音楽修行日記

作編曲家、花岡宏晃の日記です。

良い刺激

2007-01-31 21:43:05 | 曲作り
用事の帰り、ツアーでお世話になるバンドがいる新宿ケントスに
顔を出してきました。年にリハと本番あわせても数日しか行かないというのに、
店長さんスタッフさんも顔を覚えていてくれていて嬉しいなぁ(^^)

予想はしていましたが、まだ17時と早かったので(確か皆さんの演奏は20時~2時くらいかな?)
バンドメンバーはベースのてつやさんしかいませんでした。
いつも合間を見て練習していて偉いなぁ。

*

TV番組で良いオケの曲が流れたので「音楽は誰だろう?」と調べたら、
僕とほぼ同年の方。最近はこういうこともしばしばです。
有能な人は20代で映画やドラマ書いていたりします。

僕も同じような仕事をこなす為には、腕を磨く事はもちろん
どうやってそのポジションを得るかと言う事も考えていかないとです。
職人としては「良いものを作っていれば認められる」と思いがちですが
とてもそれだけでは・・・。

一時期、やっぱ事務所入っていないと出来る仕事に限界があるのかなぁ?
と思った事もありましたが、その後フリーでも同様の活躍をされている方にも
知り合え、力をつけてそれをしかるべき方に認めてもらえれば不可能では
ないんだと分かりました。

もちろんそのためには、事務所がやってくれることを自分の力でこなさないと
いけないのですが。
あまり得意とはいえないけど、もっと積極的な人脈作りもしないといけないところです。

ついでにお腹もへっこまないかな・・・

2007-01-29 22:39:39 | 日常
ツアーは立ち弾きなので、ジムで泳ぎ、太極拳を入念にやって楽に立てるように
しておこうと思います。練習する時間より体力作りの時間の方が長かったりして(笑)。

昨年使った「消せるペン」が結構便利で、去年の書き込みを確認し直したら
間違っていたコードとか(^^;)修正するのに楽です。
タダでさえ同じ曲で「(このフレーズは)2005弾く」とか「2006カット」とか
自分しか分からない譜面になっているので。

「鉛筆使えば良いじゃん」って?それは言わない約束だ。

ちなみに人に読んでもらう楽譜を書く時は、鉛筆は光って見にくいのでコピーを取りましょう。

*

支払調書も大体届き終り、もうそろそろ暇を見て経理をしておかないとなぁと。
実は去年は僕にとっては大きい額(贅沢しない中古車なら買えるくらい?)の
お支払いの未納がありちょっと残念です。幸いきちんとした契約はあり
(逆に成功払いとかは非常に危険^^;)止むを得ない事情で遅れているようなので
それ程心配はしていませんが、やはりプロフェッショナル同士のお取引ですから
良き信頼関係の為にも善処して頂きたいところです(^^;)

岳くん

2007-01-26 20:51:16 | 日常
もう何回もやっているツアー曲なので、1回練習すれば弾けるだろうと思うも、
やっぱダメですねえ・・・。

さて今、北海道から同級生のみかちゃんが帰省されているので
お会いしてきました。今回3人目の子、岳くん(一歳長男)を連れて来ていて、
これで3人のお子さん全員と会えることになります。

それにしてもこのお宅の子は皆、漢字から名前を当てにくい。
興味深いのは、みかちゃんにとって名前は先ず漢字が先に決定して、
それをどう読むかが後回しとの事。

会う日の前日「午前中は東京ドームへ行くことになったんだよ。」と言っていたのだけど、
「飛行機の中でご近所のおばさん達に会って、一緒にキルト展(ドームで開催)
を見に行く事にした。」
とのことでした。飛行機でご近所さんに会える・・・うーんこっちじゃマズありえん。
最寄り駅で合流してご自宅へ。

僕を本能的に避ける長女、左右に持ったポテトフライをエンドレスで
僕の口に入れ続ける次女など、ユニークなお子さん達でしたが、この子は果たして・・・
と思いきや、とても良い子でした。あまり自分からは寄ってきてくれないけど
(僕が男だからかも?)、人見知りしないし、殆どぐずらないし
ワガママ言わないし、生まれてから初めて来たという実家なのに馴染んでるし、
TVまで歩いて行って音量を最大まで上げるも、全く動じないし。

