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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 関連側道整備編交通計画糀谷・蒲田東地区(第2回その2)

2010年04月23日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2010 第2踏切道北方の高架橋工事風景(第1京浜歩道橋より09年04月)

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京急沿線の街並みが大変貌する
4月24日には京急平和島と六郷土手間および京急蒲田と糀谷間の上り線高架切替えに伴い、応募抽選者に対する京急蒲田駅の工事現場の見学会が行われます。この見学会は、5月16日に上り線高架化に対して高架橋や高架駅の工事が完成仕上がり段階を示すものです。上り線の高架化の次には、未完部の下り線の高架化の築造工事が行なわれます。また、下り線の高架化工事と並行し、鉄道の高架化に関連して都市環境(日照障害、騒音・振動、圧迫感等)の保全に資する目的で設置する関連側道の工事が、高架橋の北側(本線西側)で始まります。
これらの工事で、既に高架橋工事の沿線の各所で工事ヤードの設置のため民家や商店が立退き、今後も関連側道整備や駅前広場の新設とともに、市街地再開発事業の計画などで京急沿線地域の街並みが大きく変貌していきます。

 第1京浜国道拡幅で立退きの梅屋敷商店街(写真拡大)

さらに、京急高架工事とともに、国道15号(第1京浜国道)の拡幅整備工事と環8通りとの立体工事(「大田区界隈 第1京浜国道立体交差工事 南蒲田立体交差事業現場見学会 その1~3」参照)も行われていますので、高架橋の南側(本線東側)でも民家や商店の立退きと、神社の移転や旧跡公園地所が大きく削減されますので、沿線の街並みが大変貌するとともに、貴重な歴史的遺産も失われていくのです。

 東京都都市計画道路(幹線街路放射第19号線)拡幅工事 

関連側道整備編交通計画糀谷・蒲田東地区(第2回その2)では、これらの事業で街並みがどの様に変わるのかを追い、現在の街並みの姿を記録して残しておきたいと思います。

梅屋敷・京急蒲田間
関連側道整備編交通計画の糀谷・蒲田東地区の北端の側道は、梅屋敷第1踏切から多摩堤通りまでの都市高速鉄道京浜急行電鉄本線付属街路第2号線(略称:鉄京本付2)と呼ばれ、梅屋敷第1踏切から多摩堤通りまでの幅員6mの道路に整備されます。また、この間には、大森町南から呑み川までの国道15号線の拡幅整備の工事が事業中です。

 梅屋敷第1-2踏切間(鉄京本付2)地図

・梅屋敷第1-2踏切間
鉄京本付2の開始点(地図①)は梅屋敷第1踏切からで、踏切北側は駅前広場となり同踏切から第1京浜国道までの区道は幅員が拡幅され双方向の道路(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 関連側道整備編交通計画大森西地区説明会(第1回その3)」参照)となります。

 梅屋敷第1踏切付近の工事前の鉄京本付2となる区道(:梅屋敷第1踏切から第1京浜国道を見る、:梅屋敷第1踏切から南方の工事前の区道、:工事前の区道から梅屋敷第1踏切を見る)

鉄京本付2となる工事前の区道を、北方向を見ながら同第2踏切までを南に辿っていきます。最初のポイントは区立老人ホーム蒲田との中間点付近(地図②)で、同老人ホーム前を路地が西側の道路まで通じています。次のポイントは蒲田2丁目9番地の丁字路までの中間点付近(地図③)です。このあたりの区道に面した西側は、住宅が密集して軒を連ねています。

 第1-2踏切間の鉄京本付2となる工事前の区道を見る1(:最初の路地との中間点付近、:老人ホーム前の路地、:路地と丁字路との中間点付近)

3番目の地点は蒲田2丁目9番地の丁字路上の工事前の区道(地図④)で、次のポイントは梅屋敷第2踏切道路までの中間地点(地図⑤)で、同第1踏切から京急本線に沿った直線のいわゆる幅員が1間幅と称する最短幅の道路です。

 第1-2踏切間の鉄京本付2となる工事前の区道を見る2(:蒲田二丁目9の丁字路、:蒲田2丁目9番地の丁字路付近の区道、:丁字路と梅屋敷第2踏切道との中間点付近の区道)

鉄京本付2は梅屋敷第1踏切道から1直線に同第2踏切道(地図⑤)に達します。この第2踏切道は曲がりくねった旧道で、京急本線と第1京浜国道(東海道)間の南側は梅屋敷公園(「大森町界隈あれこれ 大森町風景 梅屋敷公園」参照)に接しており、江戸時代の東海道沿いの梅屋敷は「和中散」という道中常備薬の販売で知られた梅の名所であり、明治天皇も梅屋敷が気に入り9度も寄られたとの記録があります。公園には里程標があり、「距日本橋三里十八丁、蒲田村山本屋」と記されてます。

 第2踏切付近の工事前の鉄京本付2となる区道と踏切道(:梅屋敷第2踏切道から区道を見る、:梅屋敷第2踏切から第1京浜国道を見る、:梅屋敷第2踏切道西側)

東海道の利用者は、京・大阪に赴く旅行者のほか、川崎大師、池上本門寺や古川薬師などの江戸近郊の名所旧跡、社寺を廻る日帰りあるいは一、二泊宿泊の旅行者も多く通行しました。この踏切道の古道は、西に進めば呑み川上流に達し池上本門寺は程なくであり、東に進めば旧呑み川下流に達し川沿いの道を辿ると、大森町の内川が旧東海道・美原通りと交差する内川橋を出発点とする羽田道と交差し、この道が大師や羽田の渡しに向かい川崎大師を参拝する道に通じています。

 梅屋敷第1-2踏切間工事関連風景(:第1-2踏切間の第1京浜国道側の高架橋工事0906、:里程標、:旧東海道美原通りの羽田道石標)

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