”外断熱” ~人に勧めるなら自分から~

店舗も高気密・高断熱に!
今年も子供たちは元気いっぱい!!
乗るゼGT-R、MY・・・15!?

新築建売住宅の内見

2007-03-31 22:42:27 | 不動産業

みなさん、こんばんわ。

今晩は雨のようですね。
風も強いですし、月曜日と火曜日の雨の様子。

今度の定休日はお花見を・・・と思っていましたが、サクラの花はなくなっちゃいそうですね。

私はほとんどお酒を飲みません。飲めないということではなく、ナオちゃんが急に具合が悪くなってクルマで出動、なんてことがあってはいけないので、飲まなくなってしまったんです。

まあ、昔から”晩酌”の習慣もなかったですけどね。

それよりも、晩酌代わりにスイーツと麦茶を堪能するのが、毎晩の楽しみになっています。
サクラは散ってしまいそうですが、”花より団子”の私としては、
自由が丘ロール屋のロールケーキで十分楽しめます!

■新築内見

昨日の続き。

物件に到着するとまずは周囲を確認するんですが、地下1階地上2階建てのこの物件はこんな感じです。

道路面から緩やかに勾配がついていて、建物に向かって下って行っているんですが、赤いラインに排水溝があります。

手前の排水溝には、排水管と繋がっていません。
ここで水がいっぱいになると、更に奥の排水溝に流れていきます。

奥の排水溝には、40Aくらいの排水管が繋がっています。

すでにその排水管には、落ち葉やゴミがいっぱい詰まっています。

次に、建物に入ります。

以前は、トイレやお風呂、キッチンや内装などに目が行ったんですが、今ではまず点検口を捜します。

点検口は、2階ロフト部分と、地下1階の洗面所にありました。

ロフト部分の屋根裏点検口はこんな感じです。

開けた瞬間に見える、ただ置いてあるだけのグラスウール。

ここから身を乗り出して、屋根断熱の様子を見てみると、こんな感じです。

タッカーで全く留まっていないグラスウール。

また、どういうわけか、この点検口からは1階部分の小屋裏になっているんですが、壁にはまったく断熱材が取り付けられていないんです。

非常に説明しにくいんですが、断熱ラインをどこに取っているのかが明確でないというか・・・

この前の写真で、点検口の扉に断熱材はついていなかったですよね。
ところが、あの面が断熱ラインでなくてはおかしいはずなんです。

この部屋の天井クロス部分を放射温度計で測定すると、28℃を示しています。
室内温度が21℃でしたから、今の季節ですら屋根断熱が不足している様子です。
夏場はエアコンが効かないことでしょう・・・

次に、キッチンやトイレなどは素っ飛ばして、地下へ。

地下床下の点検口からのぞくと、コンクリート内側に2cmほどの硬質ウレタンフォームが吹き付けられていて、床下部分は断熱材がありません。

放射温度計で、コンクリート部分を測定すると11.5℃を示しています。

フローリングの表面温度も11.5℃でした。
この温度は、通年変わらないことでしょう。

壁にエアコンの穴があったんですが、こんな感じです。

壁の上の方にカメラを持つ手を伸ばして撮ったので、コア抜きの状態が鉄筋を切断してしまっているものかどうかは確認できませんでした。

手前側が室内側なんですが、クロス→石膏ボード→GLボンド→硬質ウレタンフォーム→コンクリートの断面が見えました。

現段階はエアコンがついていないので、外からの空気がGL壁の内部にどんどん流れ込んでいます。

硬質ウレタンの吹きつけは、どう見ても1cmくらい・・・

高気密・高断熱とはほど遠い物件ですが、それでも土地柄、1億円にせまる金額が提示されているんですよ。

特に異常な物件を載せたんでしょ!と言われそうですが、他見た物件はそもそも点検口すらなく、窓の仕様や断熱性能はとってもチープなものばかりでした。

とは言え、”これは!”と思える建売住宅を探そうと思います。


建売住宅のクオリティ

2007-03-30 23:32:14 | 不動産業

みなさん、こんばんわ。

2007年の公示地価が発表となり、都心を中心に地価の上昇が見受けられますよね。

実勢価格で見ても、私が都内で不動産仲介業をしていた5年前と比べると、城南地区の売買価格は1.5倍くらいになっていると思います。

現在、私の住む横浜市の東横線沿線では、坪単価230万円という強気な物件も出てきています。

土地を買って好きな工務店で建物を建てたい方にとっては、なかなか物件に巡り合えず、エリアの変更や購入の先延ばしなどの判断が迫られるケースが多くなっていると思います。

