タイフーン（試写会）

チャン・ドンゴン、イ・ジョンジェ、イ・ミヨン出演。クァク・キョンテク監督作品。

公式サイト

民間貨物船を装い、米軍の兵器を秘密裏に運んでいたアメリカ船舶が東シナ海の海賊に襲われ、積荷が強奪された。直接介入を避けたい米国防総省は、韓国海軍のエリート将校カン・セジョンに事件の調査を命ずる。一方、兵器を奪った冷酷非情な海賊シンは、生き別れの姉ミンジュを必死に探していた。その情報を知ったセジョンは、シベリアの売春宿に彼女がいることを突き止め、現地に急行。そして彼女と接触したセジョンは、姉弟が脱北者だったことを知る…。 (goo映画より)

韓国のスター、チャン・ドンゴン主演の映画です。「ブラザーフッド」と「PROMISE 無極」で観た事がありますが、「PROMISE」は、あの“走り”のイメージ強すぎて…（苦笑）
この映画でのチャン・ドンゴンもある意味ワイルドでしたが、「PROMISE」でのチャン・ドンゴンの数倍かっこよかったです(^^;
この映画では海賊役で悪役ですが、この手の映画を成功させる鍵は悪役がどれだけ魅力的か、という事だと思います。その点では成功してましたね。もちろん、単なる悪い奴ではありませんし、ちゃんと感情移入させる要素をちりばめていました。
チャン・ドンゴンは熱演してましたし、相変わらず目力ありますねぇ。それだけで引き込まれます。背は高いし、ガタイもいいので、迫力があるし…。この人、悪役の方が向いてるんじゃないのかな～
対するイ・ジョンジェですが、これまたキリっとした感じでエリート海軍将校を演じてました。この対比も良かったですね。初めて観た役者さんですが、中井貴一さんに似てるぅ～と思ったのは私だけでしょうか。
二人の熱演が凄いです。台風の中、海上の船での対決は見ごたえあります。ただちょっと二人とも不死身過ぎ（笑）
ストーリーはなかなかよく出来ていると思うのですが、米国防総省とか韓国海軍、韓国国家情報院（NIS）が出て来たり、ロシアに行ったり、と規模がでかいため、ボケーッと観ていると、置いて行かれるかもしれません。私なんかはだいたい分かれば、まぁいいやと思いましたが、ちゃんと理解するには何度か観た方がいいかもしれません。
脱北者の悲劇、家族愛、友情など盛り沢山でしたが、そんなに詰め込んだという感じはしませんでした。生き別れになった姉とのエピソードもせつなかったです。カン・セジョンがシンを理解し、殺すのではなく、救いたいと思う要素になっていました。
何度か涙してしまいましたが、私が一番泣けたのは、カン・セジョンが母親に宛てた手紙。来世では、友達に…というくだりが良かったです。逆にシンがカン・セジョンに向かって言う時は全然ピンとこなかったんですけどねぇ（苦笑）。

全体の感想としては、なかなか面白かったと思います。ラブな要素が全くないので、客を選ぶかもしれませんが…私は好きなタイプの映画です。金もかかってそうだし、ハリウッドでの公開も決定したとかで、よかった…でしょうか？（笑）（米国をやや悪者に描いてますけどー）

会場を後にする時に「TV CM向けのインタビューをお願いします」と言われたので、さっさと逃げてきました（笑）チャン・ドンゴンとかのファンならともかく…「PROMISE」のドンちゃん走りよりは…とか言われても困るでしょ、実際（爆）