写真を撮らせてもらいましたが、

「もっと良い顔撮ってよ。」とNG

Take2
「これはどう?賢そうに撮れたよ?」

「う~ん、笑うと可愛いんだよ。」とNG

強制的にママに笑わされ


なんとかOK。しかし明るさ補正してなくてごめん・・・。

お茶を頂きつつ北海道話、牧場話(家業です)など珍しい話を聞かせてもらいました。
牛のおっぱい揉ませてもらいに行きたいなぁ。

今日一番驚いた、みかちゃんの町豆知識。

「馬は犬よりはるか安く買える。エサ代も大型犬以下。」

苺攻め

2007-01-26 11:19:53 | 日常
長野から苺が届きました。





・・・16パックも。
大変あり難いのですが、どう考えても食べ切れません(^^;)
ご近所へ分けてもまだまだあります。昨日届いたらリハに持って行けたのに残念。

*

先日書いたお知り合いの卒業公演。
観に行った人からあれは凄かったと聞きました。

衣装も、演出も(^^;)他の一般的なクラシックの生徒さんらとは違い
音大でこんな事やって怒られないの?という事ばかり。
いやいや、音楽しかり、企画しかり、賛否両論出る画期的なものって
とても素晴らしいと僕は思います。
(もちろん仕事ではケースによって、奇抜さより万人受けを狙う場合もありますが。)
それにしてもフルートに長いリボンつけてたというのは見てみたかった。

普段そんなに自分を主張するタイプではない良い子だけに
関係者一同驚きだったようです。

本人に聞いてみれば多分「え?私そんな変わったことしてますか?」
と言いそうなマイペースな子なのですが、ただ音楽学校に通っているというだけで
音楽をしているつもりになっている生徒も少なくない中、自分のやりたいことを
しっかり形にしているのは素晴らしいと思います。

女子大潜入!?

2007-01-24 20:35:41 | 日常
今日は日ごろお世話になっているフルートの子の音大卒業コンサートが
あったのですが、別の用事に時間を使ってしまいました。

お話によると僕なんかでも行って良いらしく、
「おお、女子大の音大なんて初めて足を踏み入れるぜ!
上品な生徒さん達が芝生の上でサンドウィッチとか食べてるんだろうなぁ。」
と間違った妄想にときめく。

しかし・・・外部のホールでやるそうで(^^;)
(だから見に行かなかったわけじゃないのですが。笑)

あーでも今になって行けばよかったと後悔。というのも彼女はフルート科なのに、
学年で唯一自作曲を演奏するんです。フルート、ピアノ、パイプオルガンという
トリオで。

あー、パイプオルガン弾いてみたいなぁ。世に楽器は数あれど、
建築物と楽器が一体となっているものは、この他にあるのだろうか?
ペダル踏んだら天井の板が動いたり色々仕掛けがあるようで、
なんかモビルスーツでも操縦している感覚になれそう(笑)。

以前スコアを見せてもらったけど、ビジュアル系バンドが好きな彼女らしい、
高貴なお城の世界観な組曲でした。

かなり難しそうな現代曲で(本人はあまりそっちに持って行きたくなかったとは
言っていたけれど)
とても演奏だけ学んでいる人には書けそうにないものでした。
ってか僕もああいうのは書けん。確か作曲も習ってたとか言ってたかな?
流石は音楽一家という環境で育った子。

音楽一家って羨ましい気もするけど、もしかしたら時にはそれが嫌な時もある
かもですよね。色々分かりすぎちゃうというか(^^;)

そうそう、その曲の中でプリペアードピアノ(ピアノの弦に消しゴムやネジ
などをはさんで音色を変える)を使っていたけれど、
ビリヤード場では「マッセ禁止」があるように?
高価なピアノが傷むからこれを禁止しているホールは多いと聞きます。
果たして許可してもらえたのか・・・(^^;)


最後にご卒業おめでとうございます。
厳しい訓練を受けてきた彼女達ですが、卒業式では全員がそのグリーンベレーを
空高く投げ上げるのが伝統です。

ツアーまで

2007-01-23 17:33:29 | 演奏
あと20日となりました。
もう数年参加させて頂いているため、毎年レパートリーが少しずつ増え
一応どの曲をやる事になっても対応出来る様にしておかないといけません。
さらに直前に駆け込みで新曲が来る可能性大なので(^^;)

