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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ(L31) 大森町の社寺 ささやかに鎮座する貴船(貴菅)神社

2006年07月25日 | 大森町界隈あれこれ 社寺
大森には、国道に面している神社が数多くありますが、中でも、大森町に位置する貴船(貴菅)神社は、第一京浜国道の本宿の路傍にただずむ小さな小さな神社です。
こじんまりとした境内で、7月の21、22日に盆踊り大会が開催され、翌日の23日に役員さん方があと片付けをしてるところ訪れてみました。貴船(貴菅)神社(地図参照)は、京急の大森町駅から、第一京浜国道を南下して5分足らずの所にあります。

貴船(貴菅)神社
通りに面した鳥居をくぐると、左手に水屋 があり、正面が社殿で前に可愛い狛犬が鎮座しており、右手に お稲荷さん が祀ってあるだけのあっさりとした神社です。
貴船(貴菅)神社説明版の略縁起を見ると、御祭神は、貴船神社には高龗神(たかおかみのかみ)・菅原道真公が祀られ、稲荷神社には宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと) が祀られております。

由書では、創建の年代は明らかではない。江戸時代には大森村のうち東海道に面した本宿の鎮守であった。明治42年7月東海道をはさんで当社の真向かいに祀られていた菅原神社を合祀した。その後、昭和に入って、貴菅神社と俗称する様になったとあります。
祭神の高龗神は、伊邪郡岐命の御子にして、水を司る神であり、神霊を授け給う産土神である。農業、漁業、航海、醸造等をはじめ、各種生産富貴の神として、又、干ばつに際しては雨乞いが行われる等、常に御神徳広大である。菅原道真公は、分道の大祖、文学詩歌の霊神であり、金世、文芸教育の興隆につれて、文教の祖神としての崇敬いよいよ厚く、又、火防の神としても神威嚇々たるものがある。宇迦之御魂命は、稲魂として、万民豊楽の神霊と称え、広く商売繁昌の守護神と敬愛されている。

神社の社殿は唐破風向拝付瓦葺・入母屋造りで昭和27年(1952年)竣工のもので、鳥居は石造・明神型で大正14年建之、狛犬は石造で大正4年建之、神狐像は石造で昭和2年建之とあまり歴史を有さない、比較的新しい神社であります。氏子の戸数も本宿町会の一町会のみの住民だけですので、大森の神社では最も小さい神社であります。
神社の例大祭は、八月最終の土・日曜日に定めれており機会があれば、その模様を日記で紹介したいと思います。


狭い境内がさらに狭くなる
この神社には、将来に問題を抱えているのです。盆踊り大会のあと片付けをしていた役員さんのお話では、神社に面した第一京浜国道が五年後には道幅が拡幅されて、境内を削られることが決まっているとのことです。現在、第一京浜国道は神社の北側近くまでは、道路の拡幅が済んでおり、神社から南側の拡幅工事がこれから開始する予定なのです。それによれば、神社境内はおよそ半分(地図赤線参照)となりますので、将来神社を他に移転するか、狭い境内に二階建ての社屋にするか、他の神社と合祀するなど神社の存続を決めることになります。神社の役員さんでなくても、頭の痛い問題です。
貴船(貴菅)神社の航空写真

ちなみに、貴船(貴菅)神社の執務を行っておられる神主さんは、諏訪神社(大森町界隈あれこれ(20) 大森町の社寺(1) 諏訪神社その1~3 日記参照)と、貴船神社(大森町界隈あれこれ(L30) 大森町の社寺 巌正寺の水止め舞 日記記載の巌正寺の東南裏手近く)の神主と兼務執務されておりますので、大森町の神社は仲良しの兄弟と云えます。

毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(6月分掲載Indexへ)
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