6月18日、国保連合会は生駒総合病院跡地を民間業者も含めて公募入札すると発表しました。最低入札価格は4億1千万円。この価格では市が跡地を購入する可能性はほとんど不可能となりました。
つまり、病院跡地に新病院ができる可能性はほとんどなくなったということです。
山下市長は昨年6月に用地取得費用として、3億円の予算を計上しています。しかし、昨年10月27日、国保連合会は4億1千万円で売却すると決定。両者の間に1億円以上の開きがありました。
生駒総合病院跡地の購入価格については、生駒市は更地としての不動産鑑定価格 461,700,000円から建物解体撤去費算定価格 203,700,000円を差し引いた約2億6千万円を希望。当初、国保連合会事務局は生駒市との間でこの価格で合意していたのですが、8月2日、国保連合会理事会はこの価格について結論を持ち越しました。10月27日、国保連合会臨時理事会は、今までの奈良県での土地取引の慣例として、更地(建物を撤去した土地)価格の1割引、4億1千万円で、建物付きのまま売却すると決定しました。この場合、生駒市は購入後、建物を解体・撤去するのでその費用を負担する事になります。
山下市長は、「建物付きの土地を更地の価格で購入するために新たに1億円以上の補正予算を組む事は、税金の不当な支出として市民の理解が得られない」という理由から、生駒市と国保連合会との間の土地価格の仲裁を県にお願いしたいとして、昨年11月16日、『仲裁申請』について市議会に提案しました。
市議会はこれを了承せず、2回も継続審議となり、本年1月23日の病院特別委員会で否決されました。反対した議員は、委員会の前に「国保連合会理事長は仲裁申請を拒否しているので、議会で審議しても仕方がない、了承する意味がない」と主張していました。私は「市民の病院をつくる会」の代表世話人として1月22日、国保連合会へ行きました。「生駒市が市議会の承認をえて仲裁申請の申し入れがあった場合は理事会にはかります。理事長一人で決められるようなことではありません」つまり、理事長が拒否しているのではないという回答を得ました。「市民の病院をつくる会」は特別委員会までに急いで、全議員にこの国保の回答を文書で伝え、仲裁申請承認をお願いしました。しかし、仲裁申請は否決されました。
11月にすんなり仲裁申請が行われていたら、今頃、県の仲裁がおこなわれていたかもしれません。県が4億1千万円で購入せよと判定を下していたら、山下市長は、市民の理解も得られるとして、1億1千万円の補正予算を計上し、跡地を購入できたかもしれません。
いったいどこに病院はできるのでしょうか?
駅から近い立地条件であったから、生駒総合病院は老朽化していても、また、採算のとれない救急や小児科を含め多数科あっても、3年前まで赤字を出さずにやってこれました。
私は山下市長に一般質問の中で尋ねました。「病院跡地での新病院建設は難しい状況ですが、駅北再開発地に病院をつくるというマニフェストで掲げた案を再検討されるつもりはないのですか?」と。「地権者の同意が得られなので難しい」との答弁でした。
中本前市長が設置した検討委員会が18年3月27日に出した答申の中に、病院建設予定地について、「新病院は跡地に作ることが前提」と明記されたため、市長はマニフェストに掲げた駅前から病院跡地に病院を作ることに方針変換ました。そのため、私の頭の中にも、駅北に病院という考えは全くなかったのですが、一般質問の後、はじめて何人かに話を聞きました。
生駒の顔である駅前に、亡くなる人のでる病院はふさわしくない、病院には汚いイメージがあるので、周辺では飲食店、食料品店などの経営はできない等々意見があるようです。
私はずっと病院勤めをし、病院が身近であったためか、また、最近できた、ホテルのような豪華なロビーのある病院を見ているので、そんな意見があるとは思っていませんでした。
駅に近いと子供を持つ親御さんにもお年寄りも喜ばれるだろう、
成人病検診もガン検診も受けやすくなり、予防・早期発見・早期治療につながるだろう、
入院しなくてすむガンの通院治療拠点(外来ガンセンター)にでもできたら奈良や京都や大阪からも患者さんがたくさん受診されるだろう、
食堂街や図書室、市のサービスカウンター、保育所などもある複合施設ができたら便利、
商業施設の屋上に花壇や植え込みがあって、後ろの病院のまどから見下ろせたらきれいだろう、
病院の待ち時間に図書室や買い物に行けたら便利、
などなど、駅北の病院案をマニフェストに掲げて新市長が誕生したとき、私の周りでは話が弾んでいたことを思い出しました。
当時私は病院跡地にできてほしいと思っていたのですが。
駅北案も地権者の反対だけでなく、時間的にも不可能。本当に市はどこに新病院を作ろうとしているのでしょうか?
