髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「いっき」 レビュー (ファミコン)

2018-01-05 21:00:49 | ファミコンレビュー
1985年7月稼働の同名アーケードゲームの移植版
トップビューアクション
開発と発売もサンソフト
1985年11月28日発売

※一揆とは
何らかの理由により心を共にした共同体が心と行動を一つにして
目的を達成しようとすることにある。
暴動や反乱ではなく「盟約に基づく政治的共同体」なんだそうだ…

暴動に関しては一揆の形態の一つにすぎず「土一揆」というのが正確…
まぁ、無知な髭人がどこからかネットで引っ張ってきた言葉を鵜呑みにするより
ご自分で調べるのが一番かと…


あらすじ
重い年貢に耐えかねた農民で村の年長者である「ごんべ(権べ)」と
「たご(田吾)」が悪代官の屋敷に乗り込む。

特徴
ステージに散らばった小判を8枚集めるとクリアとなる。
もしくは歩いている代官に触れる。

アーケード版だと
「銭納8両の代わりに米を年貢に取られた」という設定であるので
小判収集がクリア条件なんだそうだ。

操作方法
十字キー:移動
AボタンorBボタン:鎌投げ

鎌は近い敵に自動的に投げるのでプレイヤーが投げたい方向を操作するのは不可

アイテムとしては

竹やり:一定時間上部を攻撃する。
大根:足が速くなる
巻物:1UP
煙:ステージクリアするとボーナスステージに行ける。
葉っぱ:一定時間分身、敵の攻撃を受けない。

点数は35点

良い点
・2人同時プレイ可能


悪い点
・ボリューム不足


良い点の解説
・2人同時プレイ可能
当時のゲームというと1人プレイか
2人用でも交互プレイが多かったのでそれだけで利点と言えるだろう…(多分)

悪い点の解説
・ボリューム不足
基本4面の1ループ
(一応、5~8面もあるが面は同じで小判の配置が異なるだけ)
敵も数が少なくステージの仕掛けも乏しいので寂しい。


煙を取ったステージをクリアするとボーナスステージに行けるってどういうことなんだろうね…
神様がおにぎりを投げて来るのをキャッチする事になるのだが…
あ、筋斗雲に乗って神様の元へ行くって意味なのかな?
その投げて来るおにぎりはどう見ても灰色…
あんま旨そうには見えん。
灰色に見えるけどあれは実は銀って事で銀シャリって意図なんだろうか?(無茶な解釈)
にしても1人プレイではおにぎりを全て取るのは無理である。
近い所や遠い所に神様は投げて来るがプレイヤーの足が遅いので取れないのだ。
2人プレイで前後どちらを取るか役割を決めるとパーフェクトを狙える…


後、本ソフトでよくネタとして言われるのがアイテムの竹やりである。
一定時間上方向に攻撃し続けるというもの。
飛び道具である鎌を投げられなくなるという意味ではマイナスアイテムである。
ただ、壁があると消えてしまう鎌と比べて
壁の裏側の敵を突く事ができるというのが竹やりの利点だろうか…
物体を透過するってお前は「ジョジョ」3部のの「ア〇ビス神」かッ!!
(あ…敵の攻撃を覚える事は出来ないので「アヌ〇ス神」とは無関係か…)

ちなみに後のサンソフトの「東海道五十三次」や「水戸黄門
」に出て来る
プレイヤーに接近し、こちらの攻撃を受け付けず取りつかれると
身動きが取れなくなる「腰元」の初登場作品。

取説には

「腰元は美人なので、お百姓さんを恋人にしようと追いかけて来ます」

と書かれているようだ。美人はお百姓を恋人にしようとするのか?
恐らく取説を書いている人は腰元に脅迫されたんだろうな。


「私を悪く書いたらどうなるか分かってんでしょうね?
ウッフン!」

身近で唇近づけられてそのように迫られたらそりゃ、取説にそのように書くわな…
ゾ~~~…

(アーケードのチラシではブスの腰元と書かれているそうだ)

