石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

炭焼き

2015年12月26日 | 川原

ここは川原の炭焼き小屋。

何でも手作り、自給自足に長けた川原の皆さんは、なんと!炭焼きまでするという。

この冬は阻止行動のため、毎日、暖を取るための炭が欠かせません。

何しろ団結テントは2ヶ所になったのですから、炭も増産体制です。

小枝を絶え間なく燃やし、炭焼き窯の温度を保ちます。

この中にはたくさんの樫の木が積み上げられ、今は蒸焼状態です。

窯口は空気が入らないよう、耐火煉瓦と泥粘土で密閉。

窯口の上には、お酒と塩が置いてありました。

無事に炭ができますように・・と火入れの前にお供えしたもののようです。

焚口の横には、燃えカスを集めた火鉢の上で、お餅などを焼いて食べます。

いま焼いているのは、シイタケ。

すぐ下で栽培している原木から採ってきたばかりの新鮮そのもののシイタケ。

焼きたてのアツアツをほうばると、じゅわーっと広がる旨味と香り。

たまりません!

大きなシイタケを5~6個もいただき、満腹です。

 

さて、原木の樫の木は、とても堅い木で、それが木炭に適しているわけですが、

これを切り揃えるのは、なかなか大変なようです。

電動のこぎりで切っても、簡単に、真っ二つにはなりません。

そこで、こうして三角に切ったくさびを押し込み、

これまた堅い樫の棒で、ガツーン、ガツーンと打ち込みます。

ついに、

パカッと割れました!

 

こちらでは、割れた木の表面を、電動ノコで綺麗に真っ平にしています。なぜ?

「イノシシをさばくまな板ば作ろうと思ってさ~」とSさん。

楽しそう~ 

 

このように、昔ながらの豊かな生活が、ここには残っています。

 

燃え盛る炎は、まるで川原の人々そのもの。

ふる里を守り抜く!という思いはますます強く、熱くなり、

それは炭火となって、県内外に、確実に広がり始めています。 

 


そのダムは本当に必要なのか

2015年12月22日 | パタゴニア

あの「通販生活」に石木ダムの記事が載っていると聞いて、びっくりしました。

それは、こちら。カタログハウスの公式サイト「週刊 通販生活」でした。
https://www.cataloghouse.co.jp/

このトップページの右側にある「今週の読み物ページへ▼」をクリックすると、ここに飛びます。

 

そこをクリックすると記事がでてきますが、

面倒な方はこちらのURLをクリックすると、直接記事本文が読めます。
https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/151222/?sid=top_main

内容は、

まず、アウトドアのアパレルメーカーであるパタゴニアが、

なぜ映画「ダムネーション」を製作することになったのか?

そして、数あるダム計画の中でなぜ石木ダムに反対するのか?

という大きな2つの疑問に対し、辻井さんが明確に丁寧に答えるものでした。

 

どちらの質問もはじめは誰もが疑問に思うことです。

私もそうでしたから。

スキーウエァを作っている会社がどうしてダムに反対するの?

日本最西端の長崎県にはパタゴニアのお店もないのに、

雪山登山ができる高い山も、カヤックレースができる大きな川もないのに、

何のメリットも無いのに、無名の石木ダムにどうして関わろうとするの?

と、はじめは不審感さえ抱いていました。

県内の人さえほとんど知らない「石木川まもり隊」に、外国企業が助成金を出してくれるなんて…

うーん、怪しい! 新手の詐欺かも・・と疑ったことさえあったのです(ここだけの話)

 

でも、辻井さんの話を聴いた人は、誰もが心から納得し、感動します。

こんな企業もあったんだ~と嬉しくなります。

 

今回の記事で心に残った言葉を抜粋すると、

★一番重要なのは、意思決定までのプロセスが透明化されること。
(その事業に)どんなメリットとデメリットがあるのか、住民や地域社会が何を得て何を失っているのか、環境、経済、景観など、さまざまな視点から分析したうえで、つくるのかつくらないのか、撤去するのかしないのかを決めることが大事なんだと思います。

 ★「環境」と「人権」が、僕たちが大事にしている価値観の2本柱なんです。
石木ダムは日本でこれまでつくられてきた約2800基のダムの中でも、もっとも人権が無視されているケースだと言えると思います。石木ダム建設予定地では、すでに一部の農地は強制的に収用されてしまいましたし、今後、宅地部分にそれが及び、住民が出て行くことを拒んだ場合には、機動隊を投入して住民を排除し、家を取り壊すことさえできてしまうことになります。

