音楽修行日記

作編曲家、花岡宏晃の日記です。

生存確認までに

2010-07-25 17:09:56 | 日常
最近の作曲で気づいたこと、ライブレポートなど書きたいことは結構あるのですが、
月末まで余裕がなくてすみません。
今月はちょっと集中がいまひとつで筆の進みが悪いです(^^;)
演奏家でも作曲家でも、レベルの高い方とご一緒した時思うんですが、
そういう方々はやっぱり、ここぞという時の集中力が凄いんですよね。

それでも、作る曲数が先方の都合で減ったり、仕事を手伝ってもらっている
作曲修行中の方にも良い曲を作ってもらったりでおかげさまで何とかなりそうです。
もちろん僕はゴーストライターを使うようなお偉い先生じゃありませんから、
ご本人のクレジットを載せてもらいます(笑)。
ただ、素晴らしい才能がありながら耳のトラブルに悩まされているとのことなので
なんとかしてあげたいのですね・・・。

今月を乗り切ったら、週に2日くらいは休めそうなので、やっと色々出来ます。

PAをやりました

2010-07-17 23:55:16 | 日常
友人の参加するコーラスバンド、セルクルのPAを任せて頂きました。
毎回見に行っていたライブなのですが、なぜか今回は音響のお願いを受けまして(^^;)


お店はいつもの、横浜にあるレストラン、コンゾコーナー。


ピアノ&ボーカルのあやこ氏の盲導犬のセロちゃんは暑い中歩いてきたこともあってか
お店に入ったらぐでんぐでんに。
先日急速に仲良くなったセロちゃんですが、今日はご覧の通りハーネスつけてるので、
けじめをつける意味でも、なでたい気持ちをぐっと抑えました。
この辺をなあなあにしていると、訓練を受けた盲導犬と言えどしつけが崩れてしまいます。


ポピュラーの作曲家はお偉いさんでもない限り、日ごろ自分で機材を使ったりMIXしている人も
多いと思うのでまぁそれなりに使い方は分かるのですが、僕はライブのPAのポイントは
全く知らないので普段自分がやっているような感覚でトライしました。
まぁ会場はライブハウスではなく、簡易ライブの出来る飲食店なので、
正直そこまで本格的な機材、セッティングではなかったため僕でも何とかなったのですが。

最初から分かっていたことですが、3人個々の声質作りなどは時間がなく出来なかったので、
曲を進めていく中で調整(^^;)
コーラスが大切なバンドということで歌をこもらせたくはなかったので、
3つのマイクは基本ハイを揚げ目、男声はややローカット気味、
とにかく抜けだけは良くしておこうと。
ただ高音成分が多いと、長く聞くと耳が疲れるのでそこは気になったのですが、
結果的にお客さんの年齢層がやや高めなので、大丈夫だったかな?なんて(^^;)

セットリストも、バラード系のものだけ直前に聞いておいたものの、
3人のうち誰がメインで歌うかを完全に理解していなかったので、これも曲が始まってから
こっそり調整(^^;)
(たまにMCで「○○さんが歌います」と言ってもらえたのは助かった。笑)

隠し芸的に歌のバックでバイオリンが演奏がありましたが、
これに至っては一度も事前のチェックで音をもらっていないという状態だったのだけど(^^;)
なんとかリアルタイムに調整。
リバーブの乗りが良く、曲調にも合って良い感じだったので、深めにガッツリ
いかせてもらいました。

曲の終わりでは結構拍手を頂けて、僕も嬉しくなりました。
もちろんそれは演奏者への賞賛なのですが、
演奏をお客さんにより良く伝えることで、たとえば演奏の感動が10だとしたら
上手いPAによってそれに+1、+2することは出来るわけで、これがPAのやりがいなのか
なぁと感じました。

慣れてきたら、まぁほどほどにだけれど、バラードのラスサビの歌い切りの余韻箇所に
リバーブ量操作したりとか、ネタ曲の掛け声の部分に若干加工を施すとか余計なことまで
やりだしてしまった(^^;)
ただこの辺はミュージシャンの領域でもあるので、打ち合わせもなしに
あまり余計な手を加えてもいけないですが、お客さん受けが第一だよとあとで言って貰えたので
今回はこれでよかったかな。

最も大きな反省点としては、もうちょっとステージ横に引っ込めれば良かったのだけど、
ミキサーがピアノの横にあるので、そうも行かず、ちょっと裏方にしては目障りだったか
と思います(^^;)。


覚え書き

2010-07-15 13:05:27 | 曲作り
忙しいのに歯にちくっとする痛みがあり、まぁ先延ばししてもどうせ忙しいのだからと、
昨日1年ぶりに歯医者にさっさと行きました。
数年前出た歯軋りが直っていなくて、自力で3箇所も歯を欠けさせていたことが判明。
歯医者さんいわく僕は歯自体は丈夫な方とのことで、それを削るってどんだけ無駄な力を
寝ている間に使っているのか・・・。
歯軋りって、ストレスだとかそれ以外の理由だとかはっきりしないようですが、
もしストレスだとするならば、ヨガや太極拳をやっているものとして
心身のコントロールが出来ていないのが一番情けない。

*

さて、残念ながらどれも詳細はお知らせできませんが、ここ最近の作曲仕事を
いくつか覚書までに。(1が今まさに進行中。)

1.
テーマや路線は決まったものの、通常のコード進行では近年のセンスに合わず古臭い
気がするので、いわゆる非機能コード進行にしようとしています。
しかしながらこれは殆どセンスと感覚頼りなので、難しいところです。
スパイスの定番の調合を無視して、トリッキーながら新しい味を模索するような感じ?

