読書・映画を通した想いの整理棚

読書をしたり映画を視たりした後、浮かんだ感想・批評を行なうブログ。ジャンルは多岐にわたる。

指導的立場にあるもの必見、加島祥造の詩文『タオ-老子』

2006-10-30 11:10:34 | その他(政策文書他)
老子の世界を日本語の詩文にして著した、加島祥造著『タオ-老子』誰が読んでも得るものがあるが、特に、指導的立場にあって、リーダーシップを発揮しなければならない人に読ませたい書だ。自分も忸怩たるものありだが、あまりにも逆を行っている人が多いように思うからだ。Tao(老子の教える道)とZen(禅)は、国際語である。加島氏は、西欧文化に広まっているTaoを英語からキャッチしたそうである。 . . . 本文を読む

心が壊れたらこの著者に診てもらいたいと思う書『脳と人間』

2006-10-27 10:57:01 | 科学書
計見一雄氏、もし自分の心が壊れたらこの人に診察を頼みたいと思う人だ。その著『脳と人間-大人のための精神病理学-』は、私にそういう感想を抱かしめた書である。精神科救急医療という分野の開拓者で、現在も臨床の最前線にいる人だそうだ。本書は、未知の事柄がたくさんある精神医療の現場から、脳科学という近年爆発的に研究が進んでいる分野への深い提言の意味がこめられた書である。 . . . 本文を読む

国家の未来像の一つがここにある『多文化主義社会の到来』

2006-10-24 11:06:19 | 人文書
「グローバリゼーション」といったことが日常語られる。その実際がどうなるか、オーストラリアの例で具体的に語られるのが『多文化主義社会の到来』(関根政美著)である。オーストラリアは「多文化主義社会」でしか国家の発展を望めない国の成立の仕方だった。けれど、世界のグローバル化の中で、多かれ少なかれ「多文化社会」の意義を認めないと国はどこも未来像を描けなくなってきている。日本も例外ではない。 . . . 本文を読む

オーストラリアの民話4“The willy-willy and The ant”

2006-10-20 16:23:51 | その他(政策文書他)
“The willy-willy and The ant”は、オーストラリアアボリジニのドリームタイムの民話の典型らしい。ドリームタイムというのは、日本で言う神話の時期の物語という意味のようだ。神話の一つなのだろう。オーストラリアには、アリ塚がそこここにたくさん見られる。そのアリ塚がいかに強固であるかのトピックである。 . . . 本文を読む

オーストラリアの民話3“How the Cassowary got its Helmet”

2006-10-18 05:14:42 | その他(政策文書他)
オーストラリア・アボリジニの民話第3弾“How the Cassowary got its Helmet”である。Cassowaryとは、ヒクイドリ、ダチョウに似た大型の飛べない鳥だそうだ。頭にカブトのようなものがくっついているらしい。Helmetとはそのカブトのことである。そのカブトがどうしてくっついてしまったか、という擬人化した話にして、教訓話にしたものだ。 . . . 本文を読む

オーストラリアの民話が面白い2“The Frog who wouldn't laugh”

2006-10-15 21:59:24 | その他(政策文書他)
オーストラリアの民話第2弾“The Frog who wouldn't laugh”「笑わない蛙」とでも訳すのだろうか。オーストラリアの民話は動物に関するものが多い。自然や動植物が多いことを誇ることだけのことはある。掘り起こされる民話が、現在の環境問題などに触れるようなものが選ばれている感触がある。これもその一つといえる。 . . . 本文を読む

オーストラリアの民話が面白い“The Magic Colours”

2006-10-07 22:32:38 | その他(政策文書他)
アボリジニの民話と聞いて買ってみたのが、『The Magic Colours(マジックカラー)』熱帯地方の鳥たちのカラフルな色と模様がなぜそうなのかを物語りながら、子どもたちへの教訓が自然に語られている。ヨーロッパ人が上陸した1000年以上も前に存在していたというこういう物語が掘り起こされつつあるのはそんなに古い話ではない。 . . . 本文を読む