シンセを軽量なXP30に変更したかったのですが、
今まで使っていたJVの音色データを読んでくれないので諦めました・・・。
もちろん同じメーカーの、音源部分が同じ機材同士なので
上手く移せると思ってたのに(;;)
僕はかなり音数を作るほうなので、数十ある音を一から作り直すのも大変だし、
それならその時間練習した方が良いのでは・・・という結論に至りました。

Oh! My 昆布

2007-01-21 19:42:16 | 熱帯魚
コケ取り魚のオトシンのエサ(いつもコケばかりあるわけじゃないので)
として入れている昆布なんですが、なんか今の昆布は、前まで入れていたものより
硬いみたいで、どーも2、3日位しても食べれていないようなんです。


吸盤の口を使って裏から攻めたり


横から内部の肉(基本的に外側の皮?は食べない)をダイレクトに攻めたり(笑)

頑張っているんですが・・・やはり硬いようで。


まぁいざとなればオトシンは水草も食べるし、ちょっと太りすぎだったので
深刻な問題ではないのですが、食べたそうにしているのに食べられない
感じなのでちょっとかわいそう。
で、他の魚に食い散らかされるから入れたくないけど
昨日から非常食として、これも好物のほうれん草を一枚入れてあげています。

普段昆布出汁をとったりしないので知らなかったのですが、
昆布って部分によって、熱湯で戻しても肉がない(うすっぺらなまま)
ものや、柔らかい硬いがあるんですね。

うーん、でも乾燥した昆布を見てで「これは柔らかくなりそう」とか
判断するのは難しそう・・・。
(ふやかして肉厚になる、肉薄になる、は良く見ると見極められるのですが。)
教えて、道場六三郎先生!



夕方見たら、やはり昆布は食べないものの、
ほうれん草(彼の奥に見える虫食いのような葉)を食べて
白いお腹をふくらませてました。痩せてる時はぴたっと全身が
葉っぱなどに乗っかるのですが、お腹が邪魔で下半身?が昆布に
付かなくなっている(^^;)

コケ対策としてオトシンを飼う前は多いですが、飼い始めると
ガラスをはぐはぐしながら動き回るかわいい掃除姿を見たくて
「早くコケつかないかな」と思うようになってしまうからあら不思議(笑)。
実際それでコケを付きやすくする工夫をしている人もいるらしく、本末転倒(^^;)

初雪

2007-01-20 19:55:44 | 日常
起きて外を見ると、ぽつぽつ雪が舞っていました。
どうせすぐ止むと思っていたら午前中はますます振って来てビックリ。
お昼には止みましたが気温はどんどん下がってきて。

エアコンは、部屋のが古くて空気が悪いのと、暖房は頭まで暖まってしまい
眠くなる・・・という理由で余り好きじゃなく、レンジで温める湯たんぽと
電気ひざ掛けのお世話になっています。去年もこれで過ごしたので問題なし。

それでも体の芯は温まりにくいですが、習った呼吸法を5分ほどやれば
自律神経に作用して体の緊張が取れ、手足の血管がジワーっと広がって
温まってくるのが実感できます。
寒いと体が縮こまり、すると余計体が冷える上、余計な筋力を使ってしまいます。

楽器の練習でも運動でも、怪我防止のため、充分に体を温めてから始めるよう
気をつけましょう。太極拳でも、負担のかかる膝を良く温めてから行うよう
言われています。


映画など

2007-01-19 19:06:40 | 日常
夕方仕事が一区切りしたので、映画でも見ようかなとTSUTAYAオンラインで
地元店のDVD在庫検索をしようとしたら、今日から使える半額クーポンがあり、
プリントして持って行きました(要PCか携帯での登録)。

人一倍音楽も映画も見聞きしていない僕なので、名作といわれる定番所をセレクト。
でも黒澤映画とか本数置いていないものは流石キャンペーン中なので
もう借りられていて。

