情報科授業研究

一般にはなじみの少ない高等学校普通教科「情報」の教育実践・教材研究について紹介します!

学校図書館教育研究会第35回研究会

2018-08-27 | 学会・研究会
今日は午後から学校図書館教育研究会第35回研究会に参加するため、工学院大学附属中学・高等学校に行きました。この研究会には初参加です。テーマは「学校図書館における新しいアプローチ」でした。司書教諭である有山先生が、ご自身の教員実践を報告されました。

工学院附属では、全ての授業においてPIL(Peer Instruction Lecture)とPBL(Project-Based Learning)を実施しているそうです。また、ICTを積極的に活用していて、Office365、教育系SNS、edmodo、ロイロノート、DropBoxなどを活用されています。

工学院附属は中学校はiPadを貸与、高校はBYOD(Bring your own device)だそうです。校内には無線LANが整備されていて、大学の職員が管理・運用しているそうです。

図書館内にはファプスペースがあり、3Dプリンタが3台設置されています。レゴもありました。誰でも自由に使えるそうです。貸し出し用のiPadやノートPCも50台以上あるそうです。



有山先生が取り組んでいる「デザイン思考」の授業について説明していただきました。この授業は中学1~3年週1時間と高校の1クラス1時間実施されているそうです。授業は図書館でおこないます。

そのテーマの1つに「誰かのためにものを作ろう」というのがあります。ターゲットを決めて、その人が必要なものを作るというものです。実際に3Dプリンタでプロトタイプを作らせるそうです。

有山先生は、「学校図書館は『失敗しても良い場所』」「インプットからアウトプットまで、あらゆる情報で子どもたちの学びを支援していくことが必要」だと話されました。それを支える一つがファプスペースだそうです。

今年の5月からは電子図書館を導入されたそうで、体験させていただきました。

また、図書館を使った入試もされているそうです。

「学校図書館における新しいアプローチ」というにふさわしい取り組みでした。大変勉強になりました。

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