八月の六日間 (角川文庫) | |
クリエーター情報なし | |
KADOKAWA/角川書店 |
山の日だったが山に行く機会は無く山にちなんだ小説で思いを馳せました。
大まかな内容はアラフォーの雑誌の副編集長をしている女子が山の楽しさに出会い、日常からの解放される時間を経て自身と向き合う姿を山の美しさ、恐ろしさ人との一期一会を交えながらつづった内容です。大まかには5つの症に分かれていてそれぞれ3-6日の山行がつづられています。
筆者の北村さんは実際には山に登らずにこの本を書いたとのこと。取材だけでこれだけの内容が書けてしまうのは驚きですがここまで山に行きたい思いにさせてくれるのも不思議な感じでや浜山というのはその達成感で中毒性があるものだと思います。この本には自分と向き合いながらもあまりぐちゃぐちゃとした私情というのは記されていない。もっと心の中には葛藤があっていろんなところを行ったり来たりしているのだとは思うのですがそういったことを無心にしてくれる登山で洗い流しているという感覚がうまく記されているように思います。
確かに登山(に限らず)というのはありますが単純な運動の繰り返しは修行の様ではありながら日常にたまったものを洗い流し、心をすっきりさせる効果があります。これが前書いた脳内麻薬が出る効果:エンドルフィン、ドーパミンといったフローに入るためだけでなくひらめきに効くアセチルコリン、心の安定に寄与するセロトニンが分泌され鵜効果なのでしょう。特に山はエンドルフィン、ドーパミンといったものがさら分泌される場所であるように思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます