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kan-haruの日記

イベント モノづくり大田区 マシンツールフェアOTA と都立産業技術研究センター施設公開(その2)

2009年09月13日 | 大森町界隈あれこれ イベント
kan-haru blog 2009 

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東京都立産業技術研究センター城南支所施設公開
「第14回マシンツールフェアOTA」開催中の大田区産業プラザPIO(大田区南蒲田1-20-20)で、9月9~11日の期間に合わせて、PIO展示会場の東京都城南地域中小企業振興センター1階にある、東京都立産業技術研究センター城南支所で施設の公開が行われましたので、最終日の11日に見てきました。
・東京都立産業技術研究センター
東京都立産業技術研究センターは地方独立行政法人で、様々な製品や材料等について、試験、測定、分析、設計、加工、デザイン等のサービスを提供しております。また、センター機器や施設利用による製品・技術開発支援を実施しており、利用者が独自に利用できる様々な試験機器が備えてあり、使用者の実験室として、製品や材料等の試作、測定、分析が行え、機器の使用法や試験データの読み方についての指導もして貰えます。
センターでは機器の利用の他に、利用者の依頼で試験、測定、分析等を実施し、成績証明書の発行や技術的なアドバイスのサービスも受けられます。
なお、センターの試験機などのサービスを利用できる場所は城南支所の他、西が丘本部、城東支所、墨田支所、駒沢支所、多摩支所と八王子支所の各地で利用できます。

・城南支所センター公開施設の見学
城南支所センターの公開見学は、PIOの1階の一番奥が入り口で見学の受付を済ませて、当日はスタンプラリーを行っており見学コース案内図を貰い順路にしたがい1から10番までの試験機室を廻ります。各施設機器室では、スリッパに履き替えて入室します。各設備室には、試験機器の説明書が置いてあり自由に貰え、説明担当員が丁寧に機器の説明してくれます。
最初の設備室は、ノイズ試験室①と精密測定室②です。ノイズ関連の試験装置には、静電気試験器、電力線から伝搬ノイズのバースト試験器、雷サージ器、交流電源の波の一部をカットしたサイクルサグ試験器などがあります。

 公開の東京都立産業技術研究城南支所センターの内部1(左:センター廊下、中:公開設備①②室入口、:ノイズ試験室)

ノイズ試験室の隣は精密測定室②で、設備の試験機器の台数と種類はかなりの数がありマイクロハイスコープ、3次元測定器、形状測定器、万能投影機、工具顕微測定器、形状測定器、表面あらさ測定器、ダイヤルゲージテスターなどが備えてあります。
マイクロハイスコープは、工学系レンズとCCDカメラを組み合わせてディスプレイに撮し出して測定や解析をする装置で、高低差のある表面の立体表示がかのうで、1800万画素の観察が可能です。

 公開の東京都立産業技術研究城南支所センターの内部2(:マイクロハイスコープ、:三次元測定器、:形状測定器) 

次の設備室は機器分析室③と電子顕微鏡室④で、機器分析室には赤外分光分析装置などがあり、資料に赤外線をあてて顕微反射法により金属部品上の油状付着物などの測定ができます。電子顕微鏡室には、各種の顕微鏡と共に資料の表面形状の観察や成分分析など行うため、資料を顕微鏡観察に適した形状に加工するマイクロカッターや自働研磨・琢磨装置および、コーティング装置やイオンミリング装置などの顕微鏡用の処理装置があります。

 公開の東京都立産業技術研究城南支所センターの内部3(:公開設備③④室入口、:実体顕微鏡、:走査型電子顕微鏡)

次の設備室⑤⑥では、光造形システムによりプラスチックの製品加工の実演が行われており、廊下にはいろいろな試作品や資料が展示されていました。

 公開の東京都立産業技術研究城南支所センターの内部4(:光造形システム装置、:3Dレーザー加工装置)

ナノテクノロジーセンター⑦には、マイクロフォーカスX線透過装置がありIC内部のミクロの世界を透視して試験ができます。当日は、装置にペンシルを置いて実演を見せて貰えました。また、材料・検査加工室⑧には、3Dレーザー加工装置がありセラミックスや超硬な難削材などを3次元の立体加工が行えます。

 公開の東京都立産業技術研究城南支所センターの内部5(:公開設備⑦⑧室入口、:マイクロフォーカスX線透過装置、:資料の鉛筆にX線をあてCT透視の実験)

最後の恒温恒湿室⑨⑩では各種の恒温恒湿装置があります。特に大型の電気・電子機器等の温・湿度試験を行うための高温恒湿室のサイズは、幅が4.07m、高さが2.1m、奥行きが3.02mもあり、温度が-40~+80℃、湿度が20~95%の範囲の環境で試験ができます。今回の公開実験ではこの恒温恒湿室を-30℃に設定した恒温室内に入っての極寒の体験を行っていました。折角の機会でしたので、入室して極寒を体感してみました。

東京都立産業技術研究センターの施設には、中小企業では設備ができない試験機器や装置が整っています。東京都では、これらの装置を利用する料金を、経済不況対応緊急技術支援の一環として減額を行っていますので活用して、得意とする大田区のモノづくりで不況を乗り切りたいものです。
見学を終え、アンケートを書いて出口で景品のペンライトを頂いて帰りました。

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1 コメント

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ありがとうございます (鈴木 良太)
2009-09-14 19:11:24
拝見させて頂きました。
大森町を就職で離れて(九州へ)7年になります。
実家は商店街にあります。
ここ数年で大森町がかなり変化している事がわかりました。また、故郷の歴史にも触れ懐かしい気持ちです。
これからもたまに拝見させて頂きます。
ありがとうございます。
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