ご無沙汰しているうちに、どんどん時が進んでしまいました。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
私は今、舞囃子(仕舞より長く、能の一部を舞う)の稽古をしています。
舞囃子を発表会に出すのは5回目ですが、4回目からは、24年が経ってしまいました。
そして早舞(はやまい)は初めて、しかも記憶力も体力も、この年月の間に随分衰えてしまいました。
例えば、すっと立ち上がりたいのに、どうも一息遅れてしまう、
筋力が落ちたせいか、腰を入れても姿勢が不安定な感じがする、
謡の暗記や、謡いながらの複雑な動きを覚えることに、以前よりもてこずる…
不安がいっぱいあります。
朝だけだったスクワットを夜もやる、家事の省力化でなるべく練習時間を確保する、
目下こんな努力だけですが、毎日一歩でも半歩でも上達したいと思いつつ過ごしています。
以前より良いこともあります。
先生(男性でいらっしゃいますが)の、手足が長いという体型に、私の体型が似ているので、真似しやすい、
年月の間に少しは知識と経験が増え、役への理解が深くなった(ような気がする)等々。
徳勝龍のように、「もう」ではなく、「まだ〇〇才」だと思って頑張ろうと思っています。
一年ほど前に訪ねた、熱海のMOA美術館の能舞台