伊木まり子と生駒の未来をつくる会

安心して生まれ、育ち、暮らせる生駒市を創るために、伊木まり子と共に歩むみなさんの会です。

私の心配は現実のものとなりました

2009-10-31 00:02:31 | Weblog
①11月1日に予定されていた第3回生駒市病院事業推進委員会は延期になりました。第2回の委員会で議事進行に不満を訴え退席された県医師会代表大澤氏が推進委員の辞表を提出されたからです。

このような事態が起きる可能性は条例制定時に想定していました。しかし、このようなことが起こらないことを期待して修正案に賛成したのですが残念です。
読まれた方もあるかと思いますが、『 』は伊木まり子ニュース090805p2からの抜粋です。

私は、市立病院開設へむけての今後の予定として市がタウンミーティングで示した工程を3つのステップに分けました。今回ステップ1から2への過程でつまずきかけているのです。3月に亡くなられた方のことを忘れず1日も早く生駒の地域医療が良くなるように、早急に委員会が開催されることを願っています。

『ステップ1  病院事業推進委員会の設置(平成21年8月)
ステップ2   病院開設許可申請書の提出(平成21年12月) 
ステップ3   実地設計(建設確認を含む)(約12ヶ月)
        建設工事(約20ヶ月)開院準備(約3ヶ月)
  平成25年春 開院予定

ステップ1 
ここでの心配 ・・・・医師会の協力は得られるのか?
条例では『3医師会の参加』が委員会成立の必須条件。昨年7月以降、市立病院反対に転じ、計画の白紙撤回を求めてきた医師会の強固な態度を考えると、委員の派遣を断る可能性あり。委員会自体が設置できない可能性や3医師会から委員が派遣され委員会が設置されたとしても委員会の協議が難航し答申を出せない可能性もあります。
もう1つ ・・・『議会の同意』は市長の選任権制限では?
副市長人事などでの議会と市長の関係を振り返ると、委員の人選に議会の同意が得られない為に委員会が設置できず計画が頓挫する心配もあります。
ここでつまずくかも?   悩みましたが・・・ 
このような懸念により病院建設が頓挫するのでは?と考え、私を含む8議員は修正案第3号を提出。しかし、本会議(23日)の質疑において、修正案第2号提出者の樋口議員は「医師会に協議のテーブルについていただくために条例において委員会への参加を規定した。市と医師会の間に入れるかは別としても、議会もバックアップしていく。行政と議会が一体となって進めていくべきだ。『議会の同意』は一般的ではないがこれまでの市長の強引な進め方に対する議会としての不安を拭うために敢えて定めた。」と答弁。医師会の医師としてのモラルと病院事業の設置に賛成した議会を信じ、懸念は解決できると考え修正案第2号に賛成。7月27日に議会代表委員に決定した樋口議員の開設推進姿勢に期待します。

ステップ2
ここでも心配・・・市立病院に反対している医師会が加わった委員会で病院事業計画が策定できるの?
経営の成り立つ計画になるの? 答申はいつ?   
市議会が病院設置条例を可決した結果、『市立病院建設は生駒市の事業』になりました。このことから委員として加わる医師会も経営の成り立つ計画作成や市立病院建設に協力されることでしょう。また、市立病院は現行の奈良県保健医療計画の枠内で計画される事業です。病院事業推進委員会には医療審議会会長職を歴任された県医師会も参加されますので新医療計画発行までに開発申請が可能になるように答申を出されるものと考えます。』
(ニュースはホームページからご覧いただけます。)


②第2回病院事業推進委員会で決まった徳洲会病院視察が、昨日、宇治徳洲会病院で行われました。生駒市は委員だけでなく市民にも参加を呼びかけました。私は1昨日から市民福祉委員会の視察に出かけていました。
宇治徳洲会病院へは公募市民委員3人と消防長、学識経験者の関本委員が参加、医師会委員は参加されなかったそうです。昨日の朝、宇治なら、私も市民福祉委員会の視察の帰りに合流できると気づいたのですが、世田谷区と静岡市でいただいた資料があまりに重かったので断念しました。家に帰ってから、資料を宅急便で送り、行くという手もあったのにと気づき後悔しました。近日中に参加された方から様子を聞かせていただく予定です。

