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kan-haruの日記

小さな旅 竜馬と赤坂 竜馬の足跡を追い赤坂本氷川坂の勝海舟邸跡を歩く(その1)

2010年04月17日 | 小さな旅
kan-haru blog 2010 勝海舟邸址出土品展示場

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赤坂
前回は竜馬の足跡シリーズで立会川を歩きましたが、今回は4月13日の夜に定例の集会が四谷でありましたので、ちょっと家を早く出て赤坂に寄り道して勝海舟邸跡を見て来ました。
東京メトロ千代田線赤坂駅には、京急線と都営浅草線を乗りついて新橋駅で東京メトロ銀座線に乗り、溜池山王で乗り換えて1つ先の駅です。
赤坂という地名の由来は、この土地全体が赤土でできているからと云われています。また、迎賓館周辺の場所を茜(あかね)が生えているため赤根山とよばれ、そこに上る坂を赤坂(現紀伊国坂)と呼んでいたといわれています。赤坂は古くからの歴史があふれて、数多くの坂のある町です。その中でも忠臣蔵の「南部坂雪の別れ」の場面で有名な南部坂は、江戸時代初期に盛岡藩南部邸があったことが名前の由来だそうです。勝海舟邸跡へ行く道にも、坂道を歩きます。

 赤坂氷川の勝海舟邸跡周辺地図

赤坂の氷川神社周辺の江戸時代に下屋敷のあった界隈では、都心とは思えない喧騒から離れた静かな落ち着きのある伝統文化の町並みを保ち、赤坂の新たな文化発信の「赤坂サカス」周辺の新しい街とは、新旧が和して融合した魅力ある街へと進化しているのが感じられます。
歴史の町並の勝海舟邸跡に向かうには、赤坂駅の5b出口を出ます。地上に出ると西側に一際目立つTBS放送センタービルを背にして、国際新赤坂ビルを横に南東に100mほど進むと、氷川公園の交差点です

 氷川公園周辺

氷川公園
氷川公園(港区赤坂6-5-4 面積:3,070㎡)は、公園付近沿革案内板の説明によると、この地には江戸時代の前期に、広島藩浅野家の本・分家の屋敷と赤穂藩浅野内匠頭の屋敷がありました。1697年(元禄10年)にはその屋敷の一部が幕府旗本屋敷となり、公園の土地も旗本屋敷でありました。また、1729年(享保14年)には三次藩浅野家屋敷跡の一部が氷川神社の宮地と定められ、その門前が赤坂氷川門前町となりました。

 氷川公園周辺古地図(港区赤坂地区総合支所案内板から)

1869年(明治2年)の幕末には、氷川門前と氷川社僧屋敷に一ツ木町飛地を併合して赤坂氷川町が誕生しました。1908年(明治41年)に赤坂区が買収した邸宅地の現氷川公園の土地に、東京市氷川尋常小学校を開校しましたが、1929年(昭和4年)に隣家屋の火災により校舎が類焼したため、勝安房邸跡であった現在の「プラザ赤坂なんでーも」がある場所に旧氷川小学校を移転しました。1935年(昭和10年)に元小学校の移転跡地には、氷川公園が開設されました。

 赤坂旧町名由来(港区赤坂地区総合支所案内板から)

勝安房邸跡
氷川公園からさらに100mほど進むと、区立氷川武道場の入り口の門が見え、その一体の建物が「プラザ赤坂なんでーも」と呼ばれる港区立赤坂こども中高生プラザ(港区赤坂6-6-14)で、18才未満の子どもとその保護者や関係者が利用できる施設と区立特別養護老人ホームがあります。この施設には、平成5年3月まで旧氷川小学校があり、小学校の統合により新小学校の赤坂小学校(港区赤坂8-13-29)が設置されました。

 勝安房邸跡周辺(:氷川園付近沿革案内板、:港区立氷川武道場、:勝安房邸跡のイチョウ)

この旧氷川小学校が開校した土地には、幕末から明治にかけて幕臣として活躍した勝海舟が1872年(明治5年)の49歳から満76歳で亡くなるまで住んでいたところで、赤坂氷川での二度目の勝安房邸の屋敷跡地です。この間には、参議・海軍卿、枢蜜顧問官、伯爵として生活を送りました。晩年は、海軍、陸軍の歴史記事を編纂し、談話を速記した「氷川清話」などを遺しました。
安房邸屋敷跡は東京市に寄付され、「プラザ赤坂なんでーも」施設内には発掘調査の出土品などが展示されています。

 勝安房邸跡の発掘調査の出土品展示場(写真拡大)

また、敷地内の角地には港区解説の屋敷跡の説明版とともに、大きな史跡碑が建てられており、碑には「勝安芳邸址」、「勝海舟伯爵終幕の地なり」などの文字が見られます。また、碑に並んでイチョウの大木が今も茂っており、海舟が寵愛したと云われるこのイチョウの大きさは、樹高が18m、幹周りが3.8mの雄株で、樹齢が約150年であるようです。
港区の「勝安房邸跡」説明版には、海舟は号で佐久間象山から受領の篆刻「海舟書屋」からとったものであり、本名は義邦と名付けられ、幕末に武家官位である「安房守」を名乗ったことから勝安房(あわ)として知られていましたが、維新後は安芳と代えたと記載されています。

 勝安房邸跡(:勝安芳邸址史跡碑、:勝安芳寵愛のイチョウ、:勝安房邸跡の説明版)

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