一応、設定上は一目惚れだそうですわ。
こんなんに追われたら身の危険を感じてありったけの力で鎌投げるわ。
(創作物でのブスキャラって何故か強キャラが多いから軽々と避けられそうだけど…)

世間的には「クソゲーの原点」として言われる。
イラストレーターの『みうらじゅん』氏が

「クソゲー」と呼んだのが本作だから。
その理由は

「一揆は一人や二人でするものではない」

だからだそうだ。
それはどっちかっていうとクソゲーというよりタイトル詐欺的なもんじゃないのかねぇ…
まぁ人それぞれクソゲーの定義が違ってくるものな。

髭人としては『快く遊べないもの』や『意味不明なもの』をクソゲーと称しているから
本作はクソゲーとして該当しないんだよな。
コレと言って面白くはないがクソとも言えん内容。
友達と10分程度遊ぶのなら丁度いいんじゃなかろうか?

「一揆は一人や二人でするものではない」か…

たった1人か…
何か『ドラ〇ンボール』の『バ〇ダック」を思い出すな。

権べ「代官!出て来やがれ―――!俺は貴様が許せねぇ――――!!」

みたいな事を言いながら敵に立ち向かっていて
代官が目の前に現れて

権べ「この村の運命…
 田吾の運命…
 この俺の運命…」
 そして貴様の運命もこれで最後だ――――!」

カマを投げて代官に…刺さる…
みたいな…(アホか…)


さて、おバカなネタは置いておいて話をゲームに戻してと…
それとステージクリア毎にアルファベットが出るが
これを集めて逆に並べ替えて
はがきに書いて贈るとプレゼントがもらえるキャンペーンがやっていたそうだ。
時計や机上ブラシが当たったんだとか…
合計2500名にもあたる大々的なキャンペーン。
ただ、本作は100万本弱売ったとの事!
スゲェ!!
(後に出た「いっき萌バイル」の携帯サイトには
 100万を売った事を意味するミリオンセラーと書かれていたそうだ。)
ま、時代だわな。

それだけ売っていれば知名度はいやが上にも上がるしネタとしても色々と出て来るわ。
例えば

本作「権べ」が「アトランチスの謎」のエンディングで出て来る。
主人公の師匠として捕まっている。理由や経緯は不明。

上記で軽く触れているが通り「いっき萌バイル」というリメイク版が出ている。
集めた小判で和風の萌えキャラカードを購入できるのだとか…

小説版も出ているたりする
「いっき -LEGEND OF TAKEYARI MASTER-」
というタイトルで2013年7月5日発売…
割と最近、ネタとしても何で?
アトランチスにいた理由も明らかになっているのだろうか?
「ウィン」を弟子にした理由なども…



代官を懲らしめ村に活気があふれるようになったかはわからんが
プレイヤーの心に刻まれたという所では歴史に名を遺した作品といえるのだろう。



ネタバレはなし


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
竹槍・・・ (ねむりねこ)
2018-01-21 18:52:17
今晩は

一揆を題材にしたアクションゲームでが・・・突っ込みどころは
満載ですよね、まあゲームだからいいかって感じです
当時はそもそもの知識がないお子様だったのでなんお疑問もなかったのですが
小判を8取ったらクリアというのも一揆ってそうなの?って笑うところですよね
竹槍は取るとむしろマイナスという『冒険島』でいうスケボー
みたいな感じで取ることはありませんでした
返信する
小判 (髭人)
2018-01-22 07:33:37
ねむりねこ殿
コメントさんきゅーです。

小判8枚でクリアって面白いですよね。
普通に敵を規定数倒せばクリアでええやんって気もしますが…
ってか、あんな町の至る所に小判を放置しておくなやって所ですが~
ツッコミを入れながら楽しむのが昔のゲームって奴ですわな。

竹やりは塀が多い所では取っていましたね。
塀の裏にいる敵を暗殺…みたいな…
農民やるより竹やりもって暗殺した方が向いているんじゃないだろうか?(笑)
返信する

コメントを投稿