自分にとっての初Ralph Townerでかつ初Marc Copland作品。もう17年くらい前になるのか。時間の経つ早さに驚くが、内容が消費されずにいつまでも新鮮なことにもそう感じる要因がありそう。
当時は雑誌のレビューを頼りにしていたこともあって、やたらと評価が高かったことで購入した。デュオは好きだし、知っている曲もあったし。
内容は期待以上で、聴きやすく美しく、何故かどこか物悲しく、たまにふざけてみたりといったもので、今聴いてもかなりストライク気味の音楽です。
聴く前はNardisあたりが結構目玉だったのですが、彼らのオリジナルも相当良くて(むしろそちらがこの作品の主役となっている)捨て曲無しの充実した内容。Tern,Goodbye,Jamaica Stopover,All That's Leftといずれも素晴らしすぎるんですが、Snowfallのタイトル通りの演奏がまぁ聴き惚れます。相当「詩人度」高いです。
唯一若干フリーが入ったFreebopもなんだか聴きやすく。
各スタンダードも良い出来です。
近年はもっと硬派寄りの演奏をしている二人ですが、ここでは曲の美しさに身を委ねて楽しく演奏している二人がいて、たまにはこういう演奏も繰り広げて欲しいと思っています。
しかしMarc Coplandの音の潤いと揺らぎといったら不思議です。なんでこうも人によって音が違うのか、と考えてしまう人のひとりです。Ralph Townerとのバランスも絶妙で、全体的に程よい保湿感みたいなものが漂っています。
ピアノとギターのデュオでベストを選ぶとしたら個人的にはこの盤は間違いなく入ってきます。再生回数は間違いなく一番。乾燥した季節に入ってきたらますます魅力を増していきます。
Marc Copland・Ralph Towner/Songs Without End
●●●●● ●●●●○
1.Nardis
2.Zingaro
3.Tern
4.Goodbye
5.Freebop
6.All That's Left
7.Jamaica Stopover
8.Snowfall
9.Blue In Green
10.Love Walked In
Marc Copland-piano
Ralph Towner-guitar
1994年作品
しかも演奏もいいですし,このアルバムは好きですねぇ。と言いながら,暫く聞いていませんし,自分のブログではまだ記事にしてません。そのうちアップしたいと思います。いいきっかけになります。
こんばんは。コメントありがとうございます。これは長いこと聴いているアルバムで、たまに聴くたび必ず良いという鉄板作品です。良いですよね。良いとしか言えない。
ここからまたTowner作品やbollaniのギターとのデュオなんかを聴いている今晩です。