もともと僕はBメロで少しコード進行に工夫をする(それに頼ると言えなくもない)癖があり、
それはそれでいいのですが、似たような事ばかりするのもどうかと思うので今後検討が必要。

2.
これはなかなか良い感じの曲が出来ました。曲のプランがうまく立てれていたのが大きいかと。
最も自分の中では・・・の話で、クライアントさんのご意見はこれからですが。
この曲が使用されるプロジェクトの中では比較的目立つところの曲なので
そういった部分で特に質の良いものが出来れば引き締まると思いますし
作曲者としても嬉しいですね。

3.
仕上がりは悪くないと思うのですが、作曲を曖昧にしたままアレンジに入ったら
異常に時間がかかってしまいました。
やっぱある程度設計図をイメージしてからアレンジに入らないと。

4.
音楽的にはいかにもコーラス(クラシック的な)が似合いそうな音楽なんだけど、
もしかしたら演技というか、台詞バックに使うことになる可能性もあるとのことで、
邪魔になっちゃうのかな・・・と入れなかったところ、「入れてください」とのこと。
ううん、やっぱそうか・・・。
でも実際試してみたら「やっぱ外してください」と言われる可能性もあるかもしれない(^^;)

大量のツマミは男のロマン

2010-07-09 22:51:49 | 曲作り
ダンス系に特化したソフトシンセは持っていないので、手持ちのソフトシンセの中に
イメージに近いものがない時に限りアナログシンセに電源を入れて使っています。
前世代的な、ループ素材はいい感じのをそれなりを持っていますが、質は良くても
コードがからむものは、曲の中に使うには殆ど役に立ちませんし。



正確には、これはアナログ・モデリング機なんですが。
なので音色の保存も出来ますが、昔のアナログシンセ使いの人は作った音を再現できるよう
このようにツマミの位置の写真を撮ってたりしたそうです(^^;)

ちなみにこのシンセ、買う時にはマイナーチェンジした後継機が出ていたのですが、
そっちではこの青緑色のボディが黒になってしまったので、わざわざこっちを選んだのです(笑)。

それにしても急ぎの仕事では音作りにかける時間を短縮したいので
なんかいいダンス系のソフトないかなぁ。かっこいいアルペジオとか一杯入ってるような。
どっちにしろ時間をかけても、その道のプロが作る音にはかなわないですし。

アニメ化おめでとうございます

2010-07-04 12:31:28 | 日常
昨年PS2ソフト「アマガミ」のキャラクターCD「高橋麻耶」(先生)の曲を作編曲させて
頂きましたが、この度めでたくこの作品がアニメ化されました!
・・・そこまでは小耳に挟んでいたのですが、なんと既に放送が始まっているとのこと!

高橋先生活躍しますかね?
ていうか高橋先生物語でいいですよ、もう(!?)

最初「アマガミ」という依頼をお受けした時は、語幹からホラーかなにか?
(ガミ=神…みたいな)と思ったのは秘密。

関係ないですがホラー系の音楽って、SEとか特殊奏法に頼っているものもありますが
物凄くアカデミックというか近代現代クラシックあたりをしっかり勉強してないと
書けないようなレベルの高いものも結構ありますよね。

月の初めから

2010-07-01 23:11:34 | 日常
制作時間を増やすため、
顔合わせの会合を欠席させて頂くいう悪行をしてしまう。
紹介者なのに顔を出さないって人としてどうだろうか?

*

セールと円高もあり、大容量音楽ソフトを輸入。
日本の代理店はもう少し勉強しないとみんな本家から買っちゃうぞ?



鬼のDVD28枚組…インストールに10時間くらいかかったかな?
日中時間を割くのがもったいないので、寝てる時間にちょくちょく目を覚ましながら
やればいいやと思っていたんだけど、ディスク交換が気になって結局深く眠れず。
今思うとアホなことをした・・・。

これだけ不便だとやっぱ今後はHDD販売が主流になっていくのかなぁ。
ちなみに快適に動かすにはちょっとマシンパワーが足りないようで、
今の仕事では部分的な使用に留まりそう。主な活躍は次のプロジェクトからということで。

某変態的クオリティーを誇るメーカーがこの間出した
トロンボーンの奏者の仕事を減らしそうなソフトも欲しいけど、
買いすぎてもキリがないので次回に。まぁそのうち買うでしょう。
とか言って、作曲のネタが尽きたら刺激のためにも買ってしまうかも。
これはダウンロード販売なので、使いたい時にすぐ手に入るのが良いですね。