音楽修行日記

作編曲家、花岡宏晃の日記です。

「中西和久のエノケン」東京公演観劇

2010-10-31 23:07:08 | 日常
今日はエノケンの東京公演にご招待頂きました。
東京公演の最終日と言うこともあってか?作演出のジェームス三木さん、美術の妹尾河童さんも
みえていました。
つい先日通し稽古を拝見しているので、大きな違いはお客様がいらっしゃることですね。
自分の親以上のお客様も多いため、受けるポイントなどを参考にさせて頂きました。

管楽器はプロのミュージシャンによる録音意外にも、ステージで役者さんによって演奏されますが、
稽古中から懸念されていた、楽器のピッチの問題はやはりありましたが。
でもある意味エノケンの音楽では楽しさが出ていればある程度許容される問題
(酒場の片隅に置かれたロクにメンテナンスされていない、場合によっては壊れて出ないキーも
あるくらいのピアノが、味のあるラグタイムの音を出してくれるように)
・・・と思うのですが甘いでしょうか(^^;)

通常管楽器の演奏は、演奏前に十分に楽器に息を入れて暖めておくのですが、
芝居の中で吹くとなると、どうしても楽器はしばらく放置しておくことになるので、
冷えて音程が変わってしまうんですよね。
これから地方公演に入り寒い時期になってくるのでますますシビアなところです。




公演には関係ないのですが、チラシの中にこんなものがあって目に留まりました。
ポストカードで、裏が公演のチラシになっていました。これならちょっと取っておきたくなるし、
丁度エノケンも浅草に関係するお話だったのでインパクトありますね。


終演後、移転される会社で集まりがあるので、御挨拶に行こうとしたら、電車の事故で
駅で足止めを食いました。 これ長かったよいでかなり影響受けた方いたろうなぁ。
で、その時のアナウンスの最後に「運行情報はHPでも見られますのでご利用下さい」
なんて言ってて、ちょっとびっくり。いや実際それが出来る人は多いだろうけど、
それが前提でアナウンスされるとね(^^;)

移転パーティの会社ではスタジオの1室がみんなのiPhone充電ルーム状態になってて笑いました(笑)
やっぱユーザーは多いほうの業種なんでしょうかね?

上手く時間をやりくしりして、知り合いがピアノを弾くというハロウィンライブに
顔を出したったのですが残念。



ちなみに僕は先日ハンズに行った時、こんなのを買ってしまいました。
アメリカのパスタと、ポーランドのお菓子。

残念無念

2010-10-29 23:40:11 | 日常
一気に2つ記事更新です。
最近コンビニなどで売っている粉末のホットレモンを体が求めています(^^)
1日にレモン1万個分くらいのビタミンCを摂ってるんじゃなかろか?(笑)

さて今日は、とても楽しみにしていた知人の演奏会があり、事務仕事だけ済ませて
急いで向かったのです。それでも時間がギリギリだったため、やめときゃよかったのに
使い慣れていない近道ルートで行ったら思い切り迷ってしまい結局間に合いませんでした
・・・公演時間も短かったので。
スマートフォンのGPSを過信していたら思ったより役に立たなかった事も一因ですが(;;)

まぁN響の方に曲を見て頂いたそうで、僕などがどうこう意見を言うのも要らぬ世話ですが、
それにしても生で本番を見届けたかったなぁ。

今度からこういう時は迷わずタクシー に飛び乗るようにしよう。
ケチケチしてチャンスを逃してしまっては何にもなりませんもんね。

明日から台風がくるそうでお気をつけ下さい。

77.45

「中西和久のエノケン」稽古見学

2010-10-28 23:19:47 | 日常
今日はエノケン東京公演の稽古見学をさせて頂きました。
稽古と言っても公演は明日からですのでもう最終段階の通し稽古です。

もう再々演ということで書いても問題ないとは思いますが、
今回出演の劇団員の方々もこの公演のために楽器を練習されてきました。
(演技しながらだから普通に演奏するよりずっと難しいことでしょう。)

公演のために役者が楽器を特訓されることはしばしばありますが、
中西さんの演奏される楽器の数は凄いですよー!

