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主に山口西部(Y-west)の風景、花などを写真を通じて紹介しています。また夕陽なども掲載しています。

中津災害ボランティア

2012年07月25日 08時10分09秒 | 地域情報

今年の梅雨は各地では甚大な水害が頻発に起こりました。その中でも大分県、熊本県などを始めとする吸収北部の地域ではこれまでに見たことのない雨量や河川の氾濫で多くの地域が甚大な被害に遭われました。

梅雨が明けた今ですが、それでも被災された地域では復旧にはまだたどり着けていません。

大分県中津市に災害ボランティアに行ってきました。

今回派遣された地区は中津市の奥にあたる山国地区。中津市より山国川に沿い耶馬渓を経由し日田市に抜ける道を通ると山国という地区があります。ちょうど昨年にかかしワールドが開催されたことが記憶に新しく自分も昨年の秋にこの場所に訪れ、この場所でシャッターを押して山国の素敵な秋を写真に収めたこともありました。今回中津市社会福祉協議会へボランティアの申請をし、案内された場所がまさか昨年訪れた場所に行くとは予想もしてませんでした。秋に訪れた時は温かい秋の田園と地区の方が作られた立派なかかしが町一面に並び素敵な光景でもありました。少し不適切な表現かもしれませんが、山国についた時には不思議な「縁」という思いを抱いてしまいました。1年のうちに山国の素敵な一面と悲惨な一面を見ることになってしまいました。

中津市中心部から山国までは一部道路が遮断され、耶馬溪地区に入ると中津日田道路→耶馬溪ダムを経由し山国に行くことになります。耶馬溪ダム記念公園から左折し山国方面に進むとその甚大な被害を目にすることになりました。報道で流された河川の氾濫も記憶に新しいと思いますが、その増水の河川も今は普段の水位に落ち着いているのですが、濁流が残した爪あとは想像を絶するものでありました。橋は流され、カードレールは破壊され、カーブミラーなどもひん曲がり、家屋の1階部分は破壊され当時の水害の凄さを物語っています。

現状中津から日田への道は迂回路があり、一部片側交互通行などもありますが今は復旧へ進み工事がされています。道も安全なので日田へ向かうには迂回しますがこれといって問題はないと思います。

さて、今回のボランティア、コア山国を基点に山国の奥地の農業用水路の復旧作業をしてきました。山沿いの側を流れる渓流にそって位置する農業用水路には山からの多量の土砂が流れ込み水路の水の流れを止めています。スコップや桑で800mの長さの水路に落ちる土砂を除去する作業、年輩の方々をはじめ多くのボランティアの方々が参加され無事水路に水の流れが戻りました。この時に参加されていたボランティアの方々は総勢20名くらい。早くから来られて除去される方もおられ、人数も徐々に増えていきました。

一面土砂に覆われた水路ですが、無事に水が通りました。はじめは土砂に覆われ、水路には土色の水で覆われていたんですが、今は綺麗な水が戻っています。

当然の事でもありますが、今回はボランティア、及び周辺の様子の写真は掲載はありません。僕は報道関係でもないですし、情報の共有も大事と思われるかもしれませんが、一番の目的はそれではないので。現地の状況は各役所などのHPを通じてご覧になられてください。

 

ただ、山国の自然など素敵な部分は過去の写真と2枚ほど携帯で撮った山国の綺麗な河川を紹介したくて掲載します。

濁流で覆われた川も今は写真のように綺麗な透き通った川の色が戻ってます。

この山国の奥地の川は特に綺麗です。作業を終えて体を拭いているときに思わず川に入りたくなる心境を抱きました。水も冷たく暑かったことさえ忘れてしまうくらい美しい河川と水が疲れを癒してくれました。

1日くらいかかると言われた作業も昼には終了となりました。人がたくさん集まれば復旧もかなり早く進みそうです。暑さとの戦いでもありますが、人が多かったので交替しながら土砂も除去され、水路の水が貫通した時は皆歓喜の声があがってました。年輩の方が多いので、もっと若い男性の方が参加していただけると復旧のスピードも格段と早くなると思います。

