一錦金鋒の読書防備録と生活奮闘記

読んだ本の紹介、感想。たまに日常に起こったことの記録

松本幸夫 人前で「落ち着いて」「感じよく」自分をアピールできる! 「あがらない話し方」

2019-02-16 16:22:44 | 書籍
☆本を読む目的
これから仕事において人前で話す機会が増える。
そのときに上手く話せる方法は無いか模索していた際に見つけた1冊


質問①どうやったら人前で上手く話せるか?

質問②話すテクニック等はあるか?






質問の①答え

人前で話しをすることは高級な行為ではないし、特殊な才能も必要としない。
テクニックさえ身につけてしまえば、どんな人でも確実にその技術を向上させることができる。

「今のままでいいんだ」と気づいたとき、大きく変わる!

妙なプライドはプレッシャーにしかならない。
見栄やうぬぼれは捨ててしまおう。

あがり症は自分が思うほどひどいものではない。
必ず話上手になれる!

普段の会話で勇気を養っておく。
自分から先に話をスタートする。
先手を取ることにより勝負のイニシアチブを取ることができる。
◎あいさつを先にしてみる
◎天候の話をしてみる
◎お礼を言う
◎相手の上司の話をする
◎相手の業界の話をする
というように挨拶に一言添える。

あがったら黙ってみる。(頭の中でゆっくりと1・2・3と数えると周囲がはっきり見えてくる)
「あら、あがってる!」と思われるだろうか?
いや、その逆だ。「余裕のある人」に見えている。

あがりをたちどころに解消するには「吐く息を、深く長くゆっくり」

自然なスマイルをつくりたい人は、まず手を動かそう。
ジェスチャーをすれば、表情な自然に緩んでくる。

堂々と話せるようになる、と自分に宣言する。
人前で堂々と話すと言い聞かせる。


質問②の答え
暗記した内容を間違えると、鋭い突っ込みが入ることがある。
カンペは観たほうが良い。

あがりの実況中継をしてみる
感情的にならず、冷静に自分を客観視してみよう。
あがりを「理性」で納めていくのも手だ。

得意な土俵では、あなたはいつも雄弁家。

出だし、ここがスムーズなら、つかみは成功!
はじめの3分間の部分。
あいさつから始まって、次に「出だし」ここが難関、スムーズにいくと、あとはスラスラといける。
集まりの趣旨、自己紹介、全体の流れ、参加してくれたことへの感謝・・・。定番の話でいい、無難な出だしで勝負する。


確信が持てなくても、とにかく断定する。それですべてはうまくいく。
「考えます」「思います」は省略してしまうこと。

短文で話せば説得力が出る。
「政権交代がありました」
「日本経済は必ず回復します」
「私はそう考えています」
とビシビシ短文で切っていくと、自身を示せて説得力がぐんと出る。
事実のみを手短に言葉にしていれば、あがりを誘発するようなイヤな質問は出てこない。

共感を呼ぶネタは、どうやって仕入れるか
1.ニュース
2.地元、会場の近くでのこと
3.直前にあったこと、気づいたこと

失敗談は人の心を引きつける。
「立派なネタ」には反感、「失敗ネタ」には共感が生まれる。
勇気を出して失敗談を語ろう。

人はストーリーに引きつけられる
つまらないレポートなど誰も聴きたくはない。

攻め方「背・目・肩」をしっかりしろ。
背・・・背筋をまっすぐに伸ばす。
目・・・まっすぐ正面を見る。
肩・・・余分な力を抜く

社長、大学教授・・・。
権威の裏付けがあれば話はきちんと聴いてもらえる、どんどん利用しよう。

相手から追求されて言葉に詰まったら、まずはそのまま相手の言ったことをオウム返ししてみることだ。
オウム返しで時間をとる
「予算についてですね」「そうですねぇ」

難しい質問をされたときは完璧な応答を目指さなくて良い。
ただ受け流すだけでその場は過ぎていくものだ。

数字は対比させる
×業績は昨年よりかなり伸びています
△前年比32.5%です。
○前年比32.5%で、業界平均12.7%よりはるかに高い伸び率です

プロでもやっている究極ワザ。
下見であがりは1/3軽くなる。
人前で上手に話をしている自分をイメージする

気持が上がる「キュー」を用意せよ
ベストは過去の成功体験

基本ルール+場数×繰り返し
落ち着いて誠実に話すだけでいい
それだけで未来な必ず開ける!



