晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

靴の話-1 2/22

2017-02-22 | 寿命延ウォーキング

2017.2.22(水)晴れ

 ウォーキングの効果を最大限出すには、人類が二足歩行を始めてから今日まで最も長い期間歩いていた方法で歩くのが道理だと思う。それは裸足である。
 人類は最初から二足歩行しているわけで、二足歩行が始まったのは人類の祖先である猿人に始まっているということだから、300万年から400万年前には歩いていたわけだ。その間二足歩行に関する進化を続けてきたわけだが、そのほとんどというかすべてが裸足であったといっていい。
アルプスで発見されたミイラのアイスマンは靴を履いており、5,300年前には靴が存在したということになる。昨年ルーブル美術館展があって、6世紀から8世紀頃の庶民の生活が描かれていたのだが、わたしは彼らの足下ばかり見ていた。聖職者、有力者などはサンダル、まれに靴を履いているが庶民はみんな裸足である。日本だってわらじは相当古くから有ったようだが、靴は庶民の間では百年の歴史もないだろう。いずれにしても人類の二足歩行の歴史のうち靴が登場するのはほんの一瞬である。
 裸足で歩くことで最高のパフォーマンスを得られると思うのだが、その一瞬の靴履きの習慣のために現代人は裸足で野外を歩くことができなくなった。裸足と言えば1964年の東京オリンピックを思い出す。マラソン優勝者のアベベ・ビキラは裸足のマラソンランナーと言われていたが、実は東京オリンピックでは靴を履いていたのである。その前のローマオリンピックでは裸足で走り、見事に優勝している。では1960年頃のエチオピアでは裸足が常であったのだろうか。否、彼は「歴史を作るために」裸足で走ったそうである。マラソンの起源は紀元前450年頃といわれている。当時はおそらく裸足であっただろう、アベベが裸足で走ったのはきっとそのあたりを意識していたのだろう。それにしても裸足で優勝するとはなんとも強靱な足である。

    ぼくらはいつも裸足やで、ウムそれもそうだ。


コメント
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