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イベント 東京ステーションギャラリー 開業100周年を迎えて開催の「東京駅100年の記憶」を見るその1

2015年03月20日 | イベント

kan-haru blog 2015 和田倉門から三菱ヶ原を通して眺めた竣工なった中央停車場風景

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2014年12月に東京駅は開業100周年を迎えました。これを記念して東京ステーションギャラリーでは、「東京駅100年の記憶」展を、主催が東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)と読売新聞社、特別協力が三菱地所株式会社、株式会社三菱地所設計により、開催期間が2014年12月13日~2015年3月1日間の月曜休館で、開館時間が10時から18時まで、に開催することになり、入場料は一般が900円、 高校・大学生700円、中学生以下が無料です。2月28日に見てきました。

   東京駅100年の記憶展チケット

 
なお、「東京駅100年の記憶」展に先立ち、「鉄道の日」を記念してJR東日本では、2014年10月11日から13日までの3日間、「東京鉄道祭」が開催(「イベント 東京鉄道祭 JR東日本の東京駅100周年を迎える鉄道の日を記念して開催のスタンプラリー」参照)されました。「東京駅100年の記憶」展の会場の東京ステーションギャラリーは、東京駅北側ドームにあり、エントランスからエレベータに乗り、3階の展示室を見て、階段を下りて2階展示室と廻ります。

 東京駅北側ドーム
(:東京駅北側ドーム天井、:エントランスから東京ステーションギャラリー入口へ0228)

・東京の鉄道網の進展
ここで、「東京駅開業100周年」展を見るにあたり、東京の鉄道網の進展を整理してみておきます。
東京の鉄道網は、1872年(明治5年)10月14日の日本の鉄道開業に際して、官設鉄道が新橋(現汐留駅) と横浜(現桜木町駅)間の開通が鉄道の夜明けです。政府は、東京と大阪を結ぶ鉄道を、当初は予定経路を中山道経由で建設すると決定し、1883年(明治16年)に日本鉄道が上野駅を開業して、熊谷間で仮営業が開始されました。 
1885年(明治18年) 3月に、日本鉄道が渋谷駅・新宿駅・板橋駅を開業し、品川と赤羽間の品川線を開業しました。翌1886年7月に政府は、東京と大阪間鉄道の予定経路を、東海道経由に変更して、1889年(明治22年)に新橋駅から神戸駅まで鉄路が結ばれ、「東海道線」の路線名称が1895年(明治28年)に与えられました。

 
山手線変遷図1

1890年(明治23年) 11月に日本鉄道が、秋葉原駅(貨物駅)を開業して、上野駅間の貨物線を開通しました。1903年(明治36年) 4月に日本鉄道山手線が、池袋駅と田端間を開業しました。
1909年(明治42年)12月に東海道本線が、品川駅と烏森駅(現在の新橋駅)間を開業しました。

 
1909年(明治42年)中央停車場本屋竣工

翌1910年6月に東海道本線が、烏森駅と有楽町駅間を延伸開業しました。さらに、同9月に東海道本線が、有楽町駅と呉服橋駅間延伸開業しました。
1914年(大正3年)12月に東海道本線に東京駅を開業し、新橋駅を汐留駅と改称し、烏森駅を新橋駅としました。

 烏森から呉服橋停車場までの延伸図

1919年(大正8年)3月に神田駅を開業し、中央本線と接続し中野駅・東京駅・品川駅・池袋駅・上野駅間で「『の』の字運転」を開始しました。
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で有楽町駅・新橋駅・浜松町駅・鶯谷駅・上野駅が焼失しました。1925年(大正14年)11月に御徒町駅を開業し、東北本線が神田駅と上野駅間が開業しました。

  
山手線変遷図2

1945年(昭和20年) 4月13日の空爆により田端駅・鶯谷駅・駒込駅・高田馬場駅・池袋駅などの駅と池袋電車区焼失、5月24日の空爆により五反田駅・恵比寿駅など焼失、5月25日の空爆により東京駅など焼失し、山手線が全線不通となりました。5月29日に山手線の運転が再開されました。

・東京駅開業100周年の記憶展の構成
「東京駅100年の記憶」展の構成は、プロローグ・辰野金吾と東京駅、第1章・丸の内の100年、第2章・東京駅の100年、エピローグ・これからの100年の順に展示されています。
 「東京駅100年の記憶」図録

プロローグ・辰野金吾と東京駅
プロローグコーナの展示では、まず弟子の後藤慶二が書いて辰野金吾の還暦祝いに送った絵が展示されています。この絵には、辰野金吾(1854~1919)の設計による45点の建築を一堂に収めて描かれており、後方の右奥が東京駅、東京駅の左側は両国国技館、その隣の高いビルが第一生命保険相互会社で、中央右寄りの大きな白い建物が日本銀行本店、その左側の大きな建物が東京帝国大学工科大学(現存せず)です。日本銀行の手前の列には東京火災保険買う式会社など6社が名を連ね、さらに手前の列には三十三銀行など6社が、また最前列には如島銀行など4社が名を連ねています。さらにはまた日本銀行本店と東京帝国大学工科大学の後方および左方には朝鮮銀行など24社の名が見えます。この絵では、日本の近代建築史における辰野金吾の重要性を語っています。
次いで、交友関係のあった洋画家の松岡壽が、辰野の死後に建築学会の依頼により制作された辰野金吾肖像油彩が展示されています。さらに、辰野金吾が英国留学中に残した建築物のデッサンとメモが書かれた4冊のスケッチブックが展示されています。

 辰野金吾の還暦祝いに弟子・後藤慶二が書いた画

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