私のお店には、パワービルダーの仕入れ担当がよく憔悴(!)しきった顔をしていらっしゃいます。
つまり、なかなか金額の合う売り物件が出てこないため、仕入れが上手く行っていない様子。

仕入れのプロでもなかなか買えないんだから、エンドユーザーが条件の良いものを買おうというのは、”お隣さんが売る”なんていうコアな情報でも入手できない限り難しいでしょう。

さて、こんなに苦労して仕入れた土地は、いずれ建売住宅として日の目を見るんですが、最近の建売のクオリティはどうなんでしょう。

最近、賃貸のお客様ばかりだったこともあって、売買物件を見る機会が減っていたんですが、久し振りに見て回りました。

たくさん見れば、これは!というものがあるのかもしれませんが、今回見た3件は
とても良くありませんでした。

写真を持ち帰るのを忘れてしまったので、明日、画像と共にお話したいと思います

建築中の外断熱住宅ですが、サッシの作製中ということで、4月10日の取り付け予定となっています。

外壁の外断熱施工は、サッシ・玄関といった開口部が納まった後のさらに防水施工の後、ということなので、4月中旬くらいになりそうです。

先日ご紹介した、私のお店のすぐ近くのRC建物の外壁は、1週間くらいで外壁の施工を終わらせていましたが、うちの場合は外断熱が絡むこともあって、1ヶ月くらいかかってしまうようです。

外断熱って、断熱材や対応した外壁など資材費的には大したことはないんですが、この長い工期がかなり金額に跳ね返って来ますね。

室内側については墨だしが終了していますので、開口部が塞がれば、内装工事と配管などの設備工事が並行して行われることになっています。

ただ、3月ということで、今月いっぱいは職人の手配が困難なんて話も・・・

現時点で、完成予定日が1ヶ月ほど延びてしまっています。

でも、急がせるよりはキチンと進めてもらった方がずっと良いですからね。

明日は、地下ピットの湿気の状況を確認する予定です。


能登半島地震

2007-03-29 23:43:29 | Weblog

みなさん、こんばんわ。

能登半島地震の震災の様子が、メディアで公開されていますよね。

石川県輪島市のある町では、平成7年の阪神淡路大震災をきっかけに高齢者マップを作成し、今回の震災後4時間で全員の安否を確認できたとの事。

他の市町村では、個人情報保護が理由でマップ作りが立ち消えになっていた所が多かったようですが、この町は過去に高齢者の孤独死が相次いだことで、独自にマップ作りを続けていたことが被害を食い止めることにつながったようです。

すばらしいことですが、隣りに誰が住んでいるか分らないような首都圏では、なかなか見習うことは難しいでしょうね。

地震の強さは震度6強ということですが、石川県志賀町では最大加速度が945ガル。

加速度的には震度7のようですが・・・よく分りません。

阪神淡路大震災の時より加速度だけを見れば大きな数字が出ていますが、被害状況に違いが出ているのは、人工密集度と地盤の影響と位置づけている学者がいるようです。

また、豪雪地帯特有の建物構造(柱が太い)が、地震に耐えられた要因ではともありますが、これについては正式な調査結果がいずれ発表されるでしょう。

先日行われた、Eディフェンスにおける伝統的な木造工法の倒壊実験の様子がネットで公開されています。

http://www.bosai.go.jp/hyogo/live2/w_f.html

壁工法や在来工法の耐力壁云々による耐震性の向上というのは理解できるんですが、伝統工法で大きな地震力で倒壊しないというのは・・・?ですね。

こういうとき、勉強不足を痛感します。

さて、私事ですが、髪を切りました。長さは1cmくらいでしょうか!

そろそろ、野球の練習のお誘いやゴルフのお誘いがありそうだったので・・・


こどもの城

2007-03-28 23:06:35 | ナオちゃんファイル

みなさん、こんばんわ。

今日も一日良いお天気でしたね!