6月議会の一般質問で病院の進捗状況を確認したいと思いましたが、引き受け手の医療機関と交渉中のため公表できないとの理由で新たな情報は得られませんでした。
つまり、病院跡地に新病院ができる可能性はほとんどなくなったということです。
山下市長は昨年6月に用地取得費用として、3億円の予算を計上しています。しかし、昨年10月27日、国保連合会は4億1千万円で売却すると決定。両者の間に1億円以上の開きがありました。
生駒総合病院跡地の購入価格については、生駒市は更地としての不動産鑑定価格 461,700,000円から建物解体撤去費算定価格 203,700,000円を差し引いた約2億6千万円を希望。当初、国保連合会事務局は生駒市との間でこの価格で合意していたのですが、8月2日、国保連合会理事会はこの価格について結論を持ち越しました。10月27日、国保連合会臨時理事会は、今までの奈良県での土地取引の慣例として、更地(建物を撤去した土地)価格の1割引、4億1千万円で、建物付きのまま売却すると決定しました。この場合、生駒市は購入後、建物を解体・撤去するのでその費用を負担する事になります。
山下市長は、「建物付きの土地を更地の価格で購入するために新たに1億円以上の補正予算を組む事は、税金の不当な支出として市民の理解が得られない」という理由から、生駒市と国保連合会との間の土地価格の仲裁を県にお願いしたいとして、昨年11月16日、『仲裁申請』について市議会に提案しました。
市議会はこれを了承せず、2回も継続審議となり、本年1月23日の病院特別委員会で否決されました。反対した議員は、委員会の前に「国保連合会理事長は仲裁申請を拒否しているので、議会で審議しても仕方がない、了承する意味がない」と主張していました。私は「市民の病院をつくる会」の代表世話人として1月22日、国保連合会へ行きました。「生駒市が市議会の承認をえて仲裁申請の申し入れがあった場合は理事会にはかります。理事長一人で決められるようなことではありません」つまり、理事長が拒否しているのではないという回答を得ました。「市民の病院をつくる会」は特別委員会までに急いで、全議員にこの国保の回答を文書で伝え、仲裁申請承認をお願いしました。しかし、仲裁申請は否決されました。
11月にすんなり仲裁申請が行われていたら、今頃、県の仲裁がおこなわれていたかもしれません。県が4億1千万円で購入せよと判定を下していたら、山下市長は、市民の理解も得られるとして、1億1千万円の補正予算を計上し、跡地を購入できたかもしれません。
いったいどこに病院はできるのでしょうか?
駅から近い立地条件であったから、生駒総合病院は老朽化していても、また、採算のとれない救急や小児科を含め多数科あっても、3年前まで赤字を出さずにやってこれました。
私は山下市長に一般質問の中で尋ねました。「病院跡地での新病院建設は難しい状況ですが、駅北再開発地に病院をつくるというマニフェストで掲げた案を再検討されるつもりはないのですか?」と。「地権者の同意が得られなので難しい」との答弁でした。
中本前市長が設置した検討委員会が18年3月27日に出した答申の中に、病院建設予定地について、「新病院は跡地に作ることが前提」と明記されたため、市長はマニフェストに掲げた駅前から病院跡地に病院を作ることに方針変換ました。そのため、私の頭の中にも、駅北に病院という考えは全くなかったのですが、一般質問の後、はじめて何人かに話を聞きました。
生駒の顔である駅前に、亡くなる人のでる病院はふさわしくない、病院には汚いイメージがあるので、周辺では飲食店、食料品店などの経営はできない等々意見があるようです。
私はずっと病院勤めをし、病院が身近であったためか、また、最近できた、ホテルのような豪華なロビーのある病院を見ているので、そんな意見があるとは思っていませんでした。
駅に近いと子供を持つ親御さんにもお年寄りも喜ばれるだろう、
成人病検診もガン検診も受けやすくなり、予防・早期発見・早期治療につながるだろう、
入院しなくてすむガンの通院治療拠点(外来ガンセンター)にでもできたら奈良や京都や大阪からも患者さんがたくさん受診されるだろう、
食堂街や図書室、市のサービスカウンター、保育所などもある複合施設ができたら便利、
商業施設の屋上に花壇や植え込みがあって、後ろの病院のまどから見下ろせたらきれいだろう、
病院の待ち時間に図書室や買い物に行けたら便利、
などなど、駅北の病院案をマニフェストに掲げて新市長が誕生したとき、私の周りでは話が弾んでいたことを思い出しました。
当時私は病院跡地にできてほしいと思っていたのですが。
駅北案も地権者の反対だけでなく、時間的にも不可能。本当に市はどこに新病院を作ろうとしているのでしょうか?
6月議会の一般質問で病院の進捗状況を確認したいと思いましたが、引き受け手の医療機関と交渉中のため公表できないとの理由で新たな情報は得られませんでした。