③酒井議員のリコール署名もあと3日となりました。私も受任者。今週からようやく集め始めたのですが、訪ねて行っても留守だったり、声をかけても、もうしましたとの返事。今日は老人ホームに入所中の知人を訪ねました。自分の思いが届くと喜んでくださったのか、マヒがあって言葉は聞き取れなかったのですが、嬉しそうな顔をされていました。

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ブログの一部を削除しました

2009-10-26 23:10:33 | Weblog
10月23日に生駒市病院事業推進委員会の委員長長瀬啓介先生から、私が以前長瀬先生について記したブログに誤りがあるとの指摘がありました。

問題のブログは8月25日のもので、指摘は“長瀬先生も、女性の京大講師の方も、医師ではあるものの診療現場から離れた方のようですし、医師会代表も、病院勤務ではなく開業されています。本当に病院事業の実態をわかっておられるのは、(宇治徳洲会病院総長である)増田氏だけではないかと思います。”と記し、長瀬先生が臨床現場から離れた方としてしまった点、本当に病院事業の実態をわかっておられるのは増田氏だけとした点です。

以前、長瀬先生が委員長をされていた新病院整備専門委員会で私も委員をしていました際、長瀬先生から内科の外来診療をされていることをお聞きしていたのですが、このブログは診察されていないという情報を与える誤った記載でした。

また、長瀬先生は金沢大学大学院医学系研究科医療経営学講座附属病院医療情報部 附属病院経営企画部の教授であり、臨床現場がわかっている方でなければ勤まらないお仕事をされています。医療情報の処理や病院の経営企画というお仕事は個々の診療科の機能をわかった上で、全体を見渡せなければできないことも理解し、その意味では新たに作る市立病院の事業計画立案において決して欠かせない方、委員としてふさわしい方であると常々考えておりました。にもかかわらず、病院事業の実態をわかっておられないという誤った情報を与えました。
 
このブログは、翌日の臨時議会で議会同意を得ることになっていた委員の選任について、宇治徳洲会病院の増田道彦総長が委員としてふさわしいという私の考えをブログを通じてお知らせしたいという思いから書きました。開院当初、宇治徳洲会病院は地元医師会から強い反対を受けていましたが、現在は医師会に入会し、増田氏ご自身も同病院の院長時代に、医師会の理事をされていました。つまり、生駒市立病院の開設にあたり、一番問題になっている医師会との関係改善、連携構築についてなど、宇治徳洲会病院でのご経験を活かしていただけると考えた次第です。この点を強調したかったために、長瀬先生が実地診療をされていることを失念し、また専門性への理解を欠いた記載につながりました。
 
長瀬先生に謝罪の上、ブログの当該部分を削除しました。医療経済学がご専門の京大講師の方につきましても、十分確認していませんでしたので、同様に削除しました。
 
今後このようなことがないようにくれぐれも注意していきたいと考えております。長瀬先生と京大講師の先生、ならびに本ブログをお読みいただいているみなさまに深くお詫びいたします。