定休日の今日は、家族でこどもの城へ行ってきました。
先日行ったばかりなんですが、春休み期間に入って、特別なイベントがあるかもしれない・・・ということなんです。

早速、今日の催し物のスケジュールを確認すると、

着いたときは2時でしたから、5つの催しに参加できそうです。

ナオちゃんは、歌が大好きなので、ここの歌のお姉さんに会うのを楽しみにしているんです。

平日でも春休みということもあって、子ども達がいっぱいいます。

外国のお子さんもいらしていて、まさに”イッツアスモールワールド”状態!

演奏が始まると、ナオちゃんは一番前を陣取って、夢中になって聴いています。

今日は、いろいろな楽器が登場し、たくさんの音を聴くことができたので、いつも以上に楽しかったようです!

途中の休憩時間で、演奏しているスタッフさんたちが、子ども達に楽器の使い方を教えてくれます。

ナオちゃんは太鼓が大好きなので、すごくうれしそう!

スタッフの方々は、本当に子どもの相手が上手で、どの子もみんな物怖じせずに楽器を体験していました。

そんなスタッフさんたちの中で、トランペットを持っているスタッフにすごく興味を持ったようで・・・

自分の”フエ”を取り出して、トランペットに負けじと音を出そうとしています。

この後、トランペットの演奏があるんですが、

「演奏中でも、いつでもフエを吹いていいから、楽しんでね!」

と言って頂いて。

演奏が始まると、最初はあまりにステキな音色に聞きほれていた様子。

ところが、だんだん落ち着きがなくなってきて・・・

トランペットを真似して、ピーピー吹き始めました!

ここはこどもの城・・・子ども達の”楽しいこと”が何でも叶うステキな場所!


困った賃貸契約・・・

2007-03-27 23:06:41 | 不動産業

みなさん、こんばんわ。

訳あって、もうひとつ別のブログに投稿することになり、今までがんばって毎日更新してきましたが、ひょっとしたら力が尽きてしまうかもしれません。

もし、更新ができない日がありましたらゴメンナサイ。

せっかく見に来てくれる方がいらっしゃるので、できる限り毎日更新は続けたいと思います。

今日は、賃貸の契約がありました。

賃貸借契約書・重要事項説明書は物件を管理している業者(元付け業者)が作成し、説明は私(客付け業者)がするという、私が一番嫌いなケース!

契約書作った人が説明するのが筋だろう!と思いつつ、先方業者から書類一式を受け取り、お客様に説明したんですが、まあ不備の多いこと!

敷金・礼金の記載は間違っているし、甲(貸主)・乙(借主)・丙(保証人)の他に”丁(テイ)”なる人物が登場して、どこにも丁についての記載がなく、誰!?って感じだし、お客様にお見せした物件資料の記載事項と違ったことが書いてあるし・・・

これだから、作った人が説明すべきなんだよ!と思いました。

ただ、以前の契約書と違い、賃貸住宅紛争防止条例に基づく書類が添付されているので、過剰に敷金請求を強いられるなど、借主にとって不利になることがなくなっているのが救いですね。

重要事項説明書、契約書から火災保険に至るまで、隅から隅まで説明したんですが、お客様からは、
「こんなに丁寧に説明してくれた人は初めて!」
なんて言って頂きました。

うれしいんだか悲しいんだか、よほど今までの契約手続きで対応した業者がいい加減だったんでしょうか。

まあ確かに、契約書の読み上げもせずに、お客さんに黙読させている間に自分でお客さんから印鑑を借りて、代わりに捺印しちゃってる不動産屋もいたし・・・

ただ、今回の契約書で心配なのは、契約に至った物件は新築で、頂いた書類は部屋番号と賃料・賃借期間だけを書き換えて使い回ししている模様。
ひょっとしたら、間違いに気が付かないで契約してしまった人がいるかもしれません。

もう、こういう業界のレベルを下げる行為はやめてほしいですね!

賃貸で物件を借りる方も、”所詮、賃貸だから・・・”なんて考えずに、いつか売買契約をするかもしれない、その練習として、しっかり契約という行為に対峙する方が良いと思います。

さて、このブログで散々”ペアガラス”のことを書きましたが、今回建築中の建物には日本板硝子社製の複層ガラスを採用することになりました。

”ペアガラス”は、旭硝子社にて商標が登録されています。

http://www2.ipdl.inpit.go.jp/beginner_tm/TM_DETAIL_FRAME.cgi?1&1&1175018205820748

日本板硝子社の登録商標は、 ”ペアマルチLow-E”です。

http://www2.ipdl.inpit.go.jp/beginner_tm/TM_DETAIL_FRAME.cgi?5&1&1175018242270428

このブログは私的なものなので、問題ない!?とは思いますが、これからは複層ガラスと呼ぶことにします!