*

今日の現場には美術の妹尾河童さんがみえていて、御挨拶する事が出来ました。
とても優しく、でも美術に関しては妥協を許さない厳しい方でした。
少しお話をさせて頂いている中で無意識に「先生」とお呼びしたところ
「先生って呼んだら千円取るよ?みんな 対等だからね。河童で良いよ。」
と言って下さいました。

こういう場では美術、振り付け、音楽、など専門家は「先生」と呼ばれることは
珍しくはないのですが、河童さんの場合は高名の方が崇められるように人から呼ばれる
「先生」という響きが好きではないのでしょう。

この話は現場では皆にされているようで、話に尾ひれが付いて「あいつは◯千円取られた」
なんてネタ話も飛びかっているそうですが、もちろん実際徴収されたことは無いですよ(^_^;)

2回目の通しは作・演出のジェームスさんが来られて細部の演出をされました。
どれも「なるほど~」と感じる内容で、役者でない僕でも芝居の勉強になりました。
すぐに答えや指示を言われずに、「なぜ(このシーンで出てくる料理が)○○なの?」という風に
役者に問いかけ、まずは本人に考えてもらって意見を聞き、最後にジェームスさんの脚本の
意図を伝えるというご指導をよくされていたのも印象的でした。

もう歳なのによく働いてくれます 

2010-10-27 15:23:51 | 熱帯魚
妖怪アダプター隠しに悪戯され、前に使っていたmp3プレーヤーが充電出来ないいいいい!
(USBでは充電出来ないタイプ)
参ったな、昔録音したデータを吸い出したいのに・・・。

*

先日、とある同じアーティストのCD6枚、DVD2枚を衝動買い(CDはレンタルも含む)
してしまいました。
僕に良くある、「曲を作る前に同じ方向性の音楽として参考に聴いておきたかったけれど、
結局仕事が終わってからゆっくり聴くことになる」というやつです(笑)。

*

さて、この間水温計の吸盤が落ちてしまっていたのですが、色々あって放置したままでした(^^;)



するとオトシン君が綺麗に水温計のコケを食べてくれたようでツルッツルになってました(笑)。
こちらをガン見しているコリドラスジュリーはまだ若いですが、成長してコリドラスらしく
コロっとしてきました。でも大きくなるにつれ、ちょっと前までお気に入りだった橋
(写真の赤いの)の下に入るのが苦しくなってきたのですが、下の砂を掘って一生懸命
入ろうとします(笑)。

76.65

ビザールキーボードセミナー

2010-10-24 23:56:53 | 日常
キーボードマガジンと連動企画の「ビザールキーボード」というセミナーにて
高山博さん、小川文明さんにお会いしてきました。
小川さんの手の届く距離のところに座って演奏を聞いてきましたよ。

会場の機材トラブルで高山さんの用意されてきた仕込みがまったく再生出来ないという
事態になってしまいましたが、「本当ならここはオケを作ってきたんですが・・・」
などと普通の人なら言いそうな愚痴のひとつも口にされない高山さん、尊敬します。

逆にトラブルのためにお二方の昔話などとても面白いお話の数々が聴けて面白かったです。
意外とハウツー話より、こういったミュージシャンの過去のお話って興味深いものです。
なるほどこういった経緯でこういう風になられたのかぁ…など。

セミナーはUSTREAM配信もされていたので言っても構わない話とは思いますが、
小川さんが高校時代EP-1でチックコリアのバンドをされていて
「どうしてもあのCDの音にならない!」と苦心されていた高校時代、
「音大に入るにはRhodesが必要なんだ」と母親にウソをついて買ってもらったという
お話は面白かったですね(笑)。
通な方でないと笑えない話で申し訳ありませんが(^^;)

小川さんのプレイは、さすが昔のキーボードやオルガンで鍛えられた方は
ペダルを使わない滑らかな奏法が得意だなぁという印象を受けました。
僕も元々は電子オルガン出身なので苦手ではないのですが、やっぱプロレベルでの話となるとね(^^;)