★「一緒に考えましょう」というスタンスを大事にしようと考えています。
このダムは水没予定地の川棚町川原(こうばる)地区の方々だけでなく、建設・維持費用の大部分を負担する佐世保の未来にも関係することですから、活動の主体者はあくまでも地域の方々であるべきです。僕たちはそれを「サポートする」立場でありたいと思っています。

★「未来世代からパタゴニア日本支社があってよかったと言われるような会社になりなさい」
これが、僕たちがパタゴニア本社から与えられているミッションです。日本支社は2013年で設立25周年を迎えましたし、なんとかこの石木ダムの問題で、未来世代から見た道標になるような成果を出したいと考えています。

 

きっとそうなります。

あと25年経った頃、川原のこどもたちは結婚して子どもがいて、

その子たちが石木川で遊んでいるでしょう。

ほたる祭りには、相変わらず佐世保からもたくさんのお客さんがやってくるでしょう。

ホタルの乱舞を見つめながら誰かが呟くでしょう。

 昔ね、ここはダムの底に沈む予定だったんだよ。

 うっそ―、こんな小さな川にダムなんて信じられないよー

という子どもたちに、佐世保から来たおばあちゃんが言うでしょう。

 ほんとにそうだねー。でも、あの頃私たちは何も考えていなかったの。

 そういうことはお役人に任せておけばいいと思っていたんだよね。

 でも、よく考えてみたら、水には困ってなかったし、

 ダムには大きなお金がかかることがわかったから、

 皆で要らないから止めてくださいってお願いしたんだよ。。

 それに気づかせてくれたのがパタゴニアって会社でね・・・

と、語り継がれていくことでしょう。。

                            

 


「99」の記事を読みましたか?

2015年12月20日 | 報道

 

一週間ほど前に発行された「99」(ライフさせぼ月刊誌"NINETY NINE VIEW")です。

真ん中の2頁(p16とp17)を使って、先月29日に開催したイベント「ほたるとマルシェ」の中の「ほたると未来ミーティング」について詳しく書かれていました。

このイベントに参加したかったのに行けなかった人だけでなく、「へー、こんなのやってたの~」と初めて気づいた人にも、きっと興味深く読んでもらえたのではないでしょうか?

誰もがまず驚き疑問に思うことは、俳優、音楽家、作家というジャンルの違う著名なお三方が何故、佐世保の未来についてトークすることになったのか?ということでしょう。

その明確な答えは書かれていませんが、お三方の共通点(環境問題やライフスタイルや地球の未来に関心を持っていて、それぞれが活動なさっている)が伝わってくる文章を読んでいると、なんとなく納得。

そして、共通の関心事として登場したのが石木ダム。ほたるが乱舞する自然豊かな地がダムの底に沈む計画がある。それは佐世保市の水問題を解決するためらしい。そこで、お三方は素朴な疑問が湧いてきた。

佐世保市の皆さんは本当に石木ダムを望んでいるのだろうか?

伊勢谷友介さんが言いました。

今日、僕は川棚へ行ってきました。そこで反対派のお母さんたちのお話も聞くことができました。すると、「本当に佐世保の皆さんがダムが必要とおっしゃれば諦めます」と言われました。

この発言を聞いていた筆者はこう書いています。

40年以上前に決まった事業計画は、本当に今の暮らしにフィットしているのだろうか?・・・佐世保市の課題だった水問題が、いつの間にか反対を掲げる地権者の問題にすり替わってしまった感すらある?・・・ダム建設の是非以前に独り歩きしている「お願いしよう、石木ダムは市民の願い」というキャッチフレーズに違和感をあらわにする市民の声もよく耳にする。

 

そして、いとうせいこうさんの発言

これは決して佐世保と川棚の問題ではなく、全国どこでも同じようなことが起きている。皆さんがちゃんと考えて答えを出せば、佐世保の未来に繋がる

小林武史さんの発言

みんなで考えることが大切。未来は一人一人のもの。無関心が一番怖い

伊勢谷友介さんの発言

行政ではなく市民が主役となり、一経営者として考えてほしい。知って、行動して、大事な話題にしてください

などを紹介して、最後に、記事はこう締めくくられていました。

民意を反映した身の丈サイズの街づくりや環境、ライフスタイルは、国や行政主導でなく、市民自身が考え描き、新しい風を起こす時代にさしかかっているのかもしれない。

 

そうだろうか?そうだと嬉しいけれど、どうも私はそのような希望が持てないでいます。

今回のゲストのように新しい風を運んでくれる人たちは確かにいるのだけれど、

その風はただ通り過ぎるだけのような気がします。少なくともこれまでは。

それは、私たちが家中の窓を閉めているから?新しい風も入って来られない?

