音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

秋の雑食期間

2011-09-27 21:43:19 | いろいろ
Yes以降、完全にとっ散らかっていて特定の何かを突っ込んでは聴いていない状態です。
恋しいのは「歌入り」というここ最近。


日本随一のキレ者集団、東京事変。相変わらずのかっこよさだけど聴くのは久しぶり。
亀田誠治のエグいベースや刄田綴色のドラムは大好きです。
リズム隊は最高なんですが鍵盤がちょっと追いついてない印象は今回も。
それでも変幻自在の椎名林檎はいつ聴いても存在感別格。
海外の方にお勧めするならこの東京事変とスピッツかな(前も言ったな、これ)。




この人は、というかJAMは大学を出てから初めて知ったんですが、こちらもまたキレ者で「子供っぽい」とか言ってスルーしていたら損するな、と思わされたもんです。
音の、声の強さをこれだけポップに攻めても隠しきれない辺りがこの人の魅力か。
それと適度な「エロ」。ジャケからして他の人には真似出来ないだろ。良い線です。




ベースを弾きながら歌うということを、筋を通して表現しているEsperanza Spalding。
音楽に対する、ベースに対する深い愛情を聴いていてちゃんと感じとれる。




変わったところはないのですが、ただただ心地良い。
個人的にはBrian AdamsやEric Martin辺りを思い出してしまうのですが、こういう声は大好きです。
新作間近ですね。買うだろうな。




昔っからずっと聴いている作品ですが、相変わらず最高。
Paul Wellerはソロになってからむしろ追っかけていますが、この「Wild Wood」が断トツです。
あいだあいだで入っているインストも含め、ひとつの曲のように聴く。
このゴロゴロした音を聴くと早く厚着をしたくなる。




こうやって見ると下の3枚は完全に今の季節向きですね。
時間帯だけじゃなく、季節によっても趣向って変わるよなぁ、やっぱり。








80年代のYes

2011-09-16 21:48:17 | 洋楽

最近Yesが新作を出したということであちこちで目にするので久々に思い出して手を出しています。


中学生の時に出て割と夢中で聴いていたのが「Big Generator」。


そのあとさかのぼって「90125」。


あとは訳ありで連名タイトル(ジャズだと結構ありますよね)の「Anderson Bruford Wakeman & Howe」



私はこのあたりしか多分聴いていません。ので、過去の名盤的なものにも手を出し始めました。



それにしてもこの「Big Generator」の冒頭、「Rhythm Of Love」からして懐かしいを通り越してあまりのかっちょよさにビックリしながら聴いていますが、当時より確実に自分には響いています。これだけカラフルでテクニカルでマニアックでいろんな音楽要素がてんこ盛りなのにまんまと決まっているのが凄い。今聴いたらもっと古臭くてダメかと思ったんですが、間逆でしたね。

そして最高のTrevor Rabinはここだったか。Paul RodgersのMuddy Water Bluesでのプレイも最高でしたが。


とりあえず新作には手を出さないと思います。
なんだかYesの森は相当に深そうなんで。過去をチェックしてから聴いてみようかなと思います。

中学時代の80年台サウンドは自分の中ではどうしても王様なので、結局この辺が一番好きなんだろうと思いつつ、新たな発見を期待してみたり。



そして秋が近付いてきてなんとなく「歌物」にも逸れてきて雑食期が来ています。

散漫ながらも楽しい今日この頃。












Marc Copland/Alone

2011-09-05 21:09:23 | ジャズ



ソロで「Alone」。期待してしまいます。
ちょっと前の作品ですが気付いたのは最近。
いつでも聴きたいわけではないけどハマるととことん、というのが私のとってのMarc Copland。


唐突ですが夢のなかのルールは夢の中でしか通用しない感じ、あると思いますが、、、わかりにくいですね。
たまたま覚えていた夢って起きてから思い起こすと
「なんであれが怖かったのか」
「なんであれに感動して泣いたのか」
という感じだと思うのですが、夢の中では確かにそうだったわけです。
あれは無意識に「怖がりたい」「感動したい」、
という欲求があって自分でそう導いているような気がします。
だからストーリーが結構適当でも強引にその感情に行きつくというか。

ともあれ起きているときは滅多に得られない感情を夢ではまだ得ることがある気がします。
ほとんど覚えていないはずなのですが、覚えているものはそういうものですね。

そういう目が覚めてからでは解釈するのが難しい、でもなんか大変な夢だった、
というようなえも言われぬモヤモヤ感がこの人のピアノからは感じられる。


冒頭の「Soul Eyes」の美しくも際どい音世界はこの作品の充実ぶりを予感させます。
延々と解釈不能な感情そのものが迫る「Night Whispers」などは釘付けになってしまいます。


絶妙な音の選び方とか鳴らし方とか凄いなと思うのですが、いやいやそんなレベルの解釈は馬鹿らしい。
ただただ音を浴びて呆ける、というよりは立ちすくむという感じ。
やっぱりちょっと怖いのです、この人は。
どこからこういう音を拾ってくるのか、鳴らしているのか。

見渡す限りの景色の中からはこの音は見当たらない。目を閉じた先の景色か。
「I Don't Know Where I Stand」などのJoni Mitchellの曲は聴きやすくなっていますが、それでも夢の中の音です。
怖いだけだったら聴きはしないんですが、同時に美しすぎるのが問題です。

ジャケが結構さわやかな感じなので救われていますね。
しかし聴き終えた後は少し見え方が変わっているはずです。



Coplandの「Alone」、想像以上の貫録でした。
飲まれないくらい元気な時に聴くのが良いですね。




Marc Copland/Alone
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1.Soul Eyes
2.I Don't Know Where I Stand
3.Night Whispers
4.Into the Silence
5.Rainy Night House
6.I Should Care
7.Fall
8.Blackboard
9.Michael From Mountains
10.Hi Lili Hi Lo



Marc Copland-piano



2008年録音