家相と方位

2007-03-26 22:58:04 | 外断熱住宅関連

みなさん、こんばんわ。

ナオちゃんは、毎晩寝る前に母親から絵本を読んでもらっています。

絵本も大分たまってきて、本棚にはかなりの数になってきましたが、本と言っても今までの絵本は、”絵”の方がいっぱいで文字は少なかったんです。

あまり難しい本などは、まだまだ理解できなかったですからね。

最近、だいぶ言葉を理解できるようになってきたこともあって、文字の多い日本の昔話に挑戦しています。

昔話と言えば、 ”桃太郎”ですよね!

ところが、本によって桃太郎の話の筋に若干違いがあります。

解釈の違いなのか、あえて面白くしているのか分りませんが、なるべく実話に近いものを選ぶようにしようと思っています。

ところで、桃太郎の家来、”きじ””さる””いぬ”ですが、なぜこの動物たちが登場するのかご存知ですか?

■家相

一旦話は変わって、建築中の外断熱住宅ですが、家相についてはまったく考えていなかったわけではありません。

私自身、特に信心深いわけでもないんですが、
・・・大殺界におびえている小心者ですが・・・
少なくとも、お祝い事をあえて仏滅にしなくても・・・とか、玄関を鬼門にしなくても・・・くらいのことは考えています。

実は、今回建築する前の家は、玄関が裏鬼門にあり、勝手口が鬼門にありました。

当時、誰も疑う余地なくA化成設計の図面を承認し、建てたわけですが、今思えば何も出入り口をこの方向にしなくても・・・と思います。

建物の中心から、方位を見ていくんですが、方位磁針の北は本当の北ではない ので、東に7度ほどずらす必要があります。

これは”真北”と言い、方位磁針は”磁北”と言います。

北側斜線規制は、 ”真北”を使うんですが、以前お会いした業者の方が、”磁北”で図面を起こしたところ、西側も北側斜線規制にかかっていることを見落として、大変なことになったことがある、という話を聞きました。

さて、設計図面に”真北”を落とし込み、玄関の位置を見てみると、東南東に位置しています。
家相としては、非常に良い位置だと思います。

ただ、ほかに浴室の位置や、キッチンの配置、トイレの位置まで家相を取り入れると大変なことになってしまいますので、玄関の場所だけ気をつけた形ですね。

ここで桃太郎の話に戻りますが、十二支と方位の関係を見てください。

             

”鬼門”が北東、”裏鬼門”が南西です。

鬼門の方向に鬼がいるのは、 ”丑(ウシ)の角を持った寅(トラ)の衣(パンツ!?)をまとうもの”ということを指しています。

その鬼門に対抗できるのは、裏鬼門に位置する動物、つまり、”申(サル)から時計回りに酉(トリ)、戌(イヌ)”ということになります。

また、桃太郎の”桃”は、邪悪を消し去る神聖な果物を指しています

真実かどうかは分りませんが、陰陽五行説という何やら難しい説法!?を基に作られているとすれば、大変奥の深い話なのかもしれませんね。

ちなみに、金太郎と熊の関係は・・・ 何でしょうね!