 

みなさん、窓を開きましょう。

寒い日もあるけれど、一日に一度は窓を開けて、外の新鮮な風に触れてみましょう。

そして、風のささやきに耳を傾けてみませんか。

 

 


石木ダム再評価 市議会も逃げる!

2015年12月16日 | 議会

今日午前、佐世保市議会石木ダム建設促進特別委員会で、私たち2団体(石木川まもり隊、水問題を考える市民の会)が提出した請願についての審査がおこなわれました。

請願文書の中身は次の通りです。

(請願の趣旨)

 私たちは9月議会に同じ題名の請願文書を提出しましたが、不採択となりました。その理由は「現時点では県公共事業評価監視委員会から県に対し答申がなされておらず、工期延長に関する県の判断が確定していない中で、市が独自に判断をすることは適当ではない」というものでした。

 しかし、今やその判断は示されています。県公共事業評価監視委員会はさる10月14日、6年の工期延長を含む石木ダム建設事業の継続を認め、それを受けて県は11月17日、工期延長を正式に決定しました。もう県の方針は確定したのです。佐世保市はそれを認めるのか、早急に対応を検討しなければなりません。また、その検討に際しては、再評価委員会を開き真剣に議論することが求められます。

 なぜなら、公共事業評価監視委員会が県に提出した意見書には、治水だけでなく利水や地域経済、環境保全などにより総合的に判断することが重要であると書かれていましたが、利水について判断するのは県の仕事ではなく佐世保市の問題だからです。共同事業者として石木ダムに参画している以上、再評価を通じて県民に説明する責任があります。

そして、6年もの工期延長を受け入れるなら、平成24年度再評価による水需要予測では、水供給不足をきたすことになります。その間の水の不足分をどうやって確保するのか、市民への説明責任も果たさねばなりません。

石木ダム建設を喫緊の課題としてきた佐世保市議会としても、工期延長に関しては不安や懸念を持たれているはずです。佐世保市はどのように対応するのか、しっかり検討するよう当局に強く要望することを願います。

 (請願事項)

1.     県が決定した石木ダムの工期延長を市は受け入れるのかどうか、再評価委員会を開き、しっかり議論検討するよう、議会は市当局に求めること。

 以上、請願いたします。

 

まず、この文書をSさんが読み上げた後、私からも補足説明をしました。

その内容は、      

・県は石木ダムの工期6年延長方針を決定し、12月8日の県議会環境生活委員会において報告した。まもなく共同事業者である佐世保市への報告と協議に入り、その後国へ報告の予定と聞いている。一刻も早く石木ダム事業の再評価に取り組む準備を始めるよう、市に促して頂きたい。

・私たちが再評価を議会に請願するのには3つの理由がある。

・1つは、前回の再評価で示された水需要予測がどうしても理解できないから。地権者の皆さんもそのことを訴え続けておられる。必要性のないダムのためにふる里を追われるのは承服できないと。ダムの必要性を検証する場ともなる再評価を避けるなら、地権者の理解はとうてい得られないだろう。

・2つ目は財政の問題。日本全国水道施設の老朽化が深刻な問題となっており、その財源確保にどこの水道局も頭を抱えている。施設の更新が追い付かないから漏水や水道管破裂事故などが頻発。先月も長崎市で水道管が破裂して道路は大渋滞、断水世帯は1500世帯にもおよんだ。もちろんそれは他人ごとではなく佐世保ではもっと頻発している。昨年は26件もおきていて、4月の破裂事故では2500世帯が断水した。耐用年数を超えた老朽管は19%を超え、順次取り換えているが、財源の問題もあってなかなか追いつかないという。その上、ダム事業費が重くのしかかれば、水道料金の値上げや一般会計からの補てんに繋がるのは目に見えている。298億円という莫大なお金が市民の財布から出ていくのだから、再評価という公開の場で情報をしっかり開示して、市民の納得を得るべき。

・3つ目は議会への期待。再評価をやらずに工期延長を認めるなら、それは市がもはや石木ダム事業の必要性を説明できない状況に立ち至ってしまったのだとみなされるだろう。そうでないなら、そのような誤解を払拭するためにも、また、工期を6年延長した場合の水源確保対策案を示すためにも、再評価は不可欠である。それを当局に要求できるのは議会であり、当委員会。公開の場での再評価もせずに、結論だけが市議会にもたらされるようなことがあれば、それは佐世保の水源問題だけではなく、佐世保の民主主義が問われることになるだろう。

などと説明しました。

 

その後、質疑に入り、

萩原委員:昨今の異常気象が心配。皆さんはダム以外にどうやって水を確保しようと思っているのか?

