ひろさわの人生ダメ詰まり--No Liberty--

現在アニメ「山月記」を制作中です。囲碁もゲームもご無沙汰です。

同人活動の限界

2012-04-25 22:18:14 | 日記
(以下・敬称略)
前の記事の続きです。
もし前の記事を読んで私(ひろさわ)が守銭奴だというイメージを抱かれた方がおられましたら、申し上げておきます。
それは間違いです。貧乏なのです。
貧乏だから、負担には敏感になるし、
なにか(のイベント)を行う際の、負担の不平等というのにも敏感にならざるを得ない。
そして、その負担は平等であるべきだし、
全体(イベント)のために個人(サークルの中の人・一般・主催者)が犠牲になるなんてあってはならないと考えています。

前の記事に描いた「そうさく畑」のマネーフローですが、
これを同人誌即売会へと一般化します。
そして、サークルはこの即売会で「赤字」である以上、
(ほとんど存在しない真の意味での黒字サークルは省く)
それをどこかから補填しないといけません。

補填のやり方には いろいろあるでしょうが、
今回は、サークル(の中の人)が働いている場合のことを考えます。
こんな図になるわけです。


中の人は、仕事(場)で自分の「時間・体力・気力」をお金に換えます。

そして、家(orどこか)で自分の体を休め、再び働けるようにします。
ここでは時間(主に睡眠ですね)とお金(食費・家賃・衣服あと娯楽)を使って、「気力・体力」を回復します。

この二つの往復で余った「時間・体力・気力」を使用して、やっと本の制作(原稿制作と考えてください)が出来るわけです。印刷するには、さらに余ったお金が必要です。

この制作過程で(生きる)気力を(別口で)回復することもありますが、かけた「時間・体力・気力」は直接回復しません。(本が売れてそのお金を「自分の体」に対し行使することで回復します・・・まあその途中でお店でご飯を買ったりするときに交換があるわけだが略)
また、イベント参加することにより、気力が回復することもあります。
(注:逆に落ち込んでしまうこともありますよ)
(なんだかボードゲームのルールを書いているような気がしてきた)

さあ、もう明らかでしょう。
サークルが疲労せずに同人誌を出すために必要なもの・・・
それは、安定した仕事。
失業の心配も無い。(or失業してもスキルがあって転職できる)
生活を成り立たせるのに充分以上で、余暇も十分にある。
仕事のつまらなさ・厳しさで気力も奪われない。
計画的に創作できて、イベントの前日でさえ ゆっくり休める。
病気なんて、しない。
そんな仕事・・・

さあ、そんなの今の世の中、どれだけあるって言うんでしょうかね。
いや、あるんでしょうけどね。しかしその席はどんどん無くなってますよね。努力すればそういう席に座りやすくなるんでしょうけど、無い席には座れない。

仕事場ってやつは、できるだけ働いてる人の余った「時間・体力・気力」を吸い取ろうとするんですよ。いや、それどころか使いつぶそうとさえする。そう、一ヶ月見放題コースを選んだ視聴者が、出来るだけたくさんみようとするような熱意でです。

安時給、それでも「本を作る、創作する」ことを選ぶなら、
体の柔軟性を悪用し、未来の「時間・体力・気力」を前借するような形になるしかありません。具体的に言えば「睡眠不足」です。

それでも、我慢の限界を超えれば、どこかで破産するわけです。
人間の肉体が「意思」の力で完全に制御・管理できるなんて思い上がりですよ。人間の体はもうひとつの(内なる)自然です。自然を制御する? できるわけないでしょう。健康でありたいと思い、努力すれば、誰だって心身ともに健康になれるんですか。違うでしょう。

そして、そういう意味で破産してしまった私は、他のサークルの人が破産しないか不安になるわけです。(どう破産したのかお知りになりたい方は対面で聞いてください。ネットでは話しません)

そこまでサークル(個)に危険を強いるイベント(全体)って何なんだろう。・・・と、私なんぞは思うわけですが、これについては
「いや、危険だなんて、まさかそんなことないって、とても楽しんでるよ」というサークルもあるでしょうし、
「そうだ、もう限界寸前なんだ」というサークルもあるでしょう。
両方とも存在すると思いますが、その割合となると分かりません。
(アンケート取っても後者は分からないでしょうね。あれは気力のある人が書くものですから。この記事みたいに、辞めていく人がある種の「使命感」を持って書くってことはあんまり無いでしょう)
『使命感だと?』
意外ですか? うらみで書いていると思いましたか?


よくは覚えては居ませんが・・・かなり昔の即売会では、こんなことは感じなかった気がします。世間知らずってだけだったのかもしれません。
あるいは「世間」ってやつが変わったのかも知れません。

ひとつ付け加えておきます。
>・終了時の拍手?
 ごめんなさい、していません。

私だけがすねて拍手しなかった、とお思いかもしれませんが、私だけではないです。その割合がどうなのかは、主観によって変わるでしょうけどね。


○今回コメントは「不許可」です。
前回のような匿名の「悪口(あっこう)」を拒否するためです。
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