ある本で農薬の危険性を強調したあげく、「お茶は一煎目を捨てれば、多少農薬は減らせる」ように記載されていました。その根拠として、「中国茶の一煎目は飲まないでしょう」と述べられています。マスメディアで流される中国において野菜に農薬を散布している映像を重ね合わせると、なるほどと思われるかもしれません。
ところが、中国の茶でも烏龍茶や緑茶については、一煎目を捨てたりしません。茶葉を洗うのは、プアール茶ではないかと思います。プアール茶のような茶は、熟成の過程で微生物発酵を伴います。丁度納豆のイメージです。その際いやなカビ臭を流して、お茶本来の香りを楽しむために、最初お湯で洗うのだと考えます。作ってすぐに飲む緑茶(中国でも主流は緑茶です)に比べれば、熟成に時間がたっているので、仮に農薬が残っていたとしても減少しているはずです。農薬の残りやすい緑茶は洗わず、残りにくいプアール茶は洗うというのは、「農薬除去」を考えるとおかしい話です。プアール茶では、農薬とは関係なく、その方がおいしいから茶葉を洗っているはずです。
日本の緑茶についても農薬はきちんと管理されており、農薬の危険はほとんどないものと考えます。それでも、農薬をさらに減らそうと努力される農家の方もいるのですが、そういったご苦労がなかなか販売価格に結びつかないのが現状です。「有機農産物に対してそれなりのお金を払いましょう」ならよいのですが、「お茶は洗ってから飲みましょう」というのは、的を外していると思えます。
お茶の旨味成分は一煎目に多く溶け出します。また一煎目に多く溶け出すように工夫したのが「煎茶」という日本の技術・文化です。一煎目を捨てるというのは、ハンバーガーショップで、出されたハンバーガーを開けて、化学調味料の入ったと思われるソースを拭き取り、BSEの危険のある牛肉をより分けてから食べるようなものではないかと感じます。
ところが、中国の茶でも烏龍茶や緑茶については、一煎目を捨てたりしません。茶葉を洗うのは、プアール茶ではないかと思います。プアール茶のような茶は、熟成の過程で微生物発酵を伴います。丁度納豆のイメージです。その際いやなカビ臭を流して、お茶本来の香りを楽しむために、最初お湯で洗うのだと考えます。作ってすぐに飲む緑茶(中国でも主流は緑茶です)に比べれば、熟成に時間がたっているので、仮に農薬が残っていたとしても減少しているはずです。農薬の残りやすい緑茶は洗わず、残りにくいプアール茶は洗うというのは、「農薬除去」を考えるとおかしい話です。プアール茶では、農薬とは関係なく、その方がおいしいから茶葉を洗っているはずです。
日本の緑茶についても農薬はきちんと管理されており、農薬の危険はほとんどないものと考えます。それでも、農薬をさらに減らそうと努力される農家の方もいるのですが、そういったご苦労がなかなか販売価格に結びつかないのが現状です。「有機農産物に対してそれなりのお金を払いましょう」ならよいのですが、「お茶は洗ってから飲みましょう」というのは、的を外していると思えます。
お茶の旨味成分は一煎目に多く溶け出します。また一煎目に多く溶け出すように工夫したのが「煎茶」という日本の技術・文化です。一煎目を捨てるというのは、ハンバーガーショップで、出されたハンバーガーを開けて、化学調味料の入ったと思われるソースを拭き取り、BSEの危険のある牛肉をより分けてから食べるようなものではないかと感じます。