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全国市議会議長会研究フォーラムin静岡

2016-10-28 07:06:21 | 日記
10月19日(水)~21日(金)第11回全国市議会議長会研究フォーラムin静岡に参加しました。
研修および行政視察報告です。

19日


13:20~17:00「二元代表制と議会の監視機能」大森彌氏(東京大名誉教授)
地方議会は住民自治の根幹。ほとんどの議案が首長提案となっており、その“追認機関”に議会がなってしまっている。「お手盛り機関」にならないように、⓵施策は地域の将来展望の中に位置づけられているか、他の施策はないのか②軽視・放置・無視している施策はないか③立案過程で十分住民の声を吸収したか④施策の総合化が不十分なため無駄、不適切な支出が発生していないか、しっかり明らかにしなければならない。
議会の存在意義を示すには「チーム議会」の実現が必要。会派の相違を超え、議員全員が政策討論会という場を設定し、議員間で調査・検討・議論を重ね政策提言をまとめれば首長は無視できない。議会は野党的感覚を持ち是々非々で意思決定を図らねばならない。
*「チーム議会」を実現するとしたら、現在でも可能な全員協議会、各委員会での委員長報告、行政評価などの場の活用。

20日
☆9:00~11:30
「監視権の活用による議会改革」
コーディネーター 江藤俊昭氏(山梨学院大教授)
パネリスト 斎藤誠氏(東京大大学院法学政治学研究科教授)土山希美枝氏(龍谷大政策学部教授)谷隆徳氏(日本経済新聞論説委員)栗田裕之氏(静岡市議会議長)
・地方議会は改革本史の第2段階に入っている。これからはこうした議会改革をどう住民福祉向上につなげていくか、問われる時代。
*議会基本条例の制定が実現していない高知市はその前史段階、制定は必須です。
・監視権の活用について
 予算・決算審議、議決事項の追加、100条調査権(委員会集中審議との違い、議員間討議で議員相互のレベルアップにつながる)、検閲・検査、議員は県、一般質問、所管事務調査など生かし切れているか点検を。最も大切なのは決算認定。財務、予算修正、決算充実、予算との連動、総合計画と決算・予算の関係などきびしくチェックを。
 

視察⓵ 13:45 静岡小笠山総合運動公園“エコパスタジアム”
 2000年完成、2002年日韓WCで使用。スタジアム300億円(総事業費は1200億円)年間維持費は7.8億円。2019年にはラグビーワールドカップ試合が開催。年間を通じ、小中学生の陸上競技含め150万人が利用。


視察② 15:05 スマートアグリカルチャー磐田
 磐田市では、茶の耕作放棄地を集約し、富士通、オリックス、増田採種場の3社共創によるイノベーションビジネスの拡大を図っている。現在8.5㌶で、ハウス園芸によるトマト、パプリカ、ケールなどを栽培出荷。オランダ、韓国などの園芸先進国のノウハウ、ICT技術の駆使、市の土地活用緩和などにより、磐田市の産業構造を輸送機から農業へのシフトを積極的に行っている。農水省からの補助はなし。
*他国と比較し、地震など災害への対応によるコスト増、土地集約の困難さなどビジネスモデルとして全国で普及できるのか疑問。また収益が上がらない場合の企業の撤退はないのか保障はない。


21日(金)

視察③湖西市まちづくり交流館
現存する最古の「新居関所」を中心に、戦災から免れた街並みの保存、修復など街並みの創造、景観計画づくりなど市民の取り組みを視察した。明治期に建設された国登録有形文化財「小松楼」は市民の憩いの場、高齢者やこどもの居場所として活用しながら建物の保存と活用していることはすばらしい。江戸時代の街並みを想起させるプレートの設置も歴史を活用したまちづくりとして参考となる。


視察④浜松市沿岸防潮堤建設
 ハード・ソフトとも全国で先進的な静岡県の取組でもさらに特徴的な取り組みである。東日本大震災を受け、地元建設業者からの300億円もの寄付を原資に、TP13㍍の防潮堤(総延長17.5㌖)を建設中(2017年度完成予定)。
特徴的なのは、CSG工法(cemented sand and gravel ダムで活用される工法)であるが、松の防風林整備と合わせ、土砂の確保が困難な様子。国からの支援が受けられないため、300億円を上限に極力お金をかけずに工事をすすめるため、様々な工夫をしている。
完成した暁には市民の健康増進のための公園、ウォーキングコースやサイクリングロードの整備なども要望に上がっていた。
*高知県も視察に来ていた模様。高知市内の海岸線、湾口部でこうした工法が現実的なのか検討が必要。


視察⑤浜松市楽器博物館
 浜松市はユネスコ創造都市ネットワーク「音楽部門」でアジア初の認定を受け、市民協働の音楽イベント、人づくりを行いながら、年間を通じ音楽イベントが開催され、街全体が音楽のまち浜松をアピールしている。またユネスコのネットワークを生かし、世界各国とも音楽を通じた交流を深めている。
全国で自治体初の市立楽器博物館も開館20年目を迎えているが、1300点もの世界各国の楽器を平等に展示するとともに、ワークショップや講演、体験教室なども開催。
*高知市の売りは新鮮な「食」。鶴岡市に次いでユネスコ創造都市ネットワーク認定を目指し、食を通じた高知のさまざまな文化を世界へ発信していきたい。(2016年6月議会の個人質問で提案)


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