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kan-haruの日記

旅ものがたり 徳島鳴門旅行 四国霊場(一・二番札所)、大塚国際美術館、鳴門のうず潮を巡る (その3)

2010年12月19日 | 旅ものがたり
kan-haru blog 2010

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大正時代の第一次世界大戦の板東俘虜収容所では、捕虜を人道的、友好的な扱いをしたので、彼らは生きる歓喜を知ったとよろこばれ、収容所で「第九」交響曲全曲を日本で初演したという史実を知り、大正時代の先人の行為には感激しました。
大正の浪漫から次の目的へは県道225号を戻り、県道12号を暫く西へ進むと右側に朱塗の山門が見えてきて、参道の極楽橋を渡れば第二番札所の極楽寺で15時20分頃の到着です。

第二番札所極楽寺
極楽寺(鳴門市大麻町桧字ダンノ上12番地)は、日照山無量寿院(むりょうじゅいん)と号し、高野山真言宗の寺院で、寺伝によれば、奈良時代(710~784年)、行基の開基という。弘仁6年(815年)に空海(弘法大師)がこの地での三七日(21日間)の修法で阿弥陀経を読誦したところ満願日に阿弥陀如来の姿を感得したため、その姿を刻んで本尊としたと云われています。本尊の阿弥陀如来は、鎌倉時代の作で重要文化財の1.4mの坐像です。本堂は、1573年- 1592年(天正年間)に長宗我家部元親の兵火で焼失し、1659年(万治2年)に再建されました。
本堂の東に、西に面して大師堂がり、宝形造りの銅板葺きの三間四方で、頭抜きの上に台輪をのせています。柱は当初のものであるが、相当の大修理が行われているが、老朽化している。大師堂には、お大師(弘法大師空海)様が祀られています。

 本堂周辺(:本堂へ49段の石段、中:本堂、右:大師堂)

仁王門は、1973年(昭和48年)9月に鉄筋コンクリートで建替えられたもので、古い形式の建物にしてあります。仁王門の左右安置される仁王像は木彫りで像高が110.5cmあり、作者が勇渾で江戸時代の作です。寄木造で両眼に玉眼を嵌入してあり、剥落した体面は当時は朱彩されていたものと思われます。
右の仁王像の阿形像は、口を閉じ頭部を斜め右に向け、右手は五指を伸ばし垂れ下げ、左手は拳を作り屈臂し肩の位置まで上げて、右足を大きく踏み出しての立姿である。左の吽形像は、頭部を斜め左に向け、強く口を閉じ、両手はともに屈臂しており、右手は五指を伸ばし掌を表にして拳を作って、左足を大きく踏み出しています。

 仁王門(:仁王門、:阿形像、:吽形像)

山門をくぐり、広い境内を左に行くと願かけ地蔵の前を通り、その先に納経所、庫裏がありますので、ご朱印を頂きました。願かけ地蔵様の地蔵菩薩半跏像は、1758年(宝暦8年)の造像です。

 境内参道(:境内参道納経所へ、:願かけ地蔵前を左に行くと納経所、:納経所でご朱印を頂く)

納経所から戻り、境内参道を本堂に向けて進むと美しい庭園には、招福弁財天が祀られています。子授け招福大師は、子授け招福をかなえて下さる修行大師様で子供を抱いておられるのが特徴です。この他、極楽寺の境内には、安産大師、一願不動、抱き地蔵、水子地蔵などの像が鎮座しています。鐘楼堂と鐘は、極楽寺檀家・全国の信徒による寄進により1973年(昭和48年)に建立されました。

 境内には沢山の祠・仏像・鐘楼などが見られる(:招福弁財天、:子授招福大師像、:鐘楼)

参道を奥に進むと、本堂への石段の手前に仏足石があります。階段の左手の薬師堂は、本尊に薬師如来が祀られており、お堂は三間四方の宝形造りで本瓦葺き、繁垂木、柱は面取りの角柱で舟肘木で桁を受けており、建立は本堂より後で江戸時代も末期とみられています。石段の右手の観音堂は、本尊に千手観音が祀られており、お堂は宝形造、本瓦葺きの三間四方の美しいお堂であり、建立は江戸時代中期のものとみられています。

 薬師堂と観音堂(:仏足石の先は本堂・大師堂への石段、:薬師堂、:観音堂)

境内にそびえる長命杉(鳴門市天然記念物)は、伝承によると、弘法大師が当山にて二十一日間の修法を終えられたのち、この木を自ら植えられて、行く末永くこの寺を守護するように祈願をこめられたという。この木の肌に触れると、その逞しい生命力の感応によって長命を保ち、天寿を全うすることができるという信仰が永く伝えられ、長命杉の名が生まれたのである。

 長命杉(写真拡大)

ルネッサンス リゾート ナルト
第二番札所のお参りが済んだので、神戸淡路自動車道を鳴門ICから鳴門北ICを経て、今日から連泊するルネッサンス リゾート ナルトに向かい、16時にチェックインをしました。

 ルネッサンス リゾート ナルト

ルネッサンス リゾート ナルト(鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛16-45)は、渦潮の町鳴門、瀬戸内海国立公園内に位置する南欧風リゾートホテルで、8階建ての本館、9階建ての南館はすべてオーシャンビューの客室が208室。イタリア料理、日本料理、バー等の個性の違った7つのレストラン、ラウンジが利用できます。
まず、部屋に案内されてサウスタワーの8階の部屋に通され、天気が良いので眼下に見渡す瀬戸内海は抜群で、対岸に淡路島や淡路島大橋の風光は見事でした。

 ホテルの窓から鳴門の海の展望(写真拡大)

夕食前に孫たちは、いけすで魚釣りや卓球などを楽しみ、年長組は今日の疲れを癒すため8階の展望風呂「瑠璃」に浸かりました。第1日目の夕食は、17時40分から夕食「彩」で郷土料理バイキング「阿波三昧」と、魚釣りの収穫のアジをから揚げにして貰い、和食の夕食で舌つつみを打ちました。

 第1日目のホテルでのくつろぎ(:ホテルのいけすでの魚釣り、:8階の展望風呂「瑠璃」、:釣りの成果のから揚げのあじ)

阿波踊りは、本場徳島では、時代とともに、カタチを変えながら、400年も受け継がれてきた郷土の踊りです。七七七五調の囃子ことばをリズムにのせて歌い、踊り興じる阿波踊りです。19時20分から1階ホールで地元の連が、熱狂ぶりの踊りを披露し、最後に泊り客と一緒に阿波踊りの体験です。

 本場の阿波踊りイベント(写真拡大)

阿波踊り 鳴門市かげつ連.wmv

[クリックすると、本場の地元かげつ連の阿波踊りが見られます。]

秋の夜長はなかなか夜が更けません、弓矢、射的、スマートボール、卓球やビリヤードに熱中しています。そのうち金欠となり、第1日目の旅行は終わりました。

 阿波の国での娯楽ゲーム(写真拡大)

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