IH調理器の電磁波の影響

2007-03-25 15:52:33 | 趣味の世界

みなさん、こんにちは。

昨晩から朝にかけて、本当に風が強かったですね。
家の外にある置物や飾り物が見事に吹き飛んでいました。

建築現場の方は、ちょっと養生のシートが外れているくらいで、特に問題はない模様。

地球温暖化が進んで、今年の夏に来るであろう台風は、例年よりも大型化するかもしれません。

耐震性だけでなく、耐風力・水密性などもしっかり考慮しなければなりませんね。

■IH調理器からの電磁波

ずっと気になってはいたものの、オール電化にするメリットばかりに目が行ってしまってあまり触れなかった電磁波の影響について。

ある雑誌の特集で、IH調理器の電磁波曝露を防ぐ方法について書かれていました。

オール電化住宅において、IH調理器・電気式床暖房・ノート型パソコンのある環境で電磁波の磁界強度を測定したところ、IH調理器の前の値が一番高かったんです。

ただし、測定箇所はすべて公的指針値を下回っていたとのこと。

結局、安心かどうかは磁界強度の強さと曝露時間によるようですね。

測定値が公的指針以下であったとしても、変な話ず~っと調理し続けていたら、やはり心配だと思います。

さて、この電磁波の曝露量を減らす方法ですが、

①IH調理器から離れる
②ヒーターの直径より大きなお鍋を使って調理すると、磁界強度が弱まる
③市販の電磁波防護製品は、磁界の遮蔽効果を期待できない

と結論付けています。

①の離れるのが最も効果が大きく、磁界の強度は、距離の2乗に反比例して弱くなるようです。
離れれば離れるほど、磁界が弱くなるということですね。

②のお鍋の大きさの問題は、単純に周囲に漏れる電磁波の大きさを意味しています。

③は、私としては興味深い結果だったんですが、電磁波防護エプロン、カーボンシート、電磁波シールドなどの商品全て試したようですが、測定値に変化は見られませんでした。

また、最近、床下の調湿のために”炭”を敷く方法があり、そのカタログには、
”炭は電磁波吸収力があり、オール電化に最適”
なんて書かれていることがあります。

ノートパソコンの前に1kgの備長炭を置いて、電磁波の状況を測定したところ、置かない状態よりむしろ高くなってしまった、との実験結果が紹介されていました。

まあ、仮に電磁波を抑制できるとしても、床下じゃあ電磁波発生源から遠すぎて効き目はないでしょうね・・・。

あまり気にし過ぎるのもどうかと思いますので、便利なものには違いないのですから、上手に付き合って使って行ったら良いと思います。


パンフレットから考えること

2007-03-24 15:18:55 | 不動産業

みなさん、こんにちは。

私のお店のすぐ近くで、RC造3階建ての賃貸マンション兼オーナー住宅の建物が建築中です。

いつも目につきますので、建築の状況をほぼ毎日見てきたんですが、この度建築状況の一般向け見学会を開くというお知らせが、現場掲示板に掲示されていました。

また、パンフレットをご自由に!ということだったので、1部頂いてきました。

内容は、なかなか魅力的なことがいっぱい書かれています。

★時代は100年資産住宅へ
★実現!躯体内無結露
★経済性のみならず、耐震性・居住性でも断然差が付く

以上3つの見出しですが、このブログを読んでいる方々であれば、非常に興味深い見出しではないでしょうか。

一つ目の”100年資産住宅とは、建物を100年保たせ、かつ資産価値を維持する・・・ということなんでしょう。

私は、建物が100年間存在することが重要なのではなく、100年間建物が働き続けることが重要だと思っています。

スケルトンインフィルの考え方は、建物のメンテナンス性と可変性に特に有効ですし、外断熱は耐久性と快適性に有効に働きます。

残念なことに、パンフレットには”100年資産住宅”と奢るだけの理由が書かれていません。

しかし、以前設計図書の一部を見た限り、メンテナンス性に特別な配慮がされているとは思えませんでした。
硬質塩ビライニング鋼管が、コンクリートに埋設されていたし!

私が賃貸マンションとして100年間、資産価値を維持できる方法を考えるとすれば、可変性とメンテナンス性の確保、100年後の快適性を先取りできる断熱性能が必要だと思うんですが。

二つ目の”躯体内無結露の実現”は、ちょっと?です。

パンフレットには、次のような絵で説明してあります。

この説明によると、空気層がなければ結露が発生しないとなっています。

ちなみに、一般的な構造として説明している絵がコレです。

私が行った結露計算によると、どちらにしてもコンクリートと断熱材の間で内部結露が発生するという結果が出ました。

ここまで自信を持って書かれていると、何か特別な構造になっているのかとも思ってしまいますが、私としては、外断熱にしない限り内部結露は防げないと思います。

”内外の仕上がりが精密”という日本語の意味が、私には分りませんね。

三つ目の”耐震性と居住性”については、まず耐震性はレベル1でしょうから、木造ツーバイフォーの方がよっぽど耐震性は強いですし、RCにしたからと言って居住性が上がると言う根拠はほとんどないと思います。

まあ、防音性能が良くなるのと、高気密になるでしょうけどね。

壁も天井も断熱性能が低いので、とても良好な居住性が維持できているとも思えません。

高気密・高断熱を真剣に考えている業者のパンフレットって、性能やその根拠などが明確に書かれているので、内容的にも信頼できるんですが、今回のパンフレットのように、見出しはすごいことを書いてあるんですが、その根拠が希薄だと、どうしても信頼できないんですよね・・・。