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病院事業推進委員会は地域医療を立て直す委員会

2009-10-23 15:08:58 | Weblog
1昨日、第2回病院事業推進委員会が開かれた。

初回の10月10日は、冒頭から、議会同意を得た学識経験者委員、長瀬金沢大教授に対して、大澤県医師会代表が“新病院整備専門委員会の委員長として不手際があった、委員を辞するべき”と発言し、これに対し長瀬委員から“事実無根である、発言を撤回するか議事録にとどめるか決めてほしい”と詰め寄られる一幕もあり、紛糾。私も新病院整備専門委員会の委員であったが、私は長瀬先生の議事運営の手際の良さにはいつも感心していた。不手際だと批判されるような運営はされていなかったと考える。また、この後、議会代表の樋口委員が大澤氏を委員長に推薦。公募市民委員から“利害関係者を委員長にするのはよくない”と意見が出た。採決の結果、長瀬氏が委員長となった。その後も医師会代表委員から必要性を疑わせるような資料請求や諮問事項との関連性に首をかしげたくなる議論が続出するなどもあり、結局、4時間以上に及ぶ委員会は市長からの諮問事項の半分も審議が進まない状況で閉会。
 どんな議論がされるのかと期待して傍聴しただけにがっかりした。公募市民委員からの良い病院を作ろうという熱意のこもった発言が光っていて、同3委員には頭の下がる思いであった。

第2回委員会は21日夜9時から始まった。
冒頭、公募市民委員谷口氏から委員長に対し委員会の運営について要望書面が提出された。前回の委員会では実りある議論がなされないまま時間が浪費した、限られた日程の中で実りある議論をしていただくためとして、
前回市側が提示し、委員も承認した『会議日程及び審議案件』を計画通り実施し期日内審議完了を目指すこと、審議の遅延を配慮して予備日を設けること、審議の遅滞なき進行方法については委員長に一任することなどが要望され、多数決で承認された。

次に、前回、徳洲会関係者が委員会に出席することに反対であるとする意見が出たことや、徳洲会について、周辺の医療機関との連携や医療内容についてなど確証は示されないが問題があるような発言が相次いだことから、公募市民委員安部氏から、実際に徳洲会病院を視察し、実情を知りましょうと提案があった。安部氏からは朝日新聞で紹介された宇治徳洲会病院の名前が挙がったが、医師会代表からは新聞記事は信用できない、良い部分だけ見せようとしても困るなどの意見が出た。出席していた徳洲会関係者からは、どの徳洲会病院でも視察を受け入れます、どこでも見てください、委員会としてではなく個別にでも対応しますと回答。委員会として決をとり、事務側で視察の段取を検討することになった。しかし、3医師会代表は視察には賛成しなかった。問題ありというのであれば、実際に確かめて報告してほしい。風聞で発言してもらっては困る。
 
委員長への申し入れといい、徳洲会視察といい、公募市民委員の思い切った提案に頭が下がった。議会では医師会から届いた真意不明の文書について、医師会参考人招致をするのに10カ月もかかった。しかも、一方的な医師会の主張に終わった。もっと早く、そして確実に真意を知り、住民のために動くのが議会の役目ではないか?
新病院を実現しようと議員になったにもかかわらず議会を変えられない自分自身の不甲斐なさを感じた。

この2つの案件に1時間要した。しかし、前回に比べ、徳洲会に対する不確実な発言や、市側に対する繰りごとのような発言は抑えられ、諮問内容の審議は前回より進んだ。途中、大澤委員が議事進行に不満を訴え、自ら退席し会場を出た。樋口委員から大澤委員が退席した状況での議事は問題である、大澤委員に対し次回の出席を自ら説得するので、今日の審議は終了すべきという提案があったが、公募市民委員から、感情的になり自ら退席した委員のために大切な審議を遅らせるのには反対であるという趣旨の発言があり、継続となった。

日付が変わってからも審議が続けられたが、議論は活発であった。今回も、次回への持ち越しがいくつかあったが、どれも、慎重な審議のためと思われるものばかりで、予定審議は一通り終えることができた。
特に救急医療については活発に審議された。地区医師会代表からは専門家としての詳細な質問が出され、計画案に修正が加えられることになった。消防長も現場からの要望を挙げた。公募市民委員からは電子カルテの導入やISO14,000s取得の提案など、議会代表委員からは情報公開についての提起などもあった。