私:中水道を普及させ、再生水や雨水を活用すべき。また、佐々川からの取水もできる。

Sさん:大渇水の時はダムの水も干上がってしまう。異常気象を心配するなら海水淡水化も考えられる。

萩原委員:佐々川も大渇水の時は心配。中水道にしても海水淡水化にしてもお金がかかる。新たな水利権を得るのも難しい。今まで取り組んできたダム建設を進めるべき。

私:平成6年の大渇水の時にも佐々川からは一日平均1万トンの水を送って頂いた。川棚川よりも水量が豊富。またすでに佐々川には佐世保市の取水施設があり新たなコストはかからない。

Sさん:水利権の交渉が難しいと言われたが石木ダムはどうなのか?建設予定地の住人との交渉は難しくないのか?居住権を取り上げることこそ難しいのではないか。

山下議員(員外発言):佐々川には東部かんぱいや相浦発電所などの遊休水利権がある。遊休水利権の転用は厚労省も奨励している。佐々川の水利権を管轄するのは県。まずは流量調査をするべきだ。

永安委員:前回の再評価では平成36年までの見通しが出されている。前回の評価について特別に大きく変わった事があるのか?そのようなことがあるなら再評価しなければいけないかなと私も思うが。

私:例えば工場用水の問題がある。平成24年度再評価の際には平成27年度に急激に増えると予測された。直近実績値の3倍以上という異常な予測。これはSSKが当時発表した経営方針変換(修繕船の受注を増やす)から導き出された架空予測。その後SSKは名村造船の子会社となり今は造船のほうに力を入れてる。同社の水需要は全く増えていないので工場用水全体も変わっていない。

Sさん:もう一つの大きな変化は工程表の6年延長。その間4万トンの水が得られなくなるのだから、これは大きな変化だ。その間の水源確保をどうするかということをぜひ検討しなければいけない。

林委員:24年度から今日までに変わってきたものは色々ある。小佐々の工業団地や自衛隊などもそうだ。検討することは必要だと思うが、それが今なのか?6年の工期延長に至った理由を考えると、受け入れざるを得ない。民主主義は守るべきだし、再評価についても今後考えていきたい。

Sさん:工期延長を受け入れるなと言っているのではない。受け入れるなら、不足分の4万トンはどうするのか示してもらいたいということ。

小野原委員:工業団地に工場を誘致してもらいたいし、そのためにも水が必要。また不安定水源の水は渇水の時に使えない。ダムの老朽化による貯水量の減少もある。市民が安心して水を使えるよう石木ダムを何とかお願いしたいと思っている。

Sさん:確かに潤沢に水を使えたら良いだろう。しかし我々が潤沢に水を使うために、川原の13世帯の暮らしを犠牲にしていいのか、そこを考えてほしい。

 

などなど請願にしては珍しく、1時間以上のやりとりが続きました。

そのことは大変嬉しかったのですが、

休憩後の結論は・・・



緑政クラブ:前回の再評価から今日までの間にいくらかの社会経済情勢の変化などもあっているが総合的に判断することが必要。今再評価しなければいけないかと言うと、そうではないと思う。

自民党:佐世保市は厚生労働省の指導に従って再評価をやっている。次の再評価は石木ダムが完成したときにやることになるだろう。6年の工期延長は確かに辛いものがあるが、市民の理解を得ながら乗り切っていきたいと思う。

市政クラブ:再評価は補助金をもらうための手続きで事業の是非を問う手続きではない。なので再評価については反対だが、市民の方の疑問について丁寧に説明することは必要で、それを水道局に求めることは私としては大切なことだと思う。

民主党:再評価は補助金をもうための手続きで事業の是非を問う手続きではない。工期が6年延長になっても直ちに再評価を必要とするものでは無い。

公明党:工期延長については断腸の思いだが、受け入れざるを得ない。再評価については他会派と同じで、補助金をもらうための手続きなので国から求められない限りやる必要は無い。佐世保は常時渇水の危機にさらされている。抜本的な解決は石木ダムしかない。

等の理由で、いつものように不採択!