Low-Eペアガラスの結末

2007-03-23 23:04:07 | 外断熱住宅関連

みなさん、こんばんわ。

今日は朝から体調が悪く、長引くとイヤなので近所の内科医院に行ったんですが、1時間以上待つとの事。
番号札を取れば外出できるので、1時間後にまた来ます・・・ということで1時間10分後に行ったら、
「もう順番が来ちゃったから、少しお待ち頂くかもしれません」
とのお返事。

関節の節々が痛くて大変だったので、早く診てもらおうと待っていたら、それから40分くらい後になってしまいました。

診察結果は・・・
「どこも悪くなさそうなんだけどなぁ・・・」

いやいや!痛いんですって!!そこら中が!!!

ということで、薬をもらって来ました。

みなさんも、季節の変わり目で体調を崩さないように気をつけましょう!

■Low-Eガラスサンプル

建築中の外断熱住宅ですが、屋根の型枠はまだ取れていません。

下の方はコンクリート面が露出していますが、ここは前回2階の壁と一緒に打設した部分。

画像右側は、屋根の傾斜角が違っているんですが、手前側は一直線になります。それを2回に分けて打設したんですから、果たしてまっすぐになるんでしょうか・・・

この建物の中で、唯一西からの日差しを受けそうなのが、この鳩小屋につく窓です。

外断熱住宅の最大の弱点は、水平方向からの日射が窓から入ることなんですが、特に西日は紫外線が強いですから、部屋の中の温度を上げてしまいます。

外断熱ですから、温度が上がってしまうとその温度を維持しようと作用します。そのため、 ”どうして外断熱なのにエアコンも効かないし、暑いのかしら!?”ということになってしまいます。

外断熱に限らず、高断熱住宅では、西や東の日射量の多い方向の窓には工夫が必要となります。

私の場合、西側はお隣さんの建物が南にずれた形で配置されているので、この鳩小屋以外は日射の影響を受けません。

東については、遮熱型Low-Eペアガラスを採用しています。

そのペアガラスのサンプルを取り寄せていただきました。

 熱貫流率に注目!

日本板硝子製の遮熱型Low-Eペアガラスで、FL6+A12+FL6です。

遮熱型ですので、ペアガラスの室外側の内側面にLow-E皮膜が蒸着されています。

先ほどのサンプル品を、室外側面を手前にして光を当てています。

光を当てると、ランプが4つ映りこんでいるのがお分かり頂けるかと思います。

これは、ペアガラスの2枚のガラスのうち、それぞれ室内側・室外側を表しているんです。

赤い矢印だけ、少し緑色になっていますよね?

つまり、このペアガラスの2枚のガラスのうち、手前側のガラスの空気層側にLow-E皮膜が施されている、ということになります。

緑なのは、この商品のLow-E皮膜がグリーンだからなんですが、当建物にはクリアブルーを採用しました。

さて、ガラスとサッシのシールの件ですが、シリコンシーリングを使うことで決定しました。

ということで、サッシ枠26㍉に入れ込むため、シーリング幅を内・外各5㍉取ったとして、使えるペアガラスは16㍉となります。

16㍉・・・

この幅だと、空気層6㍉のものしか選べません。

2つ前の画像を見て頂ければ分りますが、空気層6㍉と12㍉とでは熱貫流率が全然違うんです。

YKK製や新日軽製のビルサッシは、空気層12㍉対応のビル用サッシがあったんですけどね。
今更トステムから変えることはできないので、仕方がないです・・・

また、設計図書には、ペアガラスの仕様がFL6+A6+FL6となっていたんですが、室内側と室外側のガラス幅が同じだと、共鳴して音の問題が発生すると言うことをガラス屋さんに相談したところ、その通りということで、FL5+A6+FL6のペアガラスとなりました。

断熱/遮熱の選択をし、ガラス幅・空気層幅の選択をし、カラーの選択をし、メーカーの選択をし・・・やっとガラスの仕様が決まりました。

早ければ、4月10日から取り付けとなる予定です。

ちなみに、あのサンプル品、30cm角くらいの大きさなんですが、すっごく重いんです!ペアガラスって重いんですね・・・
また、西日の前に立って、あのペアガラスで日射を遮ってみると、面白いくらい違いを体感できます。

あのサンプル下さい!ってお願いしたら、あっさり断られてしまいました。

残念!