深夜2時すぎに終了。やっと推進に向けた議論がなされたと、疲れはしたものの幾分安堵した。
委員の皆さん、徳洲会からの3名の方、理事者の皆さん、お疲れ様でした。

奇しくも、21日から奈良市で日本公衆衛生学会が開催され、22日午後、県新公会堂で、シンポジウム『地域医療を立て直す技と知恵』があった。専門家から住民、医療関係者、行政の3者が協働して地域医療を立て直そう、やれるところからやりましょうという提起があった。奈良県知事もパネリストで講演。知事は妊婦死亡事例や3月の生駒での救急に関連した死亡事例などがご自分を動かしている、県は救急や医療連携などのシステムをきちんと整備する、財政は苦しいが高度医療拠点も整備すると強い決意を語られた。群を抜いた熱意と指導力で市民に親しまれる病院を運営されている院長も講演。10月3日に生駒で講演された『兵庫県立柏原病院の小児科を守る会』の代表も住民としての取り組みを紹介(より詳しい活動を生駒の地域医療を育てる会企画の講演会で紹介)。参加者から心を打たれたと感想を聞いた。
市民にも公開されたこのシンポジウムに参加して、提起のとおり、地域医療を立て直すには行政、住民、医療関係者の3者の協力が不可欠と私は受け止めた。

生駒市の市立病院は、前市長時代から、医師会や住民の強い要望を受けて、生駒総合病院閉院後に欠落した救急医療、小児科の入院機能の充実など、地域医療を良くするために計画されてきた。
市議会は市の原案になかった事業推進委員会の設置を盛り込んだ病院設置条例の修正案を可決した。1つの方向に向かって3者のベクトルをまとめる場を設定したのは市議会。公募市民からは最も熱い意見と新たな提案が出されている。専門家であり、今まさに地元に医療を提供されている医師会も参加されている。

病院事業推進委員会は公衆衛生学会での提案を実践できる場である。ここまでお膳立てができているのに生駒の地域医療を改善出来なかったら恥ずかしい。

シンポジウムでは塩見県医師会会長も発言された。退席された県医師会副会長の大澤委員も出席されていたという。公衆衛生学会を受けての次回の発言に期待したい。

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今日、初めての生駒市病院事業推進委員会が開催されます。

2009-10-10 09:48:16 | Weblog
今日、15時から市立病院の事業計画を協議する生駒市病院事業推進委員会が開かれます。

市立病院の事業計画については、昨年2月、生駒市新病院整備専門委員会(病院設置条例に定められた市長の諮問機関である事業推進委員会の役割と市長の私的諮問機関である新病院整備専門委員会の役割が重複するため7月16日に解散)で県への事前協議書について協議されて以来、一度も話し合われることなく1年8ヶ月が過ぎました。なぜ話し合われなかったのかについては今日は言及を避けます。とにかく、市立病院計画についての話し合いのテーブルに今日から再び医師会の先生方も座られることになりました。

これからどのような議論がなされるのか、私は、最も複雑な思いで見守る市民の一人かもしれません。私は奈良医大在学中から今日まで、何度か、本来患者さんのためにあるはずの医療が、政治家の思惑によりゆがめられてきたのを目の当たりにしてきました。

今回の市立病院計画こそは、患者さん、住民の視点に立って、この委員会でも議会でも議論が進むことを願っています。山下市長に対する反感や医療関係者の利害、これまでのいきさつからではなく、限られた医療資源を活かして(医師不足・看護師不足の時代、徳洲会からの医療の提供はありがたい。結構ですと断るだけの余裕はないと思います)どのようにすれば生駒の医療が良くなるか、住民がこの生駒の街で安心して暮らしていけるようになるか、そんな視点からの議論を切に願うものです。
益田市の石田米冶市議の言葉『医療こそ、まちづくりの原点である』、私も同感です。今日から街づくりの原点についての話し合いが再開される、そんな期待を込めて私は見守りたいと思っています。

なお、今日の病院事業推進委員会、会場は市役所4階大会議室です。
  傍聴希望の方は、14時30分までに市役所4階大会議室前受付に集合。
  定員は、一般傍聴15名で多数の場合は抽選となるとのことです。

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