作業を終え田んぼを眺めながら昼食タイム。今日のお昼は自作おにぎり。朝4時に作り外観は白飯、海苔なんて巻かず中には梅と塩っぺを入れた塩味を効かせたおにぎり。こういう時はコンビニの弁当だとやや重たいので、塩味のおにぎりは格別。久々に白飯ってこんなに美味しいだと痛感しました。ただ失敗したのがもう少し作っておけばと(笑)

これで最初の現場での作業が終わったのですが、この現場に地元大分のOBSのテレビ取材が来てまして、人生初めてのインタビューを受けることになりました(笑)自分でも思ってましたけど体がピキーンって緊張しながらインタビューしてましたよ。でもカメラマンの方がひときわ汗かいてますねって突っ込み風に言われたのでその緊張もほぐれいつもの自分に戻ってましたよ(爆)そういえば土砂を除去中に水路間際がわローアングル+接写で撮られているときは発汗がいいから撮っていたのかな(笑)いつもは写真を撮る方だからこうしてカメラ向けられると違和感がありますね。おまけにカメラ意識してか作業スピードが早いこと。まっ、大分での放送だから自分が見ることができないのですが、カットされてなければもう放映されているかもしれませんね(笑)天然ボケなインタビューもしたかもしれないけど。

昼食後は次の現場へ。水田周りの水路の復旧なんですが、1時間くらいで終了。6名くらいだったけど早かったです。ただ、一部大きな石などもあり、人の手だけでは解決できない場所もあります。今回は女性の方々の参加者もおられましたが、石などの除去はどうしても男性の方々の力が必要になります。

下の写真は昨年秋に訪れた時の山国町のカカシワールド。

あの時はたくさんのカカシが多くの方を癒してくれてました。今はあの時の光景とは違い厳しい現実と向き合っておられます。一刻も早く復旧できるようにお力をお借りできればと願ってます。

私もまた8月初旬に中津にボランティアに行こうと思ってます。暑いかもしれませんが、体の調子を考えながら短時間でも復旧へ進んでくれればと。

竹田、日田など昨年訪れた場所も気になりますが、交通にかかる時間と作業効率を考えるとどうしても近場を選択になります。が、それでも一人でも多くのボランティアの方々のお力が必要です。

今回持参した道具は水をポリタンク2つ分、ペットボトルに凍らせた水3つ、タオル3枚+凍らせたタオル1枚、長靴、ビニール手袋(厚いものが望ましい)、帽子、軍手、クールバック、簡易救急箱(消毒、バンドエイド、ガーゼなど)、水筒及び飲料水(うち凍らせたお茶、スポーツ飲料水)、弁当、飴(体力維持)、首巻き冷却タオルなどです。失敗したのがスコップを持っていくこと。今回は現地でお借りできたのですが、作業で使用する道具も各ボランティア受付センターで聞いておくのがよろしいと思います。場所によりボランティア作業が違う地区もあると思いますが、なるべく身軽で持ち運べるバックが望ましいですね。現地では水は復旧したので水の心配はないですが、あらかじめ良く冷やした水を用意できればベストです。また保険証、ボランティア保険加入になります。

それと一番注意しないといけないのが暑さ。熱中症対策は万全に。自分ができるペースでいいので、無理せず水分を取りながら作業するのがいいです。体の調子が悪いと早めに切り上げるのも決断の1つです。そのへんは自分での判断になりますが、人のペースに合わせるとどうしても無理ができてしまいます。気持ちが先走り体力がついていかないのはしょうがないです。無理せずゆっくりでもいいので落ち着いて進めていくのがベストです。参加される事に意義があります。

それと終わってからの気の緩み。自分も経験不足なのだろうか張り詰めていた気が終わった時にいっきに緩んでしまい、それまであった体の力が抜けたような感覚に陥ってしまいました。帰路の車の運転には十分注意されてくださいね。

中津でのボランティアの受付と詳細は下記リンク先をご覧ください

中津市社会福祉協議会
http://www.nakatsu-s.or.jp/

大分県における被害状況、義捐金受付、ボランティアなどの詳細は下記リンクへ。
http://www.city-nakatsu.jp/docs/2012070900041/

 

そろそろオリンピックも始まり、高校野球も始まります。暑さと戦っておられますし、僕も負けずに暑い中ですが頑張りますよ!

最後に、日ごろの運動不足が露呈してしまった(笑)常日ごろから運動しないといけないなぁ・・・・・

 

 

 



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