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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ 大森町学びや もりこう会の集い(その1)

2006年11月11日 | 大森町界隈あれこれ 大森町学びや
大森町には幼稚園入園前から現在まで居住しており、幼稚園から高校までの学びやは、大森町にある学校に通学しました。大森町には、専攻したい大学が存在しませんので、初めて区外の学びやに通学し、先日卒業半世紀を経た母校のホームカミングデー(「イベント(8) 明治大学 ホームカミングデー(その1~2)」参照)に招待されたところです。
もりこう会とは、戦後の学制改革で新制中学・高校に変わって、大森工業高等学校となり、その交友会の卒業同窓会のことを云います。「もりこう」は、大森工業を詰めて称した略号なのです。

学校改革
大森学園高等学校は、少子化の影響と共に大学進学率の向上による普通科志向による志願者の減少傾向により、平成17年より工業科と併設して普通科募集が始まり校名が改称されたのです。これに伴い、同年老朽した校舎の建替えにより8階建ての第一期の新校舎が落成し、今年のもりこう会では第二期のイベントホールが完成していました。


引き続き、創立70周年を迎える平成19年までに、体育館などの第三期工事が継続して行われます。
第二期工事までに完成した校舎を見ますと、何と贅沢で立派な施設であると感心し驚くばかりでした。先の大学母校のリバティタワーやアカデミーホールの施設も全く同様ですが、社会の変遷による教育経営が破綻に結び付かないようにと、学校当事者のご努力には頭の下がる思いがします。

もりこう会の集い
もりこう会の集いの案内がきましたので、10月28日に会場の大森学園高等学校(東京都大田区大森西3-2-12 地図参照)に参加しました。
もりこう会受付のある新校舎のエントランスホールには、男女共学の制服見本が展示してあり、また、国内で行われている大会に毎年参加している自動車部の出場カーも展示してありました。
もりこう会開始前の時間を利用して、昨年新校舎を見学しましたので、今年はイベントホールを見学しました。われわれの学生時代には考えられず、思ってもみない立派なホールでした。


同窓会は、式次第に従い進行しましたが、役員が入れ替わりましたので、質疑応答にもたつきがありましたが、来年度の予算案審議も無事に終了して懇親会に移りました。
もりこう会閉会後、恒例の二次会を同期生と京浜急行蒲田駅近くの店で一献を傾けて散会しました。

大森工業高等学校の歴史(1)
・創設期
大森工業高等学校は、1938年(昭和13年)に大森・蒲田地区の中小機械工場経営者の有志よって、大森機械工業徒弟委員会が発足して、地方(特に東北地方)出身の少年工達に教育の場を与え、後継者の育成を目的として、1939年(昭和14年)に創立した大森機械工業徒弟学校が前身となります。
大森機械工業徒弟学校は、高等小学校卒が入学資格で修業年が3年で、生徒は昼間加盟工場で働き、学費を負担してもらい夜間に学校に通ったのです。
この時代は、学校が少なく雇い主の無理解などにより、働きながら学校に通うことが難しい状態であった中で、多くの経営者が学校を創立したことは、工業化の熱意によるもので、後の大森がものつくりの工場ネットワークの源となったものと思われます。

・大森工業学校の設立
1942年(昭和17年)財団法人大森工業学校の設立が認可され、夜間部は大森機械工業徒弟学校生徒中の希望者を試験の上入学させ、昼間の部は一般の尋常小学校卒の生徒を受け入れるなど、制度が改められました。
1943年 (昭和18年)の学制改革「中等学校令」により、新しい中等学校制度が実施され、中学校、実業学校および女子中学校が一つの学校制度として統一されました。

・大森工業学校の戦災
1945年(昭和20年)4月15日の大森町の空襲(「大森町界隈あれこれ(14) 鎮魂!大森町大空襲(第7~9回)」参照)により、校舎は全焼し学校再建は困難を極め、解散の声も聞かれました。
しかし、米沢現理事長(懇親会にて右から2人目)のお父さんである当時の理事長、米澤勇作氏は、日本の早急な工業再興と工業教育の必要性を考え、大森では焼け残った森ヶ崎の工場を借りて学校を再建させました。

毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(10月分掲載Indexへ)
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