また、高山さんのシンセに対する知識の深さはもの凄いですね。単なる楽器解説だけでなく、
メーカー裏話や時代背景なども織り交ぜた話術がとても面白かったです。



学生の頃から使っている小川さんの教本にサインを頂きました。
(※追記 と思ったら少なくとも学生のころには出版されていませんでした。
  あの頃これを練習していたらもっとマシだったろうなぁ^^;)
嬉しい反面、セミナーという場でなく、仕事の現場でお会い出来なかったことを
悔しく思う気持ちもあります。

「京都花灯路恋の耀き」観劇

2010-10-19 22:42:21 | 日常
多少ではありますが曲作りをお手伝いした京都南座の「京都花灯路恋の耀き」
東京公演に招待して頂きました。

会場の浅草は、お気に入りのお菓子があったりで、Idecsという会社にお邪魔した帰りには
ついでに寄ったりしますが、大抵夜なので日中にゆっくり歩いたことは殆どないんですよね。


公会堂から横を見ると、スカイツリーが見えました。


色々な会社、個人からお花が。これ番組内で公演を宣伝してくださったのでしょうかね。


浅草公会堂の緞帳。

面白かった台詞や感想等色々書きたいことはありますが、まだまだ地方公演があるので
自粛します(^^;)

ミステリーという特性上、結構台詞のあるシーンがあるのですが、
こういうところの音楽をこのクラスの会場で役者の声を邪魔せず上手く演出する・・・。
具体的には周波数帯を被せないのと音色選びでしょうか。音数の少なさもポイントです。
師曰く、TVや映画では問題ない音楽でも舞台ではバランスがもっとシビアとのこと。

でもこの手の音楽は、音楽単体で作っている段階では音がスカスカなため、
頭では「台詞と一つになると丁度良い」と思っても、作り手としてはもっといろんな音を
足したくなってしまうんですよね(笑)。

* 

寒くなってきて風邪を引きやすくなっています。ご注意ください。
「正しいうがいの方法」
いきなりガラガラうがいをしてはいけないとのこと。よかったらご覧ください。

楽譜を書くなら?

2010-10-18 23:53:13 | 日常
もう10年以上楽譜書くのにFinaleを使ってきたけれど
ちょこっと次の仕事でSibelius 6の体験版を使ってみようと思っていました。

かゆいところにまで手を伸ばしたい場合はFinaleしかないけど、
レコーディングなどの実際仕事に問題ないレベルの楽譜を短時間で仕上げるには
Sibelius 6の方が良いという話を耳にしたからです。

結局時間が迫ってきたので覚える自信がなく見送りとなりましたが、
使ってみた第一印象では、細かいことですが僕は♪の玉へ向かう「ノ」なんかを結構使うのですが、
音符を書いてから「ノ」を一生懸命くっつけるFinaleに対し、
最初から「ノ」つきの音符として書けるのはいいなぁ、と。
まだ「マグネティックレイアウト」の恩恵を味わうほど多くの音符を入力した訳でもなく
「MIDIファイル読みの賢さ」もFinaleと比べてみたいところですが、こちらもまだ試していません。

最もFinaleは「みんな持っている」という部分は強みで、
今までFinaleで書いた譜面をやりとりしたり、納品したりしてきています。

一方でFinaleファイルでの納品を嫌う人もいまして、理由を聞いたら
以後編成を少し変えたり、曲の縮小版を作るなど「ちょっとしたアレンジ」が必要となった時、
作編曲家に依頼せずに、(ベストではない内容ながら)自分らでいじることも可能になるから。
といったお話でした。なるほど。

Finaleは確かに便利だし、楽譜を書くソフトと言えば「Finale」といった感じで
さほどライバルソフトもいなかったためか、毎年新しいバージョンが出る割に
(逆に毎年出してるが故に?)進歩の歩みが遅く、「空白の小節にコードをつけられる」
が出来るようになるまで10年以上かかったりで(なので今まで強引なやりかたでつけていました)。
そろそろ危機感を持って欲しいところではあります。

