玉コンと百連発と赤胴と

〈グルメ〉
夕べは近くの神社の夜祭りだった。
雨の中の参拝。
最近は出店も様変わりした。
「クレープ屋さん」なんてのは考えもしなかった。
ふと昔の祭りを思い出す。
百連発のピストルと、赤胴鈴之助の刀を買ってもらったこと。
ピストルの弾（ポツポツ火薬の付いた帯を直径２センチほどのロールにしたもの）の匂い。
そして、イカサマっぽい甘納豆くじ。
そして、永久不滅の玉コンニャク。
祭りの思い出は出店の思い出と言ってもいいだろう。
この子もクレープを買ってもらったことを永久に忘れないだろう。
玉コンを見ると必ず足を止める私を、家内は微笑みながら見つめる。

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