一錦金鋒の読書防備録と生活奮闘記

読んだ本の紹介、感想。たまに日常に起こったことの記録

借金玉著 発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術

2020-03-06 18:40:26 | 書籍
本を読む目的
発達障害で頑張る方法を確認したい。

質問1
本に書いてあったように
・仕事
・人間関係
・日常生活
以上のすべてに当てはまる発達障害の人が、どのような方法で著書を出すまでになったのか?


質問1の答え
大学中退→早稲田大に再入学→大企業→退社→企業→倒産・・・
そして今に至るとのこと。
自分でも経験したことも多く書かれていたが、参考になったところもあった。

特に、最近出ている発達障害の本には惑わされてはいけない。
「スティーブ・ジョブズも発達障害」
「坂本龍馬も発達障害」
「発達障害には才能が眠っている」
という根拠の薄い一般論は聞かないようにしたほうが良い。
一般人も、発達障害も成功するのは一握りなのだから。
まるで「発達障害の方が有利」とも思える文章は無視をしようと思う。

自分はそう簡単に変わらない。だから自分以外のものを変える。
他人も変えられないと思ったら・・・・
1.やり方を変える
2.道具を変える
3.環境を変える
のが手っ取り早い。
確かにそうだと思う、特に環境である。

アイデアを出すときは大きな白紙を用意する。
大きなスケッチブックに書き込むと良いらしい。
ノートはこんな感じ、確かにこれはアイデアも出しやすそう。
スケッチブックの中心に大きく目標を書き、その周りにどうすれば良いか、何が必要かを書きなぐる。
メモは綺麗に取らない、書きなぐる。


質問2
発達障害の人間が世の中を渡るにはどうすれば良いか?
特に「空気が読めない」人間はどうするか知りたい。

質問2の答え
意志をもって「休む」という行為を行う。
発達障害は休み下手。「予定どおり何もしなかった」日を設けるスケジュールにする。
以前、海外に「何もしないをしに行こう」と言っていた人がいた。まさにこのことであろう。

空気を読むというより、共感してあげる。
特に「苦労」「努力」に共感すると良いそうな。
ただし「わかるよ」は適当でよい。

空気を読むのはほぼ無理。それなら言葉を拾って同意する。
雑談はとにかく同意する。



質問3
名言はあったか?

質問3の答え
自己肯定に根拠は要らない。
「死なない」はすべてに優先する。
仕事ができなくなってから病院に駆け込むのでは遅い。
ハイスコアを出すことが人生の目的ではない
ゲームのように、死におぼえながら繰り返し人生をやっていきましょう。


感想
「日本一意識の低い自己啓発本」と自称しているが、自己啓発本ではなく、マニュアルという印象があった。
うつになったり薬を飲んだりというのは自分でも経験済みなので、答え合わせ程度だったが、これほどの本を書ける著者は尊敬に値する。

著者はかなりのADHDとのことであったが、早稲田大を卒業するレベルの学力と財力はあったということである。
ADHDで辛いことも多かったとは思うが、それなりの武器もあったことだろう。
逆にいえば、それだけの環境と頭脳があっても、ADHDでは世の中を渡るのが大変ということ。そうでない人間はもっと苦労しなければならない。

今後も勉強を進め、それを活かせるようにしなければならないだろう。