関係ないですがFinaleの日本語版を販売しているイーフロンティアは
僕の知る限りでは唯一音楽ソフトを扱う会社で「中日優勝セール」を行いました(笑)。

ドラえもん、のび太の名言

2010-10-16 14:19:01 | 日常
ネットしてたらNAVERの中のこんなサイトを見つけました。
昔はさらっと読んでいたものですが、今見ると結構考えさせられたり
「良く大人がこの台詞を書けたなぁ」・・・と思うほど子供の視点での発想が出来ていた
作者の創造力の豊かさに驚かされます。

のび太の迷言・名言集
ドラえもん名言・迷言集

「中西和久のエノケン」再演

2010-10-15 19:51:10 | 日常
やっと久々に一息つけました。はぁーしんどかった・・・。
前回の投稿を見ると1週間ちょいぶりですか。体感的には2週間以上経っているような感じです。

詳しくはまた改めて書こうと思いますが、このところ自分の不勉強からくる
筆の進みの悪さに苛立ちを覚えていました。
今後の仕事量の見直しを含め、生活スタイルを変えて行けないとな・・・と思っています。

さて書きたいことは色々ありますが告知から。

京楽座
「中西和久のエノケン」

作・演出 ジェームス 三木
  美術 妹尾 河童


恩師の助っ人として数年前にエノケンの歌曲数曲をアレンジさせて頂いた演目ですが、
ただ今再演で20都市を巡っており、今月下旬より東京公演があります。

小編成のブラス(サックス、トランペット、トロンボーン)をレコーディングしたのですが、
インペグさん(ミュージシャンの手配をして下さる方です)が国内でもかなりの腕の
ミュージシャンを集めて下さって感動でした。
swingの昭和歌謡なので、面白おかしいフレーズなども盛り込みましたが、音の終わり際を
上げるリップグリスなんかも「プロ中のプロ」というレベルで良い感じに決めて下さいました。

とはいえお手伝いですので本来クレジットに乗るような立場ではないのですが、
京楽座さんがお気遣い下さいまして「音楽監督助手」というクレジットを頂戴し、
物凄い方々と名前を並べさせて頂きました。お心遣い感謝いたします m(_ _)m

「水屑の果て」 観劇

2010-10-06 20:02:36 | 日常
昨日は少し体調を崩し制作を休んでしまいました。
正確には仕事はしていたものの集中が出きず全然進まなく、いっそちゃんと休んでいればよかったなぁ。

先日10/3、お世話になっている空間製作社の時代劇ミュージカル「水屑の果て」
にご招待頂き、観劇して来ました。他にも様々な商業演劇に関わらせて頂いておりますが、
ここはスタッフもキャストも自分と歳が近く、例えば「かっこいいと思えるツボ」だったり
そう言ったポイントが殆ど一致するので、仕事だということをを忘れるほどモチベーションが
上がります。

この演目は再演になりますが、僕は空間で一番好きなんですよね。脚本も曲も美術も素敵なので。
これには自分が全く関わっていないから純粋にお客として見れる安心感もあるのかもですが(笑)。
初参加の方も多くどうなるかな?と思っておりましたが、流石空間、良く稽古された
良質のお芝居を見せて頂きました!

童謡(…でもないんだけど、なんと例えて良いか言葉が出てこない)を変拍子で作るという
まつもとみほの作曲センスも光ります。それが単なる作曲家の自己満足でなく、
キャラクターソングとして雰囲気にぴったりだから素晴らしい。

終演後、キャストさんスタッフさんとしばし歓談。
常連キャストの中で今回出演されていない役者さんがいたのですが、その理由が分かったり。
(かわいい赤ちゃんを連れて来られていました。)

初参加キャストの方の中に、なんと初代ドラえもんのドラミちゃんの
声優さんが社長を勤める事務所からも数名出演されていたそうで。

・・・というかドラミちゃん、社長になられたんですね!?すごっ!!
今日から「ドラミさん」とお呼びしなくては。