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kan-haruの日記

イベント 北鎌倉の梅と江戸期の古雛 北鎌倉古民家ミュージアムのお雛様と東慶寺の梅その2

2012年03月29日 | イベント
kan-haru blog 2012 今年は春が遅く3月20日過ぎになり梅の満開を迎えた

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つるし飾り
「つるし飾り」は、着物の布を解いて作った細工物を紐で繋げて、輪に吊るして飾りにした物で、その起こりは江戸時代とされ、細工物の一つ一つに長寿や健康などを願い女の子が生まれたお祝いとして届けられ、桃の節句に飾ったと云われています。つるし飾りは九州柳川の「さげもん」、静岡稲取の「つるし雛」(「小さな旅 雛のつるし飾りまつりと河津桜まつり その1」参照)、山形酒田の「傘福」などが有名です。

・北鎌倉のつるし飾り
北鎌倉のつるし飾りは、北鎌倉らしい街の風物詩にしていきたいとの思いで、今年は北鎌倉つるし飾り実行委員会(川上靖治委員長)」が主催し、北鎌倉の商店街74軒が協力して、かまくら陶芸館などで開催中の「北鎌倉吊るし飾り展」を中心に、2月7日から4月1日まで街全体吊るし飾りで彩られています。

 北鎌倉吊るし飾り展パンフレット

北鎌倉つるし飾りの企画は、5年ほど前に古民家ミュージアムで展示されていた「源平吊るし飾り」との出会いをきっかけに立ち上がり、2011年3月には試作展を開き、いずれは「北鎌倉吊るし飾り祭り」にまで発展を望んでいます。

 古民家ミュージアムのつるし飾り(写真拡大)

「北鎌倉吊るし展」開催のかまくら陶芸館(鎌倉市山ノ内1385-3)は、古民家ミュージアムと反対のJR線路の西側にある東慶寺から南に4軒目(その1掲載地図参照←ここをクリック)にあ、建物は百数十年前の民家を奥飛騨から移築されてきたもので、2階建てで1階には地元若手陶芸家の陶器・陶人形や、アクセサリー・雑貨、お箸等を展示販売しており、2階はお食事処で季節料理「建長(けんちん)膳」が食せます。

 北鎌倉陶芸館(写真拡大)

「北鎌倉吊るし展」は1階店内のスペースに、尾形光俊、かとうひろみ、嶋本静子、浜肇子と銀の針スタッフおよび北鎌倉陶芸館スタッフの作成の吊るし飾り天井から吊る下げられています。

 陶芸館の吊るし飾り(写真拡大)

東慶寺の観梅
「北鎌倉吊るし展」開催のかまくら陶芸館に行く途中の、東慶寺門前を通りしな、3月22日は暖かな天気に恵まれ梅の香が漂い満開の梅が見えましたので、帰りがけに寄り道して境内で観梅を楽しんできました。
東慶寺(鎌倉市山ノ内1367)は、臨済宗円覚寺派の寺院で、山号は松岡山、寺号は東慶総持禅寺と称して、本尊は釈迦如来、開基は北条貞時が父の北条時宗死去の翌1285年(弘安8年)で、開山時の初代住職は覚山尼です。東慶寺は、「縁切寺(駆け込み寺)」として知られていました。

 東慶寺パンフレット

東慶寺入り口には鎌倉街道に面したところに、山号の「松ヶ岡」と寺号の「東慶寺」と彫られた門柱が建ち、境内に入ると東慶寺の説明版と、法蔵館で2月7日から4月1日まで開催の特別展「2012年東慶寺仏像展」の案内掲示板がでています。

 東慶寺門柱を入る(:東慶寺門柱、:東慶寺説明板、:東慶寺仏像展案内)

東慶寺は山の傾斜地に開創され、境内は山道に沿った形で一直線に上って行き、その参道の両側に寺社の建物が配置されており、最奥に東慶寺墓苑が置かれています。

 東慶寺境内図

山門下の石段までの参道にある梅の木は満開で、その右側にある記念碑は、夏目漱石の参禅百年を記念して平成6年12月に建立されたものです。

 山門石段下までの参道(:山門手前の参道の満開の梅、:夏目漱石参禅百年記念碑)

参道を進み石段を上ると山門があり、駆け込みの女性を守る砦の門で、小さな門ですが風格があります。茅葺屋根の通用門の入り口を潜り拝観料の100円を払って入門ですが、小さな門ですので、出口は門の左側の塀を空けて改装してあります。山門内の梅は見事に咲き誇り、白梅や紅梅は梅の香で一杯で、紅梅の花は紅色やピンク色などいろいろな花を付けています。左側の鐘楼の梵鐘は、1350年(観応元年)の補陀落寺のものです。

 山門内の鐘楼付近の紅白満開の梅(:山門、:山門内の梅の木、:)

美しい宝形造の屋根を誇る本堂「泰平殿」は、本尊の釈迦如来坐像を祀り、佐藤禅忠師が紺紙金泥で観音を揮毫して、 1935年(昭和10年)に建立したものです。

 本堂附近の梅(:本堂山門、:本堂、:本堂山門内の満開の梅)

泰平殿入り口の黒塀前には、四賀光子が詠んだ覚山尼讃歌の歌碑が建立されています。明治以降の東慶寺は、檀家の数も増え各界名士の墓も多くなり、鎌倉の土地が文人を引きつけてひっそりと立つ歌碑や句碑、 詩碑や金仏が目に留まります。「松ヶ岡宝蔵」は、東慶寺伝来の寺宝を展示する宝物館で、縁切寺の歴史を伝える寺法書や呼び出し状、駈け込みの実例を記録した松ヶ岡日記が展示されています。松ヶ岡宝蔵への入館料は300円です。

 本堂から松ヶ岡宝蔵まで(:四賀光子歌碑、:金仏、:松ヶ岡宝蔵)

今年は、寒さが続き東慶寺境内にもやっと春が訪れ、花の季節となりました。

 寒さが続きやっと東慶寺は春の花の季節を迎える(写真拡大)

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次回 イベント 油彩・水彩・版画展 国立新美術館示現会展で入選の異業種交流会員の出展油彩画を観賞
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