音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

Bill Charlap Trio / Notes From New York

2016-05-25 14:13:09 | ジャズ



安定のCharlapなのですが、逆にマンネリはマンネリなのかもしれませんが、
最近はこればっかり聴いているのです。

そう、新しいとかそういうことではなく。
良い音楽ということ。
よく忘れてしまうのですが、一番大事なこと。

1のオーソドックスなテーマ(だけどちょっとだけ高揚感のある)表現かと思えば、終始ぎりぎりのアウト気味に歌うソロとか、
2の一切のスピードの誘惑に乗らないどっしりとした大人な展開とか、
3のA−A−B−AのAの部分が8小節+1小節なのですが、その1小節の部分で出来るいろいろな表現がさりげなく粋だったり。

いちいち味わい深くてたまらないのです。

4なんかも癖になる色気があります。
5や9を聴くと、実は個性も十分だということも気付きます。
9なんてこんなスローにやる人いないでしょう。

8のブルースも、ジャズはこれだよねという気分になってしまいますしね。
シンプルで楽しい。

結構キメキメでアレンジされている部分も多いのですが、とてもナチュラルに響きます。
何よりこれだけぶれずに良作が続いているので、この人のストレートな表現なのでしょう。



個人的には歴代のトリオ作の中で一番好きです。




The Bill Charlap Trio / Notes From New York

●●●●● ●●●●○


1.I'll Remember April
2.Make Me Rainbows
3.Not A Care In The World
4.There Is No Music
5.A Sleepin' Bee
6.Little Rascal On A Rock
7.Too Late Now
8.Tiny's Tempo
9.On The Sunny Side Of The Street


Bill Charlap-piano
Peter Washington-bass
Kenny Washington-drums

2015年録音
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Fred Hersch / Solo

2015-09-08 02:55:09 | ジャズ


ほぼ毎日Herschを聴いている身としては、新譜を聴くということはある種イベントのようなものです。
聴きながら思うのは、これはソロでも最高の出来なんではないかということ。
きっとイベントなんで勝手に盛り上がっちゃって毎回思うのかもしれないですが、冷静に考えてもそう思う。

一音であっちの世界に連れて行くOlha Maria、それに続くいつものO Grande Amor。
また違ったアプローチでさらに繊細に演奏されていていくPastorale。
心配してしまうスピードで始まるも、近年にはなかった驚きの技術力で難なくこなしてくWhirl。
Herbieも超名演を残した、それにも劣らないBoth Sides Nowなど。

間違いなく今後の自分の一部になっていく名演が続きます。
本当、自分の体を作っていく毎日の食事と同じだと思ってしまう瞬間なのです。


とんでもない超名盤。今年はもうこれでいいです。



Fred Hersch / Solo
●●●●● ●●●●●

1.Olha Maria / O Grande Amor
2.Caravan
3.Pastorale
4.Whirl
5.The Song Is You
6.In Walked Bud
7.Both Sides Now


Fred Hersch-solo


2015年作品
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Jason Mraz / Tonight, Not Again: Jason Mraz Live at the Eagles Ballroom

2015-08-16 02:43:54 | 洋楽



ここ2年くらいで洋楽では一番聴いている人です。

新しい感じのする音楽では無いですが、音楽の力が強くジャンルとか新旧とか関係なくなる領域にある人だと感じます。

本人の意思から音に至るまでがとにかくクリーン。
音楽性も聴きやすくて声質も含めてこれもクリーン。

ただならぬリズム感を感じさせるスキャット的なものをサラッとやってのけますが、
そういうものがナチュラルに発揮されると音楽は素晴らしいものになると、
ジャズを聴いていていつも思うことがここでも感じられます。

この盤はライブで、熱狂する観客が個人単位で結構バッチリ入ってしまってますが、一緒に聴いていると、
「しょうがないよね」
と思ってしまう。


そうなんです。なぜJason Mrazを聴くのかといえば、
すごく楽しくて、すごくカッコいいから。





Jason Mraz / Tonight, Not Again: Jason Mraz Live at the Eagles Ballroom
●●●●● ●●●●○

1. Tonight, Not Again
2. Not So Usual
3. Dialogue
4. No Doubling Back
5. You and I Both
6. Absolutely Zero
7. 1000 Things
8. Common Pleasure
9. Curbside Prophet
10. Sleeping To Dream
11. Unfold
12. No Stopping Us
13. The Remedy (I Won't Worry)
14. After An Afternoon
15. Too Much Food

2004年作品

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Toto / TotoXIV

2015-05-19 02:32:18 | 洋楽



洋楽で3枚選ぶとすると入ってくるのがTotoの「fahrenheit」です。
中学時代にダビングで溜まった洋楽のテープは400本近くになったのですが、「fahrenheit」は2枚目に借りたものです。これはもう聴きすぎて、何回かテープを新調して最終的には唯一のMetal-Masterになったりしました。自分の音楽バカはTotoで始まったようなものです。

