代表だ。「ガムみたいにかめるのに自然に溶けて飲み込める。独特の食感も好き。練習や試合の合間に食べています」

 森永米国子会社の総務担当マネジャー、森永慶太は誇らしげだ。「あのウォルマート・ストアーズの菓子棚にも今春から置いてあります」。全米5千店超を持つ米小売り最大手での採用は、米国のスーパーであまり見かけない日本の菓子類としては快挙だ。

 日本で独自に進化した「ガラパゴス菓子」が、なぜいま米国で?

 以前から細々と売ってはいたが、7年ほど前までは日系貿易会社などを経て各地の日本食材店やアジア系スーパーに置かれていた。小さな売り場が多く、品切れも目立った。

 そこで森永は2008年、カリフォルニア州に米国森永製菓を設立した。市場が縮小傾向にある日本とは違って、キャンディー市場が日本の5倍で人口も増えている米国なら、まだ伸びるかも知れない。

 甘くなかった。

 「モリナガ?」。ハイチュウを置いてもらうために店側と交渉しても、会社も商品も米国では知名度が低く、門前払いになることが多かった。

 なんとか扱ってもらっても、片隅のアジア食品コーナーに並ぶのがやっと。「オレオ」「キットカット」といった欧米の代表的な菓子と同じ棚には置いてもらえなかった。スーパーやスポーツ会場での無料配布など、地道な営業回りをする日々が続いた。

 ハイチュウの類似品は米国に多くない。近いとされるのは似た大きさの「スターバースト」だ。ただ、ハイチュウは口に入れた瞬間から柔らかさがあって長持ちするのに比べ、スターバーストは硬くて果実味も薄い。森永の担当者は「ハイチュウは、内と外の柔らかさが違う2層構造が特徴。まねしにくいと思います」と説明する。

 店でちゃんと売ってもらえれば、米国でもウケるはず――。営業社員には自信があっただけに、販路を十分に確保できないもどかしさが募った。

 こうした状況を変える1本の電話が鳴ったのは12年のことだ。それは、大リーグ屈指の名門球団からだった。=敬称略

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 日本の定番お菓子が新たな市場を得ていく物語を、2回でお伝えします。(ニューヨーク=畑中徹)

ハイチュウ、大リーガー飛びついた 米国生産で販路拡大
朝日新聞 2016年8月6日05時01分

■ハイチュウUSA(下)

 「ハイチュウ、箱買いできます?」。米国販売に本腰を入れて4年ほどたった2012年、米国森永製菓に電話が入った。東部マサチューセッツ州ボストンの大リーグ球団レッドソックスからだ。

 所属日本人投手の田沢純一が、ブルペンへの差し入れにハイチュウを置くようになった。すぐ選手らが好きになり、せがまれた田沢は遠征先の日本食材店などでコツコツ買い集めた。でも、対応しきれない。

 球団スタッフから救いを求められた森永は「サンプル品を提供しましょう」と応じた。選手らは喜んだ。森永と球団は正式なスポンサー契約を14年に結び、いまもロッカールームにハイチュウが常備されている。その人気は他球団の選手にも広がっていく。

 「大リーガーが球場で何かかんでいたら、ガムじゃなくてハイチュウかも」と話すのはレッドソックス広報担当の吉村幹生。有名選手がポケットに小袋を詰め込んでグラウンドに飛び出すのを度々見ている。

 米スポーツメディアは「大リーグで『ハイチュウ中毒者』続出」などと伝えた。米国で大リーグやバスケットボールのプロ選手の影響力は大きい。消費者も買うようになる。

 「レッドソックスのスポンサーなんでしょ」。つれなかった小売店の態度も変わった。いまではウォルマート・ストアーズ、コストコなど米国を代表する小売店の多くが扱う。

 実は、米国のハイチュウは日本のものと少し違う。現地の味覚に合わせ、米国人が好きな定番のチェリー味、ヒスパニック系を狙ったマンゴー味など全10種類に絞っている。季節や地域限定品を含め、累計150種類以上も出してきた日本とは戦略が違う。こうして米国でも一定の成功を収めていった。

 ただ、もっと根を張るには現地生産をしたかった。台湾からの輸入で対応してきたが、森永アメリカフーズ社長の福永俊朗は「口に入れるものなので、メイド・イン・USAこそ安心ですから」。輸送や梱包(こんぽう)のコストを含めると、小売価格がライバル商品より高くなるのも悩みだった。投資リスクがあっても、現地化のメリットは大きい。

 13年、勝負に出た。南東部ノースカロライナ州にハイチュウ専用工場を建てる決定をした。投資総額は40億円ほど。自社ブランド商品を米国でつくるのは初めてのことだった。

 工場が15年8月に稼働すると「効果はやはり絶大。さらに小売りネットワークに入り込めました」(福永)。パッケージには「米国産」を記し、消費者に訴えている。

 「ヨイショ!」。今年5月、工場で日本式の鏡割りのかけ声が響いた。生産が軌道に乗ったのを祝う地元関係者を招待した式典だ。酒だるのフタが割れ、中から出てきたハイチュウの小袋を、州知事のパット・マクローリーが勢いよく参列席にまいた。100人近い地元の雇用も生み、州は全面支援している。

 「やっと、ここまで来たんだね」。式典が終わると社員らが感慨深げにたたえ合った。敷地には空きがあり、販売が増えれば工場を拡張する。将来は中南米への輸出も視野に入れている。=敬称略(メベイン〈米ノースカロライナ州〉=畑中徹)

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ガム・キャンディーの類をまったく口にしない生活を送っているので、ハイチュウを最後に食べたのはいつ頃なのか、記憶にありません。ただし、1975年の発売当初には、よく食べていた記憶があります。

あれは、上品な味といい、口の中でのゆっくりとした溶け方といい、単なるジャンクフードというにはもったいない画期的な商品でした。なるほど、ハイチュウならば、アメリカ人にも受けそうです。

それにしても、スポーツ選手が好きだというのも、あの甘さがいいんでしょうね。

個人的には、グレープとチェリーを試したい気がしますが、アメリカ版を日本では入手できるのかとアマゾンで探してみたら、グレープは普通に国内で販売されているようですが、チェリーはなくて、ハワイ直送のものを買うしかなさそうです。

森永製菓 ハイチュウ グレープ 12粒×12個
 
森永製菓
【アメリカのお菓子・ハワイ直送】 エアヘッズ フルーツキャンディー 90枚入り Airheads Chewy Fruit Candy, Variety Pack, 90 Count
 
Airheads

森永のがんばりを称えて、今日あたりスーパーに行ったら、ハイチュウを買ってみることにします。


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