地域、客層にも寄るのでしょうが、最近はレンタル店でドラマ、アニメの占める
量がどんどん拡大していますね。
どちらも制作の段階からDVDの販売、レンタル売り上げを見越した予算で
作っているとは言え、うちの最寄店では映画が1階フロアから追い出されて
しまいました(^^;)

また近年は無料映画配信サイトもバカに出来ないものがありますね。
少し前までは、見たいような作品は少なかったのですが、
この間GyaОの映画を久々に覗いたらメジャーな作品も揃っていて。
フリーアドレスでも無料会員登録できるのでADSL以上でご存じなかった方は
利用されてみてはいかがでしょうか。

指揮とは

2007-01-18 20:16:36 | 日常
年始に音楽制作用MacのプライマリHDDを一から綺麗にしましたが、
半月で重度のクラッシュを起こしてしまいました。
だけど今年から高い専用バックアップソフトまで買って快適時のバックアップを
しっかり取ってあるので、丸ごと入れ替えれば復帰完了です。
外付けだからちょっと時間がかかるけど、幸い今日の仕事は
ノートパソコンでも出来るものだったのでゆっくり修復。

*

指揮のOさんに教えて頂いた定番の教本、斉藤秀雄著「指揮法教程」が
手元に届きました。

斉藤秀雄先生という方はもう日本の指揮教育の第一人者で、小澤征爾さんの
先生でもあります。Oさんら芸大作曲の学生も何人も、斉藤先生の
講義を受けるため桐朋学園に足を運んでいたそうです。
16歳でチェロを始めて世界的な奏者になられるなど凄い方なので
一緒に斉藤先生の生き様を記した本も購入。

さて実際指揮を本だけで習おうなんて通信空手のようなもの。
それでも「(表情やニュアンス付けはおいておいて)バトンテクニックを
しっかり身に付けておけば現場で役立つでしょう。」とアドバイスを頂きました。

僕も学生時に指揮法の授業を取ったのですが、授業時間が途中で変わってしまい
たった数回しか出られなかったんです・・・。
その時はピアノを指揮して練習したのですが、筋は悪い方じゃなかったようで
「音楽を作ろうする姿勢が伝わってくる。」と誉めて頂きました(^^)
しかしその後タクトは引き出しに眠ったまま・・・。


先日指揮についてOさんに伺った時のお話で、僕としてはちょっと意外だったのが、
「相手がプロであるほど、ニュアンスや表情などの表現よりも、
スコアのメカニズムやテンポをどの角度から見ても(オケの座る側から見て)
正確に空間に描ける方が仕事は速いです」(原文をそのままお借りしました。)

という一文。僕は全く逆だと思ってたんです。
プロほどテンポ以外のニュアンスを指揮するのが大事なのでは?と。
でも僕の相談内容としては、「自作の新曲を振る」という事が前提だったので
一度も弾いた事がない曲の場合には、何より一番大事なことなんでしょうね!

また、もう一つなるほどなぁと思ったのが

「指揮者の存在意義は、テンポのドライブにあります。
音程、音色、アンサンブルは全て楽員がするわけですから。
要求は出来ても、音楽しているその瞬間にはこれらについては指揮者は無力です。
テンポ、のみ絶えず影響を与える=指揮者の役割、という事になります。」
(またまた原文引用です)

なんでもかんでもオケを操れるようで、意外と演奏している瞬間に出来ることは
少ないんだなぁと思いました。

もちろん指揮は本番(あるいは録音)までにまとめるのが仕事の殆どで、
本番に振る労力はごく僅かなものです。
Oさんのご意見では、
「指揮をする、という事は芸術的側面を引き出すという最終目的に向かって、
その前段階の作業を交通整理しながら最短で終わらせる、という技術になります。」
とのことです。

レコーディングでプロの指揮者をお呼びする時は、奏者も指揮者も
初見で、少し確認をしたらもう録音ということも珍しくありません。
(事前に指揮者さんにスコアをお渡ししておくこともありますが。)

現場での指揮デビューへの道は遠いけど、最後に
「作曲者が自作曲を振る場合は彼らも心得ていて、作曲者が一心に願いを込めて
(不器用に)こう弾いてくれ~というジェスチャーをちゃんと見分けてくれます」
と教えて頂きました(^^;)

下手は下手なりに、作者ならではのフィーリングを伝える事が出来ればOKなんですね。