議会も行政と同じで結論有りきなのですね~

わずか10分ほどの休憩時間で、会派内での議論などできるはずもありませんからね。

いくら委員会の場で、私たちが趣旨を説明し、委員の疑問に答えても、

予め決めてあった「再評価は不要、求めない」という結論は決まっていたのですよね。

 

それにしても、議会は何故そんなに再評価を避けるのですか?

逃げるのですか?

「再評価は補助金を受けるための手続き」ではありますが、結論として事業を継続すべきか否かを出すわけですから、ダムの必要性を見極めることと同じです。

それを市当局(=起業者)が避けたい気持ちはわかりますが、

議会も同じですか?

何故ですか?

かつて推進と決めたことでも、社会状況や民意が変われば、議会なら見直すことはできるし、

そうすべきなのに・・

 

反対理由を述べる時、あきらかに水道局の答弁そのままの委員の方もいましたっけ。

やはり、議会に期待するのは甘かったのでしょうか。

 

「国が求めなければ再評価する必要はない」とか「再評価をするのは今ではない」とかおっしゃっていた皆さん、9月議会への請願時に皆さんにはこの資料をお渡ししたはずです。

 

「工期の大幅な延長」、これが再評価をやるべき理由です!

だからこそ県は治水面からの再評価を8月にやったのです。

なぜ利水面ではやる必要がないというのですか?

9月議会で説明済みだったので既にご理解なさっているとばかり思っていましたが、

これを理由に反対されるとは・・・

なぜ質疑のときに、このことを言われなかったのですか?

私たちが説明できない裁決の場面になって持ち出すのは卑怯です!

 

ただ、嬉しい言葉も聞けました。

橋之口委員の「市民の方の疑問について丁寧に説明することは必要で、それは大切なこと」

林委員の「民主主義は守るべきだし、再評価についても今後考えていきたい」

お二人が今後どのように実行に移して頂けるか、見つめていきたい。。

 

 


収用委員会、中止!

2015年12月14日 | 強制収用

あれれ・・?

がら~ん!  今回は受付会場の準備が何もできていません。

前回は、

こんなでしたよね。椅子やテーブルでバリケードまで作って・・・

今回は受付のテーブルさえ用意されていない。。。

12時半を過ぎた頃でしょうか(時間の確認はできていませんが)、

ようやく収用委員ご一行が事務局(県職員)と共にやってきました。

道を開けてください、通してください、邪魔をしないでくださいと職員が声をかけても、

みんな背中を向けて応じません。

委員の一人が、そんな地権者たちの写真を撮ろうとしました。

支援者の一人が条例違反だと制すると、「そっちも撮っているじゃないか。それにそっちは公務を邪魔している。公務執行妨害だぞ」と脅すような口調でした。

しかし、委員も事務局も、ものの5分ほどで諦め、引き揚げていきました。

そして、これまたすぐに職員がやってきて「本日の審理は中止となりました」の紙を貼っていきました。

 

会場の外で記者団に囲まれた戸田会長は、質問に対し、

「今日の結果は残念だ。今後の対応はまた委員の皆さんと話し合って検討する」と答えていました。

他の委員の皆さんからは、「阻止行動は違法だ!」「なぜこんなことが許されるのだ?」「我々は公務をおこなわねばならない」など怒りに満ちた発言も聞こえてきました。

 

委員が立ち去った後、記者団は、その答えを求めるように、今度は地権者にマイクを向けました。

地権者のSさんは、こう答えました。

 

既に田畑の一部がが収用された

強制収用が現実のものとなってしまった

この委員会は公平公正ではなかった

審理が進めば新たな土地も家も奪われてしまう

それを止めるには、収用委員会を開かせないこと

我々は地権者として、その意思表示をしていくしかない

我々は土地を守り、地域を守る

それは我々の権利であり、それを収用委員にもわかってほしい

しかし、委員は聞く耳を持たない

だから背中を向けた

無言の抗議だ

それが我々の主張だ

 

この言葉を、収用委員会委員の皆様に届けたい。

少しは地権者の思いを理解して頂けるはず。

と思うのは甘いかな~