何が好きだったのかと思うと、曲とアレンジのかっこよさ、何よりJosephのヴォーカルが好きだったのだと思います。よってJosephが脱退した「kingdom of desire」以降はjeff porcaroが居なくなってしまった以上に自分にとってTotoはTotoでなくなってしまったのでした。

しかしJosephのソロ作が良かったかというとどうもそれだけでは何かが足りず、トータルの音の世界観とグルーブ感が伴うTotoの中でのJosephが好きなんだろうなと思ったものです。


、、、さて、今回のTotoXIVですが、正直Josephの復帰ということはあっても声質が当時もものとは変わっていたと近作で思っていたのでそれほど期待はしていなかったのですが、これが30年近く前のTotoの空気感を強く持っているのです。Josephの声がハイトーンを取り戻しているのと、ドラムがSimonからKeith Carlockに変わったこと、それからシンセワークが近作以上にTotoらしいのかもしれません。

少年時代に刷り込まれた「fahrenheit」を超えるのは何を以っても不可能と前提があるだけで、本作にはこれ以上求めるものはありません。当時ほど露骨に格好つけた曲がないのも今の自分にとってはフィット感が強く、通して聴かされるとやや重いLukather色の曲もポイントで聴くとこれもまた良いです。Toto犬虜△離哀襦璽屬魎兇犬覿覆發△蝓△修譴任い堂甬遒硫擦というとそうではなく、今の音のなかでTotoが表現できているという印象です。


いずれにしてもトータルの「らしさ」が自分にとってある水準を超えたらしく、まさかの「Josephのいた頃のTotoのあの感じ」が2015年に新作として届けられたことがもうビックリとしか言いようがないです。そして音楽の原体験の大きさ、というものを感じずにはいられません。ひとつひとつの音に脳が大喜び、音楽は食物だと感じてしまう瞬間だったりします。



Toto / TotoXIV
●●●●● ●●●●●


01.Runnig Out Of Time
02.Burn
03.Holy War
04.21St Century Blues
05.Orphan
06.Unknown Soldier(For Jeffrey)
07.The Little Things
08.Chinatown
09.All The Tears That Shine
10.Fortune
11.Great Expectations
12.Bend


Joseph Willams-vocal,BG vocal,keybards(10)
Steve Lukather-guitar,keyboads,bass(5,6,11),BG vocal
David Paich-piano,synths,bass(9),vocal(9),BG vocal(2)
Steve Porcaro-synths,vocal(12)
Keith Carlock-drums,BG vocal(2)
Lenny Castro-percussion
CJ Vanston-synths,BG vocal(2)
Tim Lefevbre-bass(1)
Lee Sklar-bass(2)
David Hungate-bass(3,4,7)
Tal Wilkenfeld-bass(9,10)
Tom Scott-saxes(4,8)

Michael Mcdonaid-BG vocal(6,8,10)
Mabvuto Carpenter-BG vocal(5,11)
Amy Keys-BG vocal(4,6,8)
Jamie Savko-BG vocal(1,2,11)
Emma Williams-BG vocal(2)
Martin Tillman-cello(6,7)


2015年作品

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Julian Lage / World's Fair

2015-05-08 01:10:08 | ジャズ



良い立ち位置をキープしているという印象のJulian Lage。
ジャズギタリストというよりギタリスト。
もっと言うと音楽家。


結構いろんな編成で凝ったアレンジなどもやっている人ですが、どれも自然体。
強烈なインパクトというよりは、流れるせせらぎの美しさを眺めるような感じ。


今回はアコギでソロ。

この人はやはり音から音を作っていないのかも。
色々な情景から音を描く人なのではないかと思ってしまう。
その結果アドリブが重要でなければやらない。
弾かなくていいなら無理に弾かない。
情景を表現することがゴール。


その情景がこちらに入ってきた時に至福の時が来ます。
Larry CarltonのAlone/But Never Aloneでガーンとお届けされた時の静かな衝撃を思い出してしまいました。
ただしJulianの音楽はまったくAloneな感じではないので、ただただほっこりします。
騒音をかき分けてくる音楽ではないので静かな夜が良いですね。



、、、今、深夜1時。とてもいい時間です。





Julian Lage / World's Fair
●●●●● ●●●○○

1. 40's
2. Peru
3. Japan
4. Ryland
5. Double Stops
6. Gardens
7. Century
8. Where or When
9. Missouri
10. Red Prairie Dawn
11. Day and Age
12. Lullaby


Julian Lage-guitars



2015年作品

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