音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

The Carpenters / From The Top

2017-01-04 11:37:39 | 洋楽



2016年はどういうわけか、聴いていた音楽の1/3がThe Carpentersでした(本当に)。
もちろん前々から知っていましたが、真面目に聴いてみたらまんまとハマりました。

Carpentersの音楽を俯瞰して見てみると、私の好みの要素が詰まっていることに気づきました。

惜しみなく美メロ
惜しみなくポップ
美声
恐ろしく高い完成度のアレンジ
オーディオ的にも気持ちよさを得られる音質
     、、、、などなど。

丁寧で正確なバックの演奏に乗ってのカレンの歌声もまた正確、
低いトーンでエッジが効いた声の録音もまた気持ちよく。
歌詞は無自覚に「陰」な感じも、音自体は「陽」。

それにしてもこの音楽、1970年代なのかと本当に驚く。
そして40年、ポップス界は何をやっていたのかという思いが浮かぶほど。

このボックスセットは初期のジャズピアノトリオの時代から、CMのジングルまで入っていて色々楽しいのですが、このCMのジングルはこれまたあきれるほど良い出来で、途中でなんだCMか、と気づく始末。完璧主義を感じるテイクです。

Caravanではカレンはドラマーですが、本人の意思はともかく、歌をやってくれてありがとうと言いたいです。クラシックな音楽の中で、ジャンルは「カーペンターズ」という独特の立ち位置を築いている、ポップながらも独特の音楽だと思います。



The Carpenters / From The Top
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disk1
  1. Caravan
  2. The Parting Of Our Ways
  3. Looking For Love
  4. I'll Be Yours
  5. Iced Tea
  6. You'll Love Me
  7. All I Can Do
  8. Don't Be Afraid
  9. Invocation
  10. Your Wonderful Parade
  11. Goodnight
  12. All Of My Life
  13. Eve
  14. Ticket To Ride
  15. Get Together
  16. Interview
  17. Maybe It's You
  18. (They Long To Be) Close To You
  19. We've Only Just Begun
  20. Merry Christmas, Darling
  21. For All We Know

disk2
  1. Superstar
  2. Rainy Days And Mondays
  3. Let Me Be The One
  4. Bless The Beasts And Children
  5. Hurting Each Other
  6. Top Of The World
  7. Goodbye To Love
  8. Santa Claus Is Comin' To Town
  9. This Masquerade
  10. Canta/Sing (Spanish Lyric)
  11. Yesterday Once More
  12. Medley: A. Fun, Fun, Fun
  13. Medley: B. The End Of The World
  14. Medley: C. Da Doo Ron Ron
  15. Medley: D. Deadman's Curve
  16. Medley: E. Johnny Angel
  17. Medley: F. The Night Has A Thousand Eyes
  18. Medley: G. Our Day Will Come
  19. Medley: H. One Fine Day
  20. Yesterday Once More (Reprise)
  21. Radio Contest Outtakes

disk3
  1. Please Mr. Postman
  2. Only Yesterday
  3. Solitaire
  4. Good Friends Are For Keeps
  5. Ordinary Fool
  6. I Need To Be In Love
  7. From This Moment On
  8. Suntory Pop Jingle #1
  9. Suntory Pop Jingle #2
  10. All You Get From Love Is A Love Song
  11. Calling Occupants Of Intrerplanetary Craft
  12. Christ Is Born
  13. White Christmas
  14. Little Altar Boy
  15. Ave Maria

disk4
  1. Where do I go from here?
  2. Little Girl Blue
  3. If I had you?
  4. My body keeps changing my mind
  5. Still Crazy after all these years.
  6. Medley:...
  7. Touch me when we are dancing.
  8. When its gone.
  9. Because we are in love.
  10. Now

1994年作品


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Cheap Trick / Bang Zoom Crazy, Hello

2017-01-03 20:31:55 | 洋楽



中学時代から好きなCheap Trickの新譜。
といっても再び聴き始めたのは5年前くらいから。

このBang Zoom Crazy, Helloは蔦屋で借りて聴いていたのですが、
あまりに素晴らしいのでAmazonで購入してしまいました。
これはCheap Trickへの感謝の気持ちという類です。

ここ数年の作品と比べて何がどう違うのか、なぜ今回は特に良いのかまったくわからないのですが、もしかしたらいくつかの要因が良い具合に嚙み合ってノリにノッたセッション(レコーディング)になっただけ、とか、そのくらいのことかもしれません。

しかしその一つ一つが噛み合うことこそがとても難しいのだと思うのですが、
ここでの音楽は力の方向がきれいに一本にまとまって素晴らしいロックの本領といった形として表れていると思います。

ギターにこんなに耳がいくバンドだったか。勢いがライブ的。
それといつものRobin ZanderのゆらぐシャウトでCheap Trickを聴く喜びを感じます。
曲もどこかで聴いたことがあるようなものですが、何かが違って耳に残ります。
ホント、いつも何がどう違うんだ?


