23日にグレは迷子になっていましたが、今朝かえって来ました。
乗り物に慣れないグレのために遠い獣医さんではなく、車で10分ほどのところを探して連れて行きました。
胴輪をつけて車から降りたとたんに暴れて逃げてしまい、後を追いかけても町の中、すぐ見えなくなってどっちへ行ったか方向もわかりません。
その日は外出日ではないので、危険を冒しても母から貰える時間は1時間。
母とグレを気にしながら一度家に帰りました。
それから2回ほど見に行きましたが、見つかりません。
夜は、よけい気になって出かけました。
おやつの合図音も、呼ぶ声も、家並みにはね返されて鳴き声も聞く事はできません。
おやつとご飯を持って、その近くにあった神社に置いて、お願いもしてきました。
ネコが慰めに来てくれた「しずかな夜」はグレの居ない淋しい夜だったのです。
24日
この日はグレ探しのチラシを作り、新聞の掲示板にその旨をお願いしました。
夜になると落ち着きませんが、出かける事はできません。
リュックにチラシとご飯と、おやつも用意してすぐに出られる支度をしておきました。
25日
今日は外出できる日です。数時間はグレ探しができます。
朝、外猫たちのご飯も用意して裏口を開けると、
そこにグレがいました。
一瞬、「迷子になったのは誰だっけ」と思いました。
グレを見てもそれが信じられなかったのです。
農道をそのままにして作った町は、家々もばらばらに建ててあって近道を知っている私でも、帰ってくるのに大分時間がかかります。
知らないところで、山を目当てにしても、家が視界を遮っていたでしょう。
方向も分からないのにどうして帰り道が分かったのでしょう。
グレは独りになってすぐ行動したのに違いありません。
元野良の勘でしょうか、不思議です。
安心しましたが、また、騒々しくなります。
早速、ネコのお説教がはじまりました。
グレはご飯を食べるのをやめて神妙に聞いています。
「ネコ姉ちゃん、もういいよ、兄ちゃんが悪かったんだから。ねっ。」
これで縁起の良い夢が帳消しになってもいいんです。
いなくなった場所付近から、家方向を写す