おはようございます。生き生き箕面通信161113(2806)をお届けします。
・安倍首相、なおTPPを貫こうとするのか。すでにトランプ氏は諦めているのに
トランプ氏が新大統領になり、新政権への布陣に進もうといっており、TPPは止めだと再三言っているのですが、安倍首相は衆院でTPP(環太平洋経済連携協定)をあくまでも強行採決しました。トランプ氏は、「あくまでもTPPからは抜ける」といっています。白人の勤労者がこれまで中所得層だったものが、すでにグローバリズムで下層に落ちこぼれてしまい、抜け出せない。そこに、白人からの強い憤りがあったのだから、簡単にTPPは「もう止めだ」とはいえないということです。
それでも、安倍首相は「大丈夫だ」と言っています。あの敗戦と同じように旧陸軍は「打ちてしやまん」の特攻精神です。もちろん、山本有二氏の担当部署も農水省を外すことなく、すっとぼけです。
グローバリズムの流れに沿っていれば、日本は安全というその時代感覚がおかしい。第一、アメリカの自動車輸入関税はそのままです。日本だけが割を食っているように、すべてアメリカのいう通りです。
医療制度や保険制度などもそのとおりであり、いったん締結されれば、二度ともとに戻ることはない。それでも、日本がTPPに進もうというのは、どこか間違っています。
どんだけ属国根性丸出しなんですか。
独立国家として、それではいけないと思いますよ。
しかし、TPPは85%のシェア―が必要なので、平均60%の市場を持つアメリカが抜けると全く契約すらできない。
それとアメリカ国民が、国民の目線で考えると不要で危険条約と気が付いたのです。
そういう意味です。
TPP大筋合意に達したは真っ赤な嘘だった!~堤未果さんの解説が秀逸。
もう一つ。
消費者レポート10月20日号からの抜粋
「米国の声」を作り政策進める日本
新外交イニシアティブ事務局長 猿田佐世
TPP優先の臨時国会のようです。米大統領選を見て驚いた人は多いでしょう。トランプ、クリントンの最終候補だけでなく、予備選の有力候補にもTPP賛成は一人もいませんでした。数年前、私たちは「米国の運転するバスに乗り遅れるな」とTPPへ駆りたてられました。でも今では「日本が早く批准して米国を引っ張らなければ」とすら言われています。
私は沖縄基地問題、原発、TPPなどの問題について多様な声を外交に反映すべく、米政府や米議員などへの働きかけを行ってきましたが、日米外交の一端に触れる中で様々な驚きに直面してきました。
2013年10月、米議会にTPP推進の議員連盟ができました。その後、米政権に影響力のあるワシントンのシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)で、TPP推進のシンポジウムが開催されました。しかし、丁寧に情報を集めてみると、実は、この米議員連盟は日本政府が雇ったロビーイストの働きかけでできたものでした。日本政府が米国の空気を醸成するのに一役買っていたのです。
日本は米国の影響を強く受けています。しかし、私たちが耳にする「米国の声」には、日本人が米国に情報や資金を提供することによって生まれているものも少なくないのです。
例えば、「アーミテージ・ナイ報告書」をご存じの方も多いでしょう。00年、07年、12年と出されたこの報告書は、集団的自衛権の行使、秘密保護法制定、TPP加盟、武器輸出三原則の撤廃などを日本に求め、その勧告は日本で次々履行されています。しかし、この発行も日本政府が多額の寄付(毎年500万円以上)をしているCSISによるものなのです。
米国に資金と情報を提供し、「米国」の名での情報を発信させ、日本で進めたい政策の追い風とする。そんな手法が日米外交の確立した手法になっています。いかにも民主主義的ではありません。米国発の情報に触れる際には、誰のどのような意図で流された情報かに思いを致したいものです。(引用終り)
これって、マッチポンプって言うんとちゃう?