4月18日に発売されたこの曲、もう3週間近く経ってしまっているけれど、今さらながらレビューを書く。
初めに結論から言うと、この曲、全然ダメである。
なるほど、聴いてみると「ら・ら・ら」などと同じく、ライブの最後(orアンコール前の最後)にみんなで腕を振りながら盛り上がれる1曲かもしれない。
しかし、この曲がその位置を占めるにはあまりにもメロディーが単調すぎる。変化に乏しいし、なによりもメリハリがない。山もクライマックスもあったもんじゃない。
「ら・ら・ら」を凌駕できる曲とは全く思わないし、移籍後の作品だけで見ても、ライブの締めにするなら「愛のうた」のほうが断然、その地位にふさわしい。
ストイックで上を目指す姿勢の強かった移籍前の大黒摩季ならこの程度の曲はリリースせず、みずからの手で葬り去っていただろう。移籍後も昔ほどストイックでなくなったとはいえ、それなりのクオリティの作品を生み出してきていた。
「胡蝶の夢」にしても、これまでの彼女のどの曲にも似ていない新しいタイプの曲で、もともとの大黒摩季の声質ともあいまって、夜中にひとりで聴くと背筋が寒くなるほどの怖ろしい魅力に溢れていた。結婚で新境地に目覚めたかな、と評価もしていた。
今回のシングルはまた、大黒摩季本人もさることながら、スタッフはじめ制作サイドの失敗も指摘しておいた方が良いだろう。
「コレデイイノ?」でなく「僕が君でキミがボクなら」がCDの1曲目だったら、私はこれほどショックは受けなかったし、むしろ積極的にCDを買っていたと思う。メロディーが単調で変化に乏しいことは、これまでの曲と聴き比べてみれば一目瞭然だけに、「コレデイイノ?」をCDの1曲目に持ってきたことがそもそも失敗だと思う。
長年、大黒摩季に付き添っているスタッフならこんな構成にはしなかっただろうと思われるが、レコード会社を移籍し、ファンクラブの組織も全面刷新したことで移籍前から付き添っているスタッフは皆無に等しいし、いま大黒摩季の周りにいるスタッフはいわゆる「取り巻き」のようなメンバーで、大黒摩季本人に直言できるような人もいないのが実情である。そのあたりの事情も、制作に影を落としているのかもしれない。
これまで心に響く良い曲を送り出してきた大黒摩季だけに、短絡的に結論を下すのはまだ早いと思うが、次の曲もまたこのような調子だったら、私はしばらく大黒摩季と距離を置くことになるだろうと思う。
初めに結論から言うと、この曲、全然ダメである。
なるほど、聴いてみると「ら・ら・ら」などと同じく、ライブの最後(orアンコール前の最後)にみんなで腕を振りながら盛り上がれる1曲かもしれない。
しかし、この曲がその位置を占めるにはあまりにもメロディーが単調すぎる。変化に乏しいし、なによりもメリハリがない。山もクライマックスもあったもんじゃない。
「ら・ら・ら」を凌駕できる曲とは全く思わないし、移籍後の作品だけで見ても、ライブの締めにするなら「愛のうた」のほうが断然、その地位にふさわしい。
ストイックで上を目指す姿勢の強かった移籍前の大黒摩季ならこの程度の曲はリリースせず、みずからの手で葬り去っていただろう。移籍後も昔ほどストイックでなくなったとはいえ、それなりのクオリティの作品を生み出してきていた。
「胡蝶の夢」にしても、これまでの彼女のどの曲にも似ていない新しいタイプの曲で、もともとの大黒摩季の声質ともあいまって、夜中にひとりで聴くと背筋が寒くなるほどの怖ろしい魅力に溢れていた。結婚で新境地に目覚めたかな、と評価もしていた。
今回のシングルはまた、大黒摩季本人もさることながら、スタッフはじめ制作サイドの失敗も指摘しておいた方が良いだろう。
「コレデイイノ?」でなく「僕が君でキミがボクなら」がCDの1曲目だったら、私はこれほどショックは受けなかったし、むしろ積極的にCDを買っていたと思う。メロディーが単調で変化に乏しいことは、これまでの曲と聴き比べてみれば一目瞭然だけに、「コレデイイノ?」をCDの1曲目に持ってきたことがそもそも失敗だと思う。
長年、大黒摩季に付き添っているスタッフならこんな構成にはしなかっただろうと思われるが、レコード会社を移籍し、ファンクラブの組織も全面刷新したことで移籍前から付き添っているスタッフは皆無に等しいし、いま大黒摩季の周りにいるスタッフはいわゆる「取り巻き」のようなメンバーで、大黒摩季本人に直言できるような人もいないのが実情である。そのあたりの事情も、制作に影を落としているのかもしれない。
これまで心に響く良い曲を送り出してきた大黒摩季だけに、短絡的に結論を下すのはまだ早いと思うが、次の曲もまたこのような調子だったら、私はしばらく大黒摩季と距離を置くことになるだろうと思う。