【社会】第二回ブラック企業大賞候補 ～７社１法人～

　（１）８月１１日、「第二回ブラック企業大賞２０１３」【注】の授賞式が、在日本韓国ＹＭＣＡ（東京都）で開催される。
　これは、労働者に不当な待遇を強いる企業を「表彰」することで、労働環境の改善、ブラック企業を生み出す社会構造を広くを世に訴えるイベントだ。

　（２）６月２７日の実行委による会見で、ノミネートされた企業名が発表され、その理由が説明された。
　　　１位　ワタミ（株）
　　　２位　株式会社クロスカンパニー
　　　３位　株式会社ベネッセコーポレーション
　　　４位　株式会社サン・チャレンジ（ステーキのくいしんぼ）
　　　５位　株式会社王将フードサービス（餃子の王将）
　　　６位　西濃運輸株式会社
　　　７位　東急ハンズ
　　　８位　国立大学法人東北大学

　（３）（２）の企業に共通するのは、具体的に遺族が会社側に責任を追及したこと。ただし、当事者が告発できない事案も多い。【河添誠・首都圏青年ユニオン青年非正規労働センター事務局長／実行委員】
　２００８年、精神疾患と過労で亡くなった森美菜（当時ワタミ従業員）は、客観的な判断ができなくなるほど疲弊していた。簡単に抜け出せない構造にブラック企業の怖さがある。【松元千枝・レイバーネット日本】
　この企画を通して労働者や遺族が立ち上がった事例も紹介したい。【土屋トカチ・映画監督】

　【注】「ブラック企業大賞」公式サイト

□内原英聡（編集部）「ブラック企業大賞候補決まる　第二回ノミネートは７社１法人」（「週刊金曜日」２０１３年７月５日号）
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