今一番生で見たいのはこの人たちかもしれない。



Cheap Trick / Bang Zoom Crazy, Hello
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2016年作品



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Norah Jones / Come Away with Me (score)

2017-01-02 08:57:18 | ジャズ


大好きな作品です。
ずっと佳作を出し続けていると思っているNorah Jonesですが、やはりこの作品がなんというか、音楽界の中でも独立した聖典のような印象。とてもとっつきやすい聖典。

以前買ったスコアがあるのですが、色々気付かせてくれます。

Norahはピアノ弾きですが、このアルバムはアレンジとしてはギターの方が目立っているかと。よってピアノで再現するのは曲によってはちょっと合わないのですが、構成自体はやはり非常にシンプルです。曲もすごく単純で短い。

自分の足りない技術なりになぞってみると、本当に最小限の音数でこの作品の世界が再現される。一音外すとすぐ壊れる。

これはジャズのカテゴリーだったりするけどポップスですよね。
自分の中でも主旋律にしろ短いソロにしろ大切に記憶されていて、
あんまり外れたくない感じがポップス。

ちょっとしたバッキングやソロはなんてことの無いフレーズやスケールだったりするけど、
この場所でこのタイムでこの音数で、これが必要最小限にして必要十分ということの連続。

Norahのピアノは彼女の歌同様よく歌っていて、最低限で表現するセンスも抜群です。
コード進行をしっかり表現することの大切さを思い知ります。
凝ったことはしないでいいんですね。

「Cold, Cold Heart」は単純な左手のパターンに右手でブルーノートをじっくり奏でれば超ブルージーです。が、単純なのにフィーリングがなかなか追い付かず、でもこれ、ものにしたいです。

歌抜きでも十分魅力にあふれた曲が詰まっていて、少ない音数でシンプルに弾けるという点で、聴くだけでなくピアノに置き換えても2度おいしいという、これは一生のお付き合いという作品です。

というわけでいつもとは違う気分でピアノにアプローチしている作品です。
でもジャズのスタンダードの原点は歌ですよね。
そういう意味ではものすごくジャズしている気分にもなります。


Norah Jones / Come Away with Me
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2002年作品




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Brad Mehldau / 10 years Solo Live

2017-01-01 09:36:58 | ジャズ



私個人も例に漏れず、音楽を聴く方法が多様化してきまして、
Apple Music、Amazon MusicやYouTubeなどをワイヤレススピーカーで飛ばしてなんとなく聴いているという日常。

チェック聴きのつもりでいてそのまま聴き続け、なんとなく満足して次の音源へ。
という繰り返しでCDは本当に買わなくなってしまった。
良いのか悪いのか。

そんな中、購入の意味はなんなんだろう?
所有欲、もっと良い音で、それからミュージシャンへの感謝、でしょうか。

このMehldauのソロもApple Musicで聴いているうちに結局買いそびれたのですが、
迷いながらも上記の理由で購入。

迷いとは。
Mehldauのソロは素晴らしいのはわかっているのですが、今までもソロライブは出していていることもありおおよそ見当がついていて。
それと長尺の演奏はほとんどダイヤグラムを見るような印象があり、これが4組となるとしんどいかなと。
テーマの歌は素晴らしいがソロになると同じ展開にはまっていくHerbieのような印象だろうなと。
しかし一曲一曲は素晴らしい。そうやって聴こうかと思いました。

決定打はJohn Boyが超大好きという(笑)。
これをちゃんとCDで聴きたいために買いました。
Waltz for J.BやHollandみたいな微妙にゆがんだ作風も大好きです。

オーディオ的にも気持ちがいいですね。
録音が良いですし、Mehldau本人の鳴らすピアノの音が最高です。
この人が出てきた後、ジャズピアニスト達のピアノの鳴らし方が変わったとすら思っています。
特に左手の中音域の鳴りが中毒性がありますね。


本当はこの演奏の熱量からしてLPで片面ずつ聴くのが極上な気もしますが、それは色々贅沢すぎるのでいずれということで。
それからCDのミニボックス仕様のパッケージ、結構気に入っています。


Brad Mehldau / 10 years Solo Live
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Brad Mehldau-piano


2015年作品





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Paolo Fresu & Daniele di Bonaventura at イタリア文化会館

2016-09-28 11:38:20 | ジャズ



音楽狂様ブログにてこのライブのことを知り、仕事の予定でしたがとっさに予約したら取れたので行ってきました。
このライブは無料ということで、その理由などは今に至るまでよく知らないのですが、ちょっと行かないわけにはいかないですよね。

Paolo FresuはRalph Townerとのデュオ盤で丁度聴いているところで個人的には旬でした。
Daniele di Bonaventuraは聴いたことはありませんが、ECMでの構成のライブはおそらく初めて行くので楽しみ半分、不安半分。

不安とは、基本的に表向きな音は静を魅力とする音楽が多く、ライブでの熱気が足りず魔法が生まれないのでは、若しくは逆に熱気が原作の魅力をスポイルすることがあるんじゃないかという、そんな類の不安。

ホールはほぼ満席(370席)となり、想像以上の観客数のなかでライブはスタート。
結果、初めこそ重厚で静粛な音楽が展開されましたが、だんだん二人の温かい人柄やユーモラスさ、観客の受けの良さなどで会場の熱気はじわじわと高まって、
技術の先のまさに会話のような自由な演奏にプロフェッショナルの真の技術を見せつけられた、という感じの素敵なライブとなりました。

どういう音楽のどの場面に痺れた、というという記憶よりも、暖かくて楽しくなんだか幸せだった!という後味の良さ。


それから会場のオーディエンスはとても品の良いご年配のご夫婦が多く、また3割くらいの方がおそらくイタリア人のように思われ、
また3割くらいの方が文庫本を開いて開演を待っているという、私個人的には少し驚きの光景であり、また、とても居心地が良い空間でした。

自分に心地よい、趣向の近い人たちの集まりの中に、もしかしたら初めて身を置いたのではないかという気がしまして、
案外そのことがいつまでもうれしい尾を引いているという、そんなうれしいライブでした。


自分の好きな世界を少し思い出したような安堵する感覚。もっと積極的に出向いて行きたいと思っています。





Paolo Fresu - trumpet, flugelhorn
Daniele di Bonaventura - bandoneon

2016.09.10 イタリア文化会館アニェッリホール
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