ショールームズ

2007-03-22 22:03:33 | 外断熱住宅関連

みなさん、こんばんわ。

内装は凝れば凝るほどきりがない・・・と分っていても、何となく感じる違和感を解消するにはたくさんの商品をショールームで見る必要があります。

実際住んでみれば、どれを選んでも大同小異だった、なんてことになるかもしれませんが、小さなことにこんなに時間を費やせるのも、建築当時だけですからね。

ということで、ショールームはずいぶんたくさん回りました。

ショールームって、文字通り見て触って体感できる施設ということなんでしょうが、メーカーごとに特色があって、見せるのが上手な業者と下手な業者に分類されます。

■見せるのが上手な業者

TOTO 横浜ランドマークプラザショールーム

見せるのが上手な業者のポイントとして、説明するスタッフの人数や知識レベル、そして何より笑顔が違う!

TOTOはお風呂やトイレで採用しているんですが、ショールームでの品揃えや価格設定ごとに並んでいる商品陳列など、非常にユーザーが選択しやすいショールームだと思います。

INAX みなとみらいショールーム・新宿ショールーム

TOTOとの比較で水回りを検討したんですが、ショールームの品揃えや商品の並び方、スタッフの質などはまったく同じレベルだと思います。

ナショナル 汐留ショールーム

照明器具やフローリング、防犯設備などで採用しています。

スタッフは各セクションごとに配置され、照明の明るさが比較できる工夫や、テーマごとの商品陳列など、非常に見やすい反面、あまりに商品が多すぎて途中からどうでも良くなってしまうことも・・・

トステム ランドマークプラザショールーム・江東区東京ショールーム

東京のショールームは7階建てのビル全体がショールームとなっていて、そんじょそこらのショールームとは規模が違います。

スタッフは各フロアごとに配置され、品揃えは圧倒的!
ここで商品を選択すると、玄関だけは他社に・・・とかあまり考えなくなってしまいます。

YKK 品川ショールーム

ゆったりとしたスペースに、商品を個々に陳列するだけでなく、実際の取り付けをイメージしていて消費者にはなじみ易いと思います。

スタッフは、一人でフロア全体の商品説明ができ、またスタッフが付いていなくても分りやすく商品が並んでいます。

トステム同様、飲み物が飲み放題なのはうれしいですね!

クリナップ 横浜ショールーム

規模は小さいんですが、キッチンメーカーらしく女性スタッフが親身になって要望に応えてくれます。

キッチンメーカーはすごくたくさんあるので、他社との差別化をどう出すかがカギだと思うんですが、うちの要望と合致する点が多かったのと、”かゆい所に手が届く”的な小さな発想がいくつかあって、それが採用のきっかけになりました。

■見せるのが下手だな・・・と思ったショールーム

YAMAHA 横浜ショールーム

スタッフが少ないので、平日でも、突然行ったらなかなか対応してくれません。

商品の配置が、価格ごとでも人気があるごとでもないため、結局あっち行ったりこっち行ったりと順路が定まらない。

永大産業 新宿ショールーム

商品のテーマごとの違いが分りづらく、そのうえスタッフは書いてあることを棒読みするだけで親身さを感じませんでした。

シャノン 港区東京ショールーム

ショールームの名を語る資格がないほど、品揃えが少ないし、スタッフとの連絡するつかない。

ある意味、ショールームの存在を知っている人がいないのでは・・・

小泉産業 横浜ショールーム

ナショナルのように、照明として必要とされる明るさや商品の選び方を指南してくれるわけでもなく、ただ商品が並んでいるだけという感じ。

スタッフがたくさんいるが、何のためにいるのか分らない・・・

見せるのが下手だな・・・というのは、ある意味スタッフにも問題があるんでしょうし、たまたま主観的な部分でなじめない、と言うこともあったと思いますので、言葉半分で聞いて下さい。
ただ、こういうショールームって、見ていてもワクワクしないんですよね。

結局、見せるのが上手なショールームは、商品を熟知し、かつ比較できるスタッフを随時用意し、価格設定・テーマごとに商品が配置され、展示数が多いと言うことだと思います。

ショールームの良し悪しが商品の良し悪しにつながるケースって、意外と多いのではないでしょうか。