感想
難しいことは一切書いていない、分かりやすい本だった。
「人前で話す」という基本をマスターするには良い教材と思う。
自慢話もなく、著者は、本当にテクニックを教えたいと思っているのだと感じた、良い本であった。
この本を読んでから、徐々に難しい本を読むと分かりやすいかも知れない。
今後もこの手の本を読んで行くことになりそうなので、良い本を手に取ったと思っている。



高島秀武著 ”あっという間に”距離が縮まる伝え方

2019-02-11 13:21:10 | 書籍
本を読む目的

人前で話す機会、人と仕事で話す機会が増えたため、伝え方のスキル習得のために読んだ。


質問1
人にものを伝えるのが苦手な人間が本当に話上手になれるのか?

質問2
上達のためには普段から気をつけなければならないことがあると思われる。
どんなことか?

質問3
伝え方の他、アドバイスはあるか?


質問の答え

著者はラジオのパーソナリティー。
リスナーの日常生活の延長線上に、ラジオでしゃべっているとのこと。
伝えるには、共通の空気が必要。赤提灯で腹を割って話すが如く・・・。 

P19~
相手との距離が縮まずに悩んでいる、どうして相手と話していいか分からず立ちすくんでいる、そんなときはさりげない日常を話題に共感するしゃべりを身につける必要がある。
そのヒントは「声をかけて下さい」では友達はできない。まずは自分から声をかけること、にっこり笑って「初めまして」

P22~
人の特徴や人となりを愛情のこもった言葉で表現する。「○○航空のパイロット試験に落ちて普通の会社に行った××くんが」等。
それが共感を呼び、想像力をかき立てる。

P25~
たとえば、某パーソナリティが「春日部のてっちゃん」と自称し、三人称のような呼称を使うことで、時に自分を客観的に批判したり、他の人がしゃべったことを自分の話のようにしたりと、視点と立場をくるくる変えて、話を3D的に展開できる。
「言葉の小道具使い」になる。

P34~
バーチャル練習がしゃべりの基本
著者は、レスリングの中継を観ながら練習をして、なんの中継か分からなくなったとのこと。
しゃべりのセオリーが身につくまで、(慣れるまで)はバーチャル練習を積むことが大切。
練習を繰り返すことで、相手の心に響くプレゼンとなる。

P36~
しゃべりは身体全体に影響される。
ネクタイをして革靴を履いて話すときと、素足でジーパンTシャツで髭のときとでは内容が変わる。
身体全体からおしゃべりが出てくることを意識する、しゃべりは身体全体に影響される。

P42~
評論家でなく、観客目線でしゃべる。
これは大切なことと思った。
講師という立場上、評論染みた話では、聴く方も聴かなくなってしまうであろう。
アマチュアの原点を逸脱しないこと、テレビで仕入れた知識を頭から信じ込み、分かった気にならないよう気をつける。
知らないことを知らないと言えること、生半可な知識で評論家にならないこと。


P54~
発想を飛躍させるとネタになる

ニュートンのリンゴの落ちる話は、難しい理論を話すのが面倒になって、ひらめいたのだと思うという人がいる。
名言「ニュートンも クソの落ちるに 気がつかず」
こういったちょっとしたネタをしゃべって話を広げる

P56~
フィンランドにはスキージャンプの選手「アホネン」がいる
「アホヤネン」はいないのかと問い合わせたら、それはいないが「パーヤネン」ないると・・・・。

P64~
しゃべりの基本は4コマ漫画
じゃべる順番を間違えたらおもしろくなくなるという意味
1コマ目で「なんの話?」
2コマ目で「こういう話か!」
3コマ目で「えっ?」
4コマ目で「ああ、なるほど」

起承転結を大切に

P68~
しゃべりには収入と支出がある
どちらかが一方的にしゃべっていては、関係は成立しない
キャッチボールは大切

P98
発生練習は「ま・い・う」
頬の筋肉を上下に動かして「ま」
口を横に引っ張って「い」
口をとがらせて、息を長く吐きながら「う」

P104~
キャッチコピーは「あの子」になるための第一歩
自分ならではのキャラクターを掘り出し、短い言葉に集約する
例:プレッシャーに弱い○○です・・・等

ウケる人格を考えて名前も格好もキャラクターを作りあげ、広めていく」

以前読んだ本にも、同じようなページがあったので、効果はあると思われる。

P106~
ドン上野に学ぶ「やってみる精神」
社会に出ると色々な壁にぶつかる。ではどうするか?
やってみて壁をぶっ壊して進むしかない。

やらない後悔なら、やって失敗を選ぶ!
「やってみる精神」は人生の栄養になる。

その他
郷に入っては郷に従う
指摘しなくて良い言い間違いもある、すべて指摘しないように


読んでみて、かなり初歩的な内容だと感じた。
しかし、これから話し方やプレゼンの方法を身につけるためには、基本となる内容と思われる。
